3つ目の論表は、(主に)ツイッターアカウントで大絶賛中の『パシフィック・リム』です。 久しぶりに映画を見に行ったし、せっかくなのでやってみまよう! ただ、一回しか見てないので、あやふやな点があればすみません。 #bunnsek
2013-09-04 00:58:12作品を見終わった直後の感想としては、 『うまくアメリカナイズされた怪獣映画』でした。 僕自身はそこまで怪獣映画見てないんだがね。 #bunnsek
2013-09-04 00:58:24さて、『全ては物語に奉仕する』というのはライトノベル作家、五代ゆう先生の言葉だが、 これは作劇全てに通用する。 そして『パシフィック・リム』はこれを実に的確に実践しているのである。 #bunnsek
2013-09-04 00:58:48『パシフィック・リム』の売りは、CMなどでも何度も話されているように、 イェーガーこと『ロボット』そして『怪獣』である。 この映画はこの2つの魅力を引き出すことに全力を尽くしている。 #bunnsek
2013-09-04 00:58:59この作品の脚本には、いくつかの穴もある。 例えば、主人公が一度やめたロボットのパイロットを司令官の一言であっさりと再度パイロットになる。 一部のロボットがすぐに退場する、それにキャラクターの深みの薄さなど、いささか説明が少なく感じてしまう点は多い。 #bunnsek
2013-09-04 00:59:15しかしながら、これらは決して製作者の無能と怠慢ではなく、あくまでロボットと怪獣の魅力を伝えるために 意図的に排除した物である。 故に、多くの観客はこれらの問題に気づきはするが、突っ込みをいれることはない。 それは野暮な行為だと認識するからだ。 #bunnsek
2013-09-04 00:59:31何気ないがこれは驚くべき事である。本来、一般の観客というのは、文句やケチを付けたがる存在だ。 脚本の穴を多くし過ぎてしまえば、よくある洋画のような『ハリウッド映画のB級映画』という評価が下される可能性は大いにあった。 #bunnsek
2013-09-04 01:01:22けれども、この作品ではそれら問題点を『お約束事』として無視してもらえる適度なレベルに調整した。 オタク魂とプロ精神を高次元に併せ持った製作者の勝利といえよう。 #bunnsek
2013-09-04 01:03:37また怪獣やロボットの迫力もさることながら、随所における演出の細かさにも唸らざるを得ない。例えば、序盤のシーンだ。敵怪獣迎撃のため、発進する主人公機。 整備兵が各部品をチェックし、パイロットがロボットに乗り込み、格納庫から出撃するシーンは、 まさしく熱い展開である。#bunnsek
2013-09-04 01:04:11しかし注目して欲しいのは、そこから一歩足を踏み出した直後のシーンだ。 このシーンで敵の索敵のため、ヘリコプターがロボットの真横でホバリングする。 そのシーンをヘリから少し放した位置からカメラで映している。 ここでロボットの大きさが、実にはっきりと納得されたるのだ。#bunnsek
2013-09-04 01:04:22もちろんそれまでの整備の際の人間との対比でも大きさは理解できるのだが、 ヘリコプターという強力な兵器が飛んでいる横で、その飛行高度よりも高いロボットが動く姿は、 その巨大さ、そして強靭さを観客に実感させ納得させるのである。#bunnsek
2013-09-04 01:04:31ただ、少し注意しておくと、知り合いのロボット好き曰く、あまり面白くないとの評価が返ってきた。 個人的に意外だったが、話を聞くと、どうもロボットに対しての不満が多い感じがした。 その人などは、ロボットの中でもガンダムの中でもリアル系などを好んでいる系統だった。)#bunnseki
2013-09-04 01:05:58なので、これはどちらかというと、ロマンの差という奴なのではないかと思う。(非難ではないです。念のため)#bunnseki
2013-09-04 01:06:10なので、ロボットに対して強いこだわりなどがある人などは、ひょっとすると 実際に見てみて好みと違うかもしれないので気を付けるべきかもしれない。 ……ただ、そう言う人はハマる場合ハマりまくると思うので、 ぜひ見て行ってほしいとも思う。#bunnseki
2013-09-04 01:06:41