茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第1029回「オリンピックと、ナショナリズム」

脳科学者・茂木健一郎さんの9月9日の連続ツイート。 本日は、新大阪を過ぎた、新幹線の車内から。
コラム 茂木健一郎 おな
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茂木健一郎 @kenichiromogi
連続ツイート第1029回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、新大阪を過ぎた、新幹線の車内から!
茂木健一郎 @kenichiromogi
おな(1)小倉駅から、朝いちばんの新幹線で東京に向かった。睡眠不足だったのでごはんを食べた後眠って、新大阪で人がどたどた乗ってきたところで目が覚めた。そうだ、連続ツイートをどうするか、考えなくちゃと、コンピュータを取り出して、電源をシートのコンセントにつないだ。
茂木健一郎 @kenichiromogi
おな(2)今回は、九州に4泊滞在した。実は、東京に帰るのが楽しみである。2020年にオリンピック開催が決まった東京。見慣れたわが街ながら、果たして、何か表情が変わっているだろうか。7年後に、世界の人がやってくる期待が高まる東京。見るのが楽しみなのだ。
茂木健一郎 @kenichiromogi
おな(3)ところで、佐賀新聞社長の中尾清一郎さんと話していた時に、気になることを言われた。茂木さんのように、英語もできて、日本の文化のこともよく知っている人は余りいない。大抵、どっちかだというのである。それほどでも、と思うと同時に、いろいろなことを考えてしまった。
茂木健一郎 @kenichiromogi
おな(4)日本の大学や就活のあり方を批判することもあるから意外な感じがするかもしれないけど、おそらく平均よりも日本の伝統文化に対する愛、経験値は高いと思う。伊勢神宮には二十回は参拝しているし、仕事を含め、日本の伝統文化にはかなり深く接している。日本のクオリアについての著作もある。
茂木健一郎 @kenichiromogi
おな(5)私は、一方で、国際主義者、平和主義者でもある。ナショナリズムを露わに出してくる人が、基本的に理解できない。昨日も新大久保でヘイトスピーチのデモがあったようだが、到底共感できない。やたらと「日本」を持ち出し、隣国を揶揄する人は、むしろ日本の伝統文化理解が浅薄だと感じる。
茂木健一郎 @kenichiromogi
おな(6)中尾清一郎さんが言うように、英語がどうした、グローバリズムがどうしたという人は、日本の伝統文化を知らなかったり、軽んじる傾向があるのかもしれない。一方で、最近流行っているやたらと日本、日本という傾向は、むしろ伝統文化への無知と共存しているようでもある。
茂木健一郎 @kenichiromogi
おな(7)さて、東京でオリンピックが開催されることが決まって、本当にじわじわと、深いところから歓びがこみ上げる。日本にとって、良い方向への作用があると思う。オリンピックは、微妙なバランスの上に立っている。グローバルなスポーツの祭典であると同時に、国旗が掲揚され、国歌が流れる
茂木健一郎 @kenichiromogi
おな(8)人間のために国家があるのであり、国家のために人間があるのではない。国にこだわるのは愚かだが、かと言って明日に国家がなくなるわけではない。国別に入場行進し、金メダリストの国の旗と歌が流れるのは、スポーツの祭典オリンピックにおける、絶妙なバランスなのかもしれない。
茂木健一郎 @kenichiromogi
おな(9)相変わらず、ネット上では韓国中国揶揄の書き込みが目立つ。そんなことやってるより、一方では英語を勉強し他方では日本の伝統文化にでも触れたらどうかと思う。2020年のオリンピックは、ナショナリズムというやっかいな感情に、美しいムーンサルトの着地点を見つけてくれるのだろうか。
茂木健一郎 @kenichiromogi
以上、連続ツイート第1029回「オリンピックと、ナショナリズム」でした。

コメント

セザキ @sezaki 2013年9月9日
「おな」が気になって内容があまり入ってこなかった。
abhishekaアビシェーカ @premabhisheka 2013年9月14日
(4)の伊勢神宮ですが、日本の伝統文化というより、むしろ日本の民間信仰を破壊してきた装置としての側面があります。理由は、以下に貼っておきました。 http://plaza.rakuten.co.jp/abhiabhi/diary/201309140000/
abhishekaアビシェーカ @premabhisheka 2013年9月14日
滝川クリステルが「おもてなし」と言いながら合掌したのは、日本の文化ではない、接ぎ木文化でした。合掌は相手の内なる仏陀に敬意を表しますという原意があり、さらにそこから感謝を表す所作として広まり、「ありがとう」「いただきます」「ごちそうさまでした」などの感謝の場面でしばしば用いられますが、もてなす側が「おもてなし」と言いながら、合掌するのは日本の文化ではなく、かなり変です。フジヤマ、芸者などと同じく、皮相なエキゾチズムのように感じました。
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