茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第1020回「党議拘束と、内部告発者」

脳科学者・茂木健一郎さんの8月31日の連続ツイート。 本日は、昨日のニュースに思ったこと。
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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート第1020回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、昨日のニュースに思ったこと。

2013-08-31 06:38:00
茂木健一郎 @kenichiromogi

とな(1)昨日の朝、ニュースを見ておやっと思った。化学兵器の使用により、米英を中心とした攻撃が近いと報じられているシリア情勢。ところが、英国議会が、シリアへの攻撃に反対する議決をして、キャメロン首相もその議決を尊重する意向を示したという。

2013-08-31 06:39:20
茂木健一郎 @kenichiromogi

とな(2)なぜ「意外」の感があったかと言えば、前提になっている認識が間違っていたからだろう。議会は、キャメロン首相が率いる保守党が多数を占めている。だから、当然、攻撃に賛成する議決をするという前提が間違っていた。このような重要な問題については、党議拘束が外される。

2013-08-31 06:40:35
茂木健一郎 @kenichiromogi

とな(3)そもそも、自律性の単位は個人である。人間はロボットではない。政党という縛りは緩いもので、最後は一人ひとりが良心とコモンセンスに照らして決める。そのために、生身の人間が議員をやっているのであって、政党の数合わせで済むのだったら、わざわざ人間は要らない。

2013-08-31 06:41:44
茂木健一郎 @kenichiromogi

とな(4)アメリカ議会でも、オバマ大統領が進めるシリア攻撃の準備に対して、議会の承認を得るべきだという書面に、共和党だけでなく民主党議員も署名していると伝えられる。国の将来を左右するような重要事項については、一人ひとりの議員が判断すべきだという思想がそこにはある。

2013-08-31 06:44:03
茂木健一郎 @kenichiromogi

とな(5)翻って、たとえば、日本では今憲法改正についての議論が行われているが、議決が国会で行われる場合は、当然、党議拘束を外すべきものと考える。それがどのような結果になるかは、単なる「賛成派」「反対派」の党の数合わせでは予想できない。だからこそ、民主主義における代表の意味がある。

2013-08-31 06:45:58
茂木健一郎 @kenichiromogi

とな(6)一般に、単なる組織のコマではなく、自律性を持ったひとりの人間として振る舞うべきである、というのは、優先度の高い倫理規則である。たとえば、組織が不正をしたり、間違った方向に行こうとしても、一人ひとりが自分の倫理で行動すれば、暴走は防ぐことができる。

2013-08-31 06:47:14
茂木健一郎 @kenichiromogi

とな(7)社会の健全さは、「内部告発者」(whislt blower)が出現することで示される。アメリカの軍や国家安全保障局は暗部を抱えているかもしれないが、チェルシー・マニングやエドワード・スノーデンのような内部告発者が登場することで、社会としての健全さが保たれている。

2013-08-31 06:48:37
茂木健一郎 @kenichiromogi

とな(8)日本では、どうだろう? たとえば、原子力推進については、利害関係者が「原子力村」を作っているという根強い見方がある。もしそれが本当だとして、なぜ「内部告発者」が出ないのか。どんな国にも、暗部はある。問題は、一人ひとりが最後に良心に従って行動するかだ。

2013-08-31 06:49:58
茂木健一郎 @kenichiromogi

とな(9)党議拘束や、内部告発についての文化は、一人ひとりがどれだけ自律的に行動しているかという原理にかかわる。そして、自律的に行動しているのでなければ、本当の意味で生きているとは言えないと私は思う。自分の責任で未来を選択する時にこそ、私たちは生きている実感を得るのだ。

2013-08-31 06:51:15
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート第1020回「党議拘束と、内部告発者」でした。

2013-08-31 06:51:36

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