松田未来氏のキャラクターの立て方のつぶやきまとめ

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井上純一(希有馬屋)『逆資本論』発売中 @KEUMAYA

キャラが面白いこと言うときは、そのキャラにそってないと印象に残らないのね。「こんなキャラが面白いことを」的なインパクトは、あっという間にキャラを薄くしちゃう。これはリプレイのキャラ演出で覚えた。面白いことを続けて言い続けても面白いキャラにならないし、面白い物語にもならない。

2010-10-03 17:43:31
井上純一(希有馬屋)『逆資本論』発売中 @KEUMAYA

平沢唯は突拍子もないことを言う面白い女だけど、平沢唯が言いそうなことしか言わない。

2010-10-03 17:44:46
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

@KEUMAYA すごくよく分かります。キャラ立てに失敗する時は大抵そのパターンで、台詞や見た目の突飛さに頼って しまった時です。

2010-10-03 17:50:52
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

昨日の希有馬さんのツイートにも反応したけど、キャラ立てをするときによく陥るのが、極端な台詞・行動や見た目の突飛さに頼ってしまい、肝心の内面を練る事を忘れる事。類型的なキャラであろうと、内面を練りこむことで立派なキャラクターとしての存在感は確立できる。

2010-10-04 09:30:56
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

少年漫画賞の評などで編集部のコメントとして「もっと決め台詞や行動の大胆さでキャラ立てを」と書いてあるけれど、あれはキャラを立てると言う行為の半分しか表していない。

2010-10-04 09:32:45
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

決め台詞が大事なんじゃなく、その決め台詞がにじみ出てくるほどにキャラを練りこんだという事実が大切なのだ。練りこんだ人生をしっかり中に隠しているキャラは、デカイ武器を持たせたり、過激な台詞をはかさなくても存在感を主張する。

2010-10-04 09:36:21
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

担当さんと打ち合わせをしているときにそういった練りこみは露呈する。何かネームで指摘されたとき、「なるほど、しかし彼はこういう考え方をするはずですから…」と、キャラクターの行動原理を前提に話さないと、説得力がないし、修正するにせよ方向性を見失う。

2010-10-04 09:40:37
ゆうき まさみ @masyuuki

そういうの無しでやってきた身としては、あのコメントは困るんですよね(笑)。 RT @macchiMC72: 少年漫画賞の評などで編集部のコメントとして「もっと決め台詞や行動の大胆さでキャラ立てを」と書いてあるけれど、あれはキャラを立てると言う行為の半分しか表していない。

2010-10-04 09:48:56
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

@masyuuki あの常套句に縛られてつまずく新人さんって多いと思います。自分もそうだっただけに(^^;

2010-10-04 09:50:24
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

ハリウッドで教材として使われているシナリオ入門に書かれていたキャラ立ての方法。キャラクターのあらましが出来たら、脳内で彼(彼女)にインタビューをしてみる。いわゆるTVや新聞で有名人や芸能人に向かってやっているアレ。

2010-10-04 09:46:17
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

生まれから、幼少期の振る舞い、家族、こだわり、彼自身もそうだけどそのキャラクターを取り巻く環境についても語らせる。キャラ自身のスペックだけでは人となりは見えてこない。周囲の人物や環境を描いていくと浮かび上がってくるものがある。

2010-10-04 09:48:50
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

このインタビュー形式は、キャラクターの輪郭線を太くする作業。輪郭線を太く強くすれば当然その世界でそのキャラクターは目立つ存在になる。別の言い方をするとブレない。

2010-10-04 09:56:07
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

一度輪郭線が確立すれば、あとはどんどん肉付けするだけ。その過程で必要ならば、派手な服装なり突飛な言動なりを「彼ならこうする」と言う原則の元に付け加えればいい。

2010-10-04 10:06:49
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

やってみると分かるけど、ビジュアルアピールを抜きにして、そういったトゲトゲな付加物は確立したキャラにはあんまり必要ない事に気がつく。決め台詞に相当するものも、ネームを描いていると自然にキャラクターが発言してくれます。

2010-10-04 10:10:50
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

だから、新人の頃は必死に考えていた決め台詞に相当するものは、いつしか特別に考えなくなりました。

2010-10-04 10:14:02
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

プロの連載でも、当初決め台詞として使っていた台詞がいつしか使われなくなり、気がつけば物語の中で使われた印象的な台詞に取って代わられていたと言う現象がよくあります。これはまさに連載の過程でキャラの輪郭がハッキリしたと言う事。

2010-10-04 10:24:34
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

キャラを立てると言う過程は、二次元から三次元への昇華をイメージすると分かりやすいかも。最初鉛筆のラフな線で描かれたキャラが、ペンが入って輪郭が定まり、背景を描き込むことでより浮かび上がり、肉付けしていくことで膨らみ始め、ついには立体として立ち上がる。

2010-10-04 10:33:21
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

無理矢理付加物で立たせたキャラは、「厚み」がないので、別な側面から観ると薄っぺらいのがバレてしまう。

2010-10-04 10:37:03
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

いわゆるキャラモノ作品で「お当番回」があるのは単なる商売上のローテーションではなく、それぞれのキャラクターの過去あるいは周囲の環境・状況を描きこむ事によってそのキャラクターに厚みを加える事が出来るから。

2010-10-04 10:51:25
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

さらには、周囲の人物を描きこむ事によって主人公を浮かび上がらせることが出来る。だから、「お当番回」と言うのは主人公を蔑ろにしているのではなく、逆に主人公を立てるために必要なつくりになっているはず。

2010-10-04 10:54:37
やまのたかし @yamanotakasi

その通りだと思います。 いや、そうでないともったいないですよね。 @macchiMC72 RT ~だから、「お当番回」と言うのは主人公を蔑ろにしているのではなく、逆に主人公を立てるために必要なつくりになっているはず。

2010-10-04 11:11:55
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

@yamanotakasi 今はクールが短いからなおさらですね。シリーズ構成も無駄が許されない。

2010-10-04 11:31:17
やまのたかし @yamanotakasi

昔の作品を見るとおおらかで、羨ましい気もしますがそうも言ってられませんか・・・ 長い作品ですが「ネギま!」はそれを執拗に続けて現在に。 RT @macchiMC72@yamanotakasi 今はクールが短いからなおさらですね。シリーズ構成も無駄が許されない。

2010-10-04 11:37:38