妙高の舷側装甲は102mm(4インチ)とされてますが、これは機関部の大半であって、機関部の一部と弾薬庫は76mm(3インチ)です
2013-09-15 03:08:554インチは遠距離からの20センチ砲弾に何とかなるかな程度を期待したもので、3インチは対15.2糎砲弾防御です。20センチ砲弾には耐えられません
2013-09-15 03:09:05古鷹は15センチ砲装備の軽巡洋艦を始末するために、軽巡の火力に耐えられる装甲と、軽巡装甲をぶちぬく火力を備えた目的に合致した見事な巡洋艦でした
2013-09-15 03:09:18しかし妙高は対20センチ砲防御としては中途半端というか不十分極まりない弱装甲で、これでは古鷹とほとんど結果は変わりません
2013-09-15 03:09:29実用射程では20センチに全く耐えられず、逆に15センチには過剰で無駄に重たい装甲を備えた中途半端な失敗作、それが妙高です
2013-09-15 03:09:39平賀氏は後に重量制限的に全域4インチ化ができなかった、対20センチなら5インチ装甲必要でそんなの無理だしと開き直ってます
2013-09-15 03:10:12平賀氏は魚雷積みたくなかったので、その理由を作るべく装甲を無駄に無意味に増やして重量潰したと、そう考えられるフシがあります
2013-09-15 03:10:23ちなみに妙高の次の高雄型は、前後主砲の距離を縮めて防御区画を圧縮する、発射管の門数を12から8門に減らす、高角砲の数を6門から4門に減らす等で重量を稼いで、弾薬庫を5インチ、機関部全面4インチと装甲を大幅に強化しました
2013-09-15 03:10:32圧縮された容積の結果、居場所のなくなったものが上部構造物に固まり、あの強烈な艦橋となるのですが、武装と装甲のバランス等、やれば出来たという話です
2013-09-15 03:10:48もちろん高雄型は制限排水量に収まらなかったのですが、それは妙高でも同じ。軍事的な欲求になんとか妥協点を模索するか、独り善がりな「僕の考えた理想の巡洋艦」で押し通すか、妙高と高尾の差はかなり大きかったわけです
2013-09-15 03:11:01なお、妙高は中甲板に発射管を備えてます。これは当時の魚雷が高いところから発射すると海面に落ちたショックで壊れるから、海面に近い低い場所に備える必要があったのです
2013-09-15 03:11:16でも中甲板ですから「艦内」で「水線上」です。水線上なので被弾率が高く、艦内なので誘爆したら艦を大きく破損する。平賀さんじゃなくても嫌です
2013-09-15 03:11:26更に高雄型では事実上の暴露状態で発射管が置かれてます。誘爆しても爆風爆圧は開放空間で発散されて艦を破損し難くなってるのです
2013-09-15 03:11:46高雄型以降の重巡は基本的にこの魚雷を開放空間に置くという形になっており、古鷹や妙高のような旧式装備艦も改装で発射管を変更する時に改正されました
2013-09-15 03:11:59古鷹や妙高が戦前に改装させてもらえたのは、高雄以降とは隔絶した性能差があったからですな。とはいえ改装もね、高射装置があれだし、発射管あれだしさ・・・なんていうか、まあそうねーって感じ
2013-09-15 03:12:171万トン重巡洋艦というのもクラスを経るごとに完成度が上がっていってるので、妙高は旧式弱体な艦であり、高雄とか最上とは大分違うよって話でした
2013-09-15 03:12:28陽炎ちゃんは良い子なので、俺が頼めばスパッツを脱いでくれるけど、たぶん不知火ちゃんは無理。現状コレが最大の問題だ。足柄さんが結婚するほうがずっと簡単、そういうことだ
2013-09-15 03:29:14