千葉県銚子市にある病院の事例

kiuchi satomi @panamantw

@slummy77 都会の病院、地方の病院の問題についてささやかな見聞を書いてみますね。それは千葉県のはずれにある島田総合病院を３年ほど前に訪れたお話しです。

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（１）島田総合病院を訪問したきっかけは、韓国製の総合医療情報システムを導入したという話を聞いたからです。韓国の医療情報システムはスグレものでありながら廉価であることは韓国人から聞いていたのですが、実際に導入している病院があると聞いて知人を通じて訪問しました。

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（２）島田総合病院はＪＲ銚子駅から車で５分くらいの漁港に近いところにありました。訪問した時には増築等が出来あがり、総合医療情報システムがテスト稼働くらいの状況で、病院の中で使用法の研修などが行われていた頃です。韓国のシステムが優れていると思ったものはいろいろありました。

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（３）韓国の医療情報システムの特徴はここの本題ではないので、軽く触れます。受付、ナースステーション、オ―ダリング、会計などの総合システムの中には患者さんと看護師さんの相性も考慮した勤務シフトのオプティマイゼーションとか緊急時に医師が到着する前に備える機器類の指示機能がありました。

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（４）多機能でありながら、導入費は日本の何分の１かで済んでしまうのです。２００床ほどの地方の病院でも導入できるのです。導入のきっかけや目指している病院の考え方などを嶋田院長に伺いました。地域密着の高度な医療をお金を掛けないで手作りで目指しているとのことでした。

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（５）島田総合病院のいろいろな設備を見せていただくと、その目指しているものが感じられます。患者さんを待つ家族のための長椅子がありません。椅子で待つのではなく部屋で待てるように作られていました。確か最上階だったと思いますが、患者さんでもアルコール飲料が飲める施設がありました。

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（６）もちろんアルコールが禁止されている患者さんは厳格に管理されますが、問題ない患者さんが楽しめるサロンがありました。最も印象的なのが祈りの部屋でした。末期の患者さんが牧師さんでもお坊さんでも招いて安らかに心落ち着かせたいという要望に応えるためだそうです。

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（７）手作りの病院の発想はまだまだありましたが、このような魅力を創りあげていくことで地方の病院の差異化ができるのではないでしょうか？都会の病院では多分できないし、しないのではないかと思います。地域密着の地域の人のための発想があるからこそと思いました。

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（８）手作りの病院は韓国の総合医療情報システムで少ない人数で運営され、受付と会計には時間差があるので兼務するそうです。その他にもセンサーを活用した省人化の工夫もありました。この訪問の翌年くらいでしょうか、銚子市民病院は経営が困難になり閉鎖されたようです。同じ地域にありながら。。

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（９）ささやかな事例ですが、地方でも魅力的で高度な医療を受けられ患者さんがわざわざ都会の病院を選ぶ必要のない病院も作れるのだと思います。訪問時に介護等の増設の計画もあると伺いました。院長の考え方一つで病院はまったく違う姿を見せるように思いました。それが病院経営なのでしょう。

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（１０）長々と地方病院の事例を書いてしまいましたが、私にとってはとても印象深い体験でした。では、おやすみなさい。

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(11)地方病院の追加です。訪問したのは3年前は誤りで4年前でした。感動したのでその後日経情報ストラテジーに紹介し取材に行っていただきました。その記事がこれです。 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060509/237132/