双天戦旗フェーズ0　戦況報告

ぶたやろう🐷🐽 @kumatyanpantyu

@d_piko @soutensenki 「聖杯に興味ない？面白い事言うな、テオ。お前の先祖達はそれを求めて100年戦ってきたんだぜ」 従兄弟の物言いにはは、と笑いながら軽く受け答える。 #双天戦旗

ぶたやろう🐷🐽 @kumatyanpantyu

@d_piko @soutensenki 彼は生まれついての王だ。だのに、隣国を奪う気が無いという。 本意で言っているのか、それとも冗談なのか。ヴォルクには預かり知らないところであった。 「俺は」と言い掛けて一度とまる。 #双旗戦旗

ぶたやろう🐷🐽 @kumatyanpantyu

@d_piko @soutensenki 「俺は武勲が欲しいだけだ」特になんて事もなく呟く。 本当は、彼が手に入れた天下泰平がみたいのだ。その為の聖杯だというのに。 ヴォルクには言うことが出来なかった。 #双天戦旗

とき @time_dz

@soutensenki 生まれて初めて戦の本陣という場に足を踏み入れる。今まで何を言おうと周囲が許してはくれなかった。けれどもそれが許されたのは明鳳のおかげである。そう取り計らってくれた明鳳に感謝しなければならない。 #双天戦旗

とき @time_dz

@soutensenki 辺りを見回すと見知った顔ばかりが並ぶ。しかしその表情は様々であった。自信に満ちた顔の中には不安に歪む顔もあった。 #双天戦旗

とき @time_dz

@soutensenki 今までこの場に立っていたであろう明鳳や……スカイウォードで同じ立場であろう龍疾はどのような気持ちでこの場に立っていたのだろうか。そして龍疾はどのような気持ちで……今紅天と対峙しているのだろうか。 #双天戦旗

とき @time_dz

@soutensenki 聖杯が出ると言われている今、聖杯を手に入れなければならない。龍疾のように前線で戦えるわけではない。だが、国を想う気持ちは誰にも負けないつもりだ。ならば自分に出来る事をするまで。そう思い静かに息を吸った。 #双天戦旗

とき @time_dz

@soutensenki 「紅天戴国の士達よ。」ざわついていた声がしんと静まり返った。「出兵前で様々な思いがありましょう。少し耳を傾けてはくれませんか。」 #双天戦旗

とき @time_dz

@soutensenki 「今日この日、聖杯が顕現すると予言されました。我が紅天は聖杯を獲る為にすべての戦力を今ここに集結しました。それはスカイウォードも同じでしょう。」 #双天戦旗

とき @time_dz

@soutensenki 「ですが、スカイウォードに負けるわけにはいきません。ここで負けてしまえば過去100年以上戦い抜いてきた先祖様達の苦労が無駄となります。」そう言い、大きく息を吸い込んだ後、七曜の隊長達へと目をやる #双天戦旗

とき @time_dz

@soutensenki @akina_dz 「七番隊隊長七ツ谷。……少々顔が強張りすぎですよ。実力があるからこそ、隊長に選ばれたのです。貴方なら大丈夫、自信をお持ちなさい。」 #双天戦旗

とき @time_dz

@soutensenki @mitsu_d 「五番隊隊長甲老院。まずはこの場に居る事を許していただき感謝します。この場では貴方は十老ではなく七曜の五番隊の隊長です。あなたの軍師としての能力はよく耳にしています。期待していますよ。」 #双天戦旗

とき @time_dz

@soutensenki @Kanoh_ds 「六番隊隊長布都。貴方たち六番隊は山岳に行くと言いましたね。貴方方なら大丈夫でしょう。ですが先を急ぎすぎ隊の者達が遅れを取らないよう気を配る事。」 #双天戦旗

とき @time_dz

@soutensenki @u1000bgwg 「四番隊隊長氷堂。あなたの弓の腕は確かです。紅天一とも言えるでしょう。ですがどうか私情に挟まれ我を忘れないでください。珠子のいう事をちゃんと聞くんですよ？」 #双天戦旗

とき @time_dz

@soutensenki @tetra45 「三番隊隊長三ヶ上。……は寝ているようなので副隊長、英。貴方がたの術式、頭脳共に劣るものはありません。ですが総力戦だからとはいえこれまで通りで十分です。頼みましたよ。」 #双天戦旗

とき @time_dz

@soutensenki @taki_rakka 「二番隊隊長比ノ浦……は居ませんね……誰か見かけたら私の下へ来るよう言ってください……。代わりに副隊長四方。森林へ向かうのは貴方方の隊のみ…貴方方なら隊長が来るまで耐えれると信じています。」 #双天戦旗

とき @time_dz

@soutensenki @eisenadler 「総隊長志賀。あなたに言う事は一つだけです。勝利を勝ち取ってきなさい。」 #双天戦旗

とき @time_dz

@soutensenki 「七曜、そして紅天戴国の士達よ。ここで見守る事しかできない私を許してください。貴方たちなら大丈夫だと信じています。よろしくお願いしますよ。」 #双天戦旗

とき @time_dz

@soutensenki そう微笑みかけたのち、スカイウォードの方角を仰ぐ。戦が始まるのだ――――これが最後かもしれない戦が。頼みましたよ。どうか皆無事で―――― #双天戦旗

アキナ @akina_dz

@soutensenki 真名姫様のお言葉で、自分がいつも以上に険しい顔をしていたのだと気づいた。よく「気難しい顔をしている」とからかわれることがあるが、今日の自分はいつも以上にひどい顔をしているのだろう。 #双天戦旗

アキナ @akina_dz

@soutensenki その原因は自分でもよくわかっている。双子の妹――双花のことだ。初めて違う場所で戦う。自分が提案した。隊を二分し、守り手の自分は前線へ、癒し手の妹は本陣へ。今回の戦いは酷く嫌な予感がしたのだ。それもあって妹を前線へ出さないようにしたというのに。 #双天戦旗

アキナ @akina_dz

@soutensenki もしも自分の目の届かないところで……と考えてしまう。生まれたときから、生まれる前から一緒だった我が半身。――と、また考え込んでしまっていたのが顔に出ていたらしい。その妹に、心配そうに顔を覗かれていた。 #双天戦旗

アキナ @akina_dz

@soutensenki 「……いつもより、眉間に皺が寄っているか？大丈夫だ。双花、必ずまた無事に会おう。お前はお前が出来ることを、姫様と我が国のために尽くせ」安心させるように妹の頭を撫でる。しかし、それはまるで自分のための言葉のようだった。 #双天戦旗

たき @taki_rakka

@soutensenki あ、ロールからはしょった部分流しとこ。真名姫号令のあたり。 　真名姫の凛とした声が戦場に響く。軍の士気は異様なまでに高い。皆一様に姫の言葉に胸を奮わせているようだった。