影だからお金じゃ買えませんよ。黒猫だと思っていたのは、あなたの影ですよ。残念でしたね。夜中鳴いていたのはあなたですよ。だれもにゃあにゃあなんて鳴きませんからね。きっとサービス残業のしすぎですよ。料理する元気もないでしょ。ほらほら、ちくわでも食べて元気だしなさいよ。 #連詩
2013-08-22 20:05:36@inui101 僕の耳も目も鼻も髭も 全部君を感じる為にあるのに。 ねぇ、君は何を見ているの? 喉が枯れるまで『にゃあ』って鳴き続けたら いつかは振り向いてくれるのかい? #連詩
2013-08-22 20:12:44雨上がりの江戸川区に うっすらとした どぶの匂い 一匹分の足跡をつけて歩く 猫の世界にもグループがあるなんて 思いもしなかったから どんな猫よりも 僕は 孤独な街を知っていた 喋らないから 一人称も忘れてしまうね 俺は私は僕は どうして 私に餌をやり 生かすのでしょうか #連詩
2013-08-22 20:34:32RT @DJ_chafu: 涙にすら涎を垂らすんですか、あなたは ええそうです 虫の羽音がする正午の現実、 それすらも食いつぶしてしまいたいにゃん 夏休みの僕らはどこまで行っても無色、 最終電車が僕の尻尾を踏みつぶしていきますっ、 https://t.co/0nGHImOA25
2013-08-22 21:57:40海を目指してどぶ泥を抜けたのは お昼のサイレンがウーと鳴ったときでした。 ヘドロっ臭いコンクリ川を、 段ボール筏は進みます。ゴトゴトゴトン進みます。 夜に鳴いたの僕ですか? にゃあと泣くのは僕ですか? いいえ。それは隣のノラだと思います。 #連詩 (連詩部第二回)
2013-08-22 22:11:36追う列車はもうない 東へ、 黴臭い座席で、僕は 窓辺に浮かぶ三日月を、冷たい藍色に染める 六月の椿はまだアオく、 火のゆらめきさえも、 弾き飛ばしてしまう。 びいん、と 狂った音、去年の春から放りっぱなしだったから 今さら、と嘲笑う小鳥の隣で 通過した時間の数をかぞえる #連詩
2013-08-22 22:14:51草をつたい歩きしてきた水玉が 私の縞の体に飛びうつる にゃあと一声、あげてみれば 滲んでいく、縞しま縞 観覧車は今日も 滲ませながら笑っている #連詩
2013-08-22 22:19:07私のために 存在していてね ワタシ どぶの匂いがする街で どんなにワタシが孤独でも 小さな瞳で 泣いていたのは ワタシだけじゃなかったよ 俺も私も僕も〇〇〇も 一人称を知らない猫だ ひとりじゃないよ ささくれ立った世界に さよならして にゃあ 何をして遊ぼうか #連詩
2013-08-22 22:22:10みんなで一緒に観覧車には乗れないと知った時、はじめて恋人というものをつくろうと思った。愛されなければならない。ぎぃいい 倒れかけた。猫であるがために、甘え鳴き散歩しなければならない。猫であるがために、魚もちくわもキャットフードも隣の女の子も愛さなければならない。にゃあああ #連詩
2013-08-22 22:47:02@inui101 @renshibu ねこ いつきづいたのか じぶんは ねこ おそかった じかく おそすぎた もう おぼえていない 母と乳 かりかり と ちくわ おいてくださる あのかたが 母なのかしらん? はぁ~ (にゃぁ~)
2013-08-22 22:55:45ああ僕の飼い主は 僕だけなのだ 家を捨てたのか、家に捨てられたのか 今となってはわからない ずいぶん遠くへ来たもんだ 道には 産まれたての雑草が 僕みたいに 生きている 東京という名前のがらくた 何かを憎んでいるかのように 冬の寒さは、強く とても強かった #連詩
2013-08-22 23:01:08RT @DJ_chafu: 家なんか、捨ててやるよ 静寂に飢えて泣く、狂ってしまった泣き声は最早チェーンソー?痛い?苦しい?つらい?悲しい?涙が?出てきて?そのまま?僕は?じじじっ自由に、なれるの?じじじっ、自由に、僕は、僕に、僕が、僕に、なれるの?チェーンソー? #連詩部
2013-08-22 23:15:00単純なもので、ええ ゆんべの、雷だって、 一人と一匹で分けあった 私を呼ぶ人と、私 お母さん、私の真似して笑ってる #連詩 http://t.co/JFTxv4U5p7
2013-08-22 23:38:03それとも僕は、僕は、最初からこの運命を望んで、産まれてきたというの? この世にあるすべての道は 誰かの帰り道だと お母さんは教えてくれた だから大事に歩きなさいと (花を咲かせて 体 透き通ってく) まおんにゃおんなおん あなたに飼われる猫になりたかった #連詩
2013-08-22 23:39:23ちくわをくわえたドラ猫は 詩人の腕で目覚めます。 小麦粉つけて、玉子をまぶし ライララライと幸福の色。 ララライライと 草原の色。 あんまり幸せすぎたので うっかり寝るのもわすれた次第。 #連詩 (連詩部第二回)
2013-08-22 23:45:25ピカチュウになることは難しいので、猫になることにしました。十万ボルトの練習よりも、メス猫のナンパの練習をする方が楽しいのです。「あの路地裏はな、毛並みの良い猫がいてな」魚屋の魚を集団万引きしたり。またたびで誕生日ケーキをつくったり。猫もそれなりに悪くないものですよ。 #連詩
2013-08-22 23:47:38しっぽの先で、ノックを繰り返す。 ((ねぇねぇ、もう忘れてしまった? 指の間から、涙がこぼれ落ちて 傍に散らばった夕陽ごと、 消えてしまいたい ※前半部 #連詩
2013-08-22 23:58:27研ぎ澄ませた三日月に、なおん 猫の名前はキリマンジャロ。 天を貫く頂のように、 彼は誇り高く、孤独だ(孤高だと何度言えば) 猫の名前はキリマンジャロ 猫の名前はキリマンジャロ。 ※後半部 #連詩
2013-08-22 23:59:03