『親鸞―不知火よりのことづて』(平凡社ライブラリー)読了後の感動。

まとめました。
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2代目メガネハラ @meganehara

親鸞の「善人なおもて往生す、いわんや悪人をや」の悪人正機が、なんとなくわかるんだけどうまく汲みつくせなかったんだけど、「親鸞とドストエフスキイ」が並んだ文章を読んでから、一歩進んだ気がした。

2013-08-26 01:24:46
2代目メガネハラ @meganehara

親鸞が(唯円に)言った、「人を殺すのは業縁が必要だ。人が殺さないのは心がよいから殺さないのではない。もし業縁があったら心が悪くなくても殺すことがあるのだ」は、まさに理屈はわかるんだけど、これもよくわかんなかったんだけど、

2013-08-26 01:25:26
2代目メガネハラ @meganehara

ここでドストエフスキーの小説『罪と罰』のラスコオリニコフの金貸しの老婆の殺人。老婆を殺したってわるくないと理屈(金のため、社会正義のため、ナポレオン的非凡人であることを証明するため)で、結局は理論立てたら殺さないことに、彼はなっていた。はずなのに、

2013-08-26 01:26:14
2代目メガネハラ @meganehara

いつもなら使わない道で遠回りをした広場で、偶然に殺人の絶好の環境があることが耳に入ってしまった。心が悪かったのではなく、人の意思を越えた「業縁」が彼を駆り立て、「魔がさした」て実行に移ってしまう。ラスコオリニコフも自分の動機理由がわからなくなってしまい、

2013-08-26 01:28:39
2代目メガネハラ @meganehara

「自分は殺すために殺した」と口走る。ここで、親鸞。(唯円に)言った、「人間の行為というものは、その人の心に忠実には実現しないもの」「人の心はどういうふうに動いて何を考えているのかわかったものではない」が思いだされる。また、『カラマアゾフの兄弟』に出てくる

2013-08-26 01:30:10
2代目メガネハラ @meganehara

ドミトリイは泥棒をしたけど心は潔白だという人物がいる。ここで、親鸞の「善人なおもて往生す、いわんや悪人をや」は、『罪と罰』のラスコオリニコフや、『カラマアゾフの兄弟』に出てくるドミトリイにこめられた言葉なんじゃないかという話。

2013-08-26 01:30:40
2代目メガネハラ @meganehara

自分が善人だと思っていて、無意識のうちにいつの間にか思い上がりが忍び込んでいて、心がわるくなっているのが一番始末が悪い。それよりもろくでもないことばかりしてきた、どうせ救われないと思っている人の方がまだましではないか。こちらの方が仏に近い。ということ。 これは特に『罪と罰』の

2013-08-26 01:31:45
2代目メガネハラ @meganehara

ラスコオリニコフがシベリアに流刑になった刑罰は受けるけど、自分はわるいことをしたと思っていない&人類が滅ぶ夢を見る描写が一層。。善と悪の問題を法律・道徳の範疇ではなく、人間の心がもっているどうにもならない性質から生まれる問題ととらえた親鸞を、

2013-08-26 01:37:19
2代目メガネハラ @meganehara

神の問題で苦しんだドストエフスキーから読む視点はなるほど~ととても感動した夏休みでした。(「他力本願」はいまいちまだわかっていない)

2013-08-26 01:38:35