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茂木健一郎 @kenichiromogi
連続ツイート第1037回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、今朝、河村隆夫さんさん(@kabutobotoke)の家の裏山を見ながら、ぼんやり考えていたこと。
茂木健一郎 @kenichiromogi
はは(1)どんな文脈でも、それだけで完結して素晴らしい、ということはない。ある文脈に適応することは素晴らしいことだが、それだけで人生が終わってしまっては、もったいない。だから、いつも、文脈からはみ出し、文脈から逃走する準備が出来ていなければならない。
茂木健一郎 @kenichiromogi
はは(2)たとえば、会社って、そこで仕事をし、生活の糧を得て、仲間たちと飲む、という意味に置いては、居心地のよい文脈かもしれない。それに適応することは必要だし、その方が、本人も幸せ。しかし、それがすべてになってしまうと、何かが足りなくなる。
茂木健一郎 @kenichiromogi
はは(3)会社でもそう、学校でもそう、国でもそう。職業でもそう。一つの文脈だけに適応することには、固有の脆弱性がある。その環境には確かに向いているのだけれども、それ以上の発展性がなくなる。未知のものに向き合うイキイキとした感性が消えて、いつの間にかツマラナクなってしまうのだ。
茂木健一郎 @kenichiromogi
はは(4)特定の文脈にとらわれないための秘訣は、いくつかある。まず第一に、好奇心を持つこと。好奇心というやつは便利なもので、その対象は、ワイルドカードというか、空欄である。それが何かわからないが、とにかく知りたい。経験したい。そんな衝動を持っていれば、文脈にとらわれない。
茂木健一郎 @kenichiromogi
はは(5)坂本龍馬が、黒船見物に行った、というのも好奇心のなせるわざである。この時点で、幕末の日本、という文脈にとらわれてはいなかったということがわかる。どんな組織、どんな環境でも、それにとっての「黒船」が来たら、見に行くような人が、見所のある人だと、私は考える。
茂木健一郎 @kenichiromogi
はは(6)特定の文脈にとらわれないためのもう一つの秘訣は、「逃げ足の速さ」だろう。あっ、この文脈は苦手だな、キツイな、と思ったら、後ろをふり返らずに逃走する。大地のすこやかな空気を吸う。社会的に、どうしても戻る必要があったら、しばらくしてこそっと帰っていけばいい。
茂木健一郎 @kenichiromogi
はは(7)あなたがいる環境は、大自然の中、小屋で行われている飲み会のようなものである。その文脈の中にいると、その飲み会が世界の全てのように感じてしまう。ところが、密かに逃亡して、ドアを開けて外の空気を吸ってみると、その小屋の方が世界のちっぽけな一部だったことに気づくのだ。
茂木健一郎 @kenichiromogi
はは(8)あなたという人間の本来は、どんな文脈からも、必ずはみ出す。だからこそ、「半分そこにいて、半分そこにいない」という感覚が大切。会社でも、学校でも、飲み会でも、自分のうちの半分はそこにいるけど、半分はいない、というかたちで、外につながっていればいいのだ。
茂木健一郎 @kenichiromogi
はは(9)昨日は河村隆夫さん(@kabutobotoke)の山の中のお宅にお世話になったのだけれども、河村さんはここで育つ中で、夜、空を行く飛行機を見て、ああ、あれに乗りたいと思ったそうだ。これだと思う。どんな文脈にいても、その外にあるものへの好奇心、あこがれを忘れないこと。
茂木健一郎 @kenichiromogi
以上、連続ツイート第1037回「半分そこにいて、半分そこにいない」でした。

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