#往来新人 「短歌往来」今月の新人欄を読む・第十回
- hikaritoshigo
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【#往来新人 第十回】吉田恭大(@tanka_daya )・千種創一(@chigusasoichi )による批評ユニット #砂上の塔 で短歌総合誌「短歌往来」の「今月の新人」欄を取り上げていきます。今回は7月号の棟居詩帆さんを取り上げます。むねすえさんと読みます。
2013-09-03 23:55:101.ぱつくりと 割れてしまひぬ 陽の中の 芥子の花びら まだ熱持ちて /棟居詩帆「春に動くもの」(短歌往来2013年7月号) #往来新人
2013-09-03 23:55:132.逢はぬ日の 続く春なり うつすらと 鏡に積もる ほこりを払ふ /棟居詩帆「春に動くもの」(短歌往来2013年7月号) #往来新人
2013-09-03 23:55:273.向き合ひて 笑み交はし合ふ 永遠に ままごとをする 子どもらのごと /棟居詩帆「春に動くもの」(短歌往来2013年7月号) #往来新人
2013-09-03 23:55:434.秒針の 音しんしんと なめらかに 嘘つくわれを 追ひかけてくる /棟居詩帆「春に動くもの」(短歌往来2013年7月号) #往来新人
2013-09-03 23:55:585.幸せも 不幸せもなし サッチモの しやがれた声が こだます今夜は /棟居詩帆「春に動くもの」(短歌往来2013年7月号) #往来新人
2013-09-03 23:56:09※※※
挙げるなら二首目ですかね。(あなたに)逢わないから、鏡も使わなくて、ほこりが積もっている。展開は分りやすくてやや陳腐だけど、「春に動くもの」というタイトルと合わせて考えると、逢えないこと自体より主体の動作のほうに歌がクローズアップされていく気がして、好印象でした。 #往来新人 .
2013-09-04 00:05:53挙げるなら1ですかね。割れてしまったのは芥子のつぼみかな。つぼみが熱を持つと言うことで、植物をすこし動物化できているのが面白いです。#往来新人
2013-09-04 00:11:02(ちぐささん、本筋とは違うところで「何故句毎に一字あけをしない方がいいか」について考えていてもいいですか。) #往来新人 .
2013-09-04 00:07:59よく学生短歌の歌会なんかでも「句毎の一字空け」はお勧めしないぜ、って話がでるんですけど、なんであれがよく見えないのか。大きな問題としては、句切れの意識が見えすぎてしまうところにあるんですね。 #往来新人
2013-09-04 00:14:33ぜんぜん練ってないから徒然なるままにだやさんのツイートに付言するけど、句ごとに一字空けをすると、作歌の際に使える技法が少なくなるよね。句跨りがしにくいし、皮肉なことに一般的な一字空けができなくなる。#往来新人 .
2013-09-04 00:17:03で、作者はもとより読者の側にもマイナスがあって。例えばこの連作だと5首目。結句の「こだます今夜は」の倒置が、この形だと、結句の中だけで機能しているようにみえるんすわ。 #往来新人
2013-09-04 00:20:54最初はチュートリアル的に、五音七音に句切ってみるとやりやすいですが、慣れて来ると作る上の意識でも、読む側の意識としても、いろいろ使えないアイテムが増えるのでお勧めしませんよ、ってことでしょうか。 #往来新人 .
2013-09-04 00:25:25ただ、「短歌は伝統的な節で朗詠すべきだ」みたいなイデオロギーが背景にあるなら、否定はされるべきものではない。こういうのも面白い。http://t.co/sAFFiIwvD4 #往来新人
2013-09-04 00:32:24