ISPCAN欧州カンファレンス・子ども虐待対応の最前線より

国際子ども虐待防止学会(ISPCAN)ヨーロッパカンファレンス@ダブリンに参加された、@chronologic1さんのツイートをまとめました。
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Kota Takaoka @chronologic1

追加アイデア。 日本だと、行政が取り入れやすく、新しい変革が起きやすいのは、「隣の都道府県がやってるらしいよ。うちもやってみる?」という流れ。 欧米だと、「隣の国がやってるらしいぞ。うちももっとイイの作れ」という流れ。 たぶんね。良い意味で競争原理なのな。

2013-09-16 21:41:59
Kota Takaoka @chronologic1

ノルウェーでは「子どもは7歳で自分の意見を持ち、意思表示ができるので、子どもの権利を当然認めようぜ」ってことらしい。なるほど。権利だけいうと何となく偏って聞こえる時あるけど、これなら「まだ子どもだから」議論を乗り越えるね Child Welfare Act article 6-3

2013-09-16 21:58:22
Kota Takaoka @chronologic1

さっきの現場に研究がコミットする件だけど、投資の論理も当てはまるかな。長く現場に関わらせてもらい、エネルギーと時間と研究結果のフィードバックを丁寧に還元し続ける=投資し続ければするほど、きっともっと魅力的で面白い研究が現場の人達と一緒にできるんじゃないかな。そうなると良いね!

2013-09-16 22:05:19
Hiroaki Ishikawa @kiwiishh

@chronologic1 最近 Banerjee & Duflo の Poor Economics(和訳)を読み、大感動。開発経済学の本ですが、途上国の貧困への介入方法を、フィールドワークとRCTの積み重ねでかなりの細部まで解明してます。研究かくあるべし。勇気づけられました。

2013-09-16 22:57:29
Hiroaki Ishikawa @kiwiishh

Banerjee & Duflo 以前の開発経済学は、援助不要派と援助促進派が理念をぶつけ合う空中戦の世界だったようです。それを研究が建設的で実践的なものに変えた。勇気が出てきませんか? 評価研究と現場との連携の関係についても参考になると思います。 @chronologic1

2013-09-17 08:59:47
Kota Takaoka @chronologic1

@kiwiishh イイですね!読んでみます☆

2013-09-17 15:36:33
Kota Takaoka @chronologic1

UKの児相SWと市区町村PSWのセッションが面白い。Risk Assessmentってマジで機能してる?っていう題名で、現場の人がその題について集まって意見を出してまとめた質的研究。人口が増え、ケースに忙殺されると、同じリスクの子どもに対するケアに掛ける時間が減ってるらしい。

2013-09-16 22:58:41
Kota Takaoka @chronologic1

その感覚を乗り切るために、みんなで出した答えは ①担当ケース数をボスに見える化する ②そろそろシステム変えない?って提案する ③意識的に立ち止まり、どこに向かってるか考える。あと自分達のリスク判定で子どもと家族が揺れると思い出す ④確かなことと不確かなことに線を引き整理する

2013-09-16 23:02:55
Kota Takaoka @chronologic1

⑤ツールを使っても人によってリスクだと思う内容が違うことを再確認する。だから話し合う ⑥介入の意思決定と実践のツールの力動を意識する。ツールに振り回され「過ぎ」るな。 そりゃUKだろうと日本だろうと、人間のエネルギーと時間には限界があるものね。こういう指摘は大好きです!

2013-09-16 23:04:57
Kota Takaoka @chronologic1

UKの虐待対応について本当にリスクがわからない時の意思決定は ①介入前〜介入時の担当の多職種を混ぜて会議 それでもダメな時 ②支援〜行動観察中の多職種も混ぜる それでも把握できない時 ③子どもの安全を優先しつつ、ケース会議のリスク判定に当事者である養育者を混ぜる らしいです

2013-09-16 23:10:53
Kota Takaoka @chronologic1

リスクアセスメントに基づき保護したけど保護が間違っていて、親が傷ついた場合の事例研究。これは本当に大事。 イギリスでも、子どもを死なさないために親との関係よりも子どもの安全を優先せざるをえない。その傷つきによる親への支援もない。じゃあSWの中でどうするか?

2013-09-16 23:27:02
Kota Takaoka @chronologic1

①子どもの安全を守るために、今後あなたはどのような責任を持って対応できるか?理解と協力を求める。 ②必ずFamily Group Conferenceとして市区町村とのケース会議に養育を呼ぶ約束をする ③SWの中で”どれだけ支援者がむかついたか?”を具体的に紙に書いてもらう。

2013-09-16 23:28:41
Kota Takaoka @chronologic1

特に③はやってくれる方とやってくれない方がいるけど、やってくれる方は自分がどういう風に見られて嫌だったか、細かく教えてくれる。それに耳を傾けて、今後の安全について話し合うことはできると言ってました。

2013-09-16 23:30:44
Kota Takaoka @chronologic1

保護は社会的にリスク管理のためには、どうしても優先せざるをえない。子どもと養育者に関わる支援者は、子どもを取られた苦しみ(分離)と社会的に疑われた苦しみ(社会的な孤独)という養育者のDouble Sufferingを知ってケースに望むことが大切と言ってました。これも大切ですよね。

2013-09-16 23:35:02
Kota Takaoka @chronologic1

今日最後のOnline Groomingについての発表に来ました。ヨーロッパの大体の国では、Child Exploitation and Online Protection Centreみたいなのがあって、オンラインでの性的虐待(グルーミング)について調査と研究をしていました。

2013-09-17 01:15:17
Kota Takaoka @chronologic1

さっきのセンターは被害を受けた子ども達と加害者の研究を深めているようです。結果、加害者の手口が非常に巧妙で、思春期の不満や困難に共感的にセラピストのように振る舞い、ある種の陽性転移を利用しながら、性的な関心を動機付けつつ、児童は話を聞いてくれる返報性に断れない力動があるそうです。

2013-09-17 01:19:36
Kota Takaoka @chronologic1

オンラインの性的グルーミングは、居場所を求める子ども達が引っかかるようで、ICT-based CBTと真逆のコミュニティになっている気がします。 これはリアルな現場にもありえることで、支援に引っかからないorドロップアウトした内容に似てますね。

2013-09-17 01:23:41
Kota Takaoka @chronologic1

Online groomingの手口は(Whittle et al,印刷中) ①味方になってくれそうな第一印象 ②加害者から定期的or積極的なコンタクト ③秘密を共有する ④性的関心を引く ⑤やさしい&ほめる ⑥たまに恐い&ひどいことを言う ⑦他の子とも仲良くして嫉妬心を煽る

2013-09-17 01:32:29
Kota Takaoka @chronologic1

先ほどのWhisttleの研究は、子どもが被害から巻き込まれない、または巻き込まれても援助要請をどうするかの防御因子をまとめているそうで、来年のISPCANの発表が楽しみです。というわけで、ISPCANダブリン二日目の報告を終わります。これ、toggterにまとめた方が良いかな?

2013-09-17 01:43:38
Kota Takaoka @chronologic1

Online groomingのツイートが読んで頂いた皆さんに取って関心が高かったみたい。この種のツイートは加害者が参考にするのでは?という意見がありますが、それは認めつつ、一方で僕は今被害を受ける子ども達の予防と介入啓発につながる可能性のほうを高くしたいと思ってつぶやく立場です

2013-09-17 15:36:53

2日目

Kota Takaoka @chronologic1

朝ごはん食べながら昨日のレビュー。 Parton.N氏曰く、やっぱりUKでも、組織で子どもの保護と支援を分けていても、支援者としては葛藤があるらしいんだ。特に子ども、または被虐待歴のある親御さんへのトラウマケアのアウトリーチするSWと保護するSWの意見対立があるから。

2013-09-17 15:53:29
Kota Takaoka @chronologic1

だから「介入≧支援」の優先順位はシステムとして維持しつつ、UKにおけるWorking Togather施策として介入のChild Protectionの専門性を、支援のSocial Workから独立させ、次世代育成を考え始めないか?って言ってました。MDT研修が条件なら僕も賛成。

2013-09-17 16:00:56
Kota Takaoka @chronologic1

次は子どもになんども聞かないで済むように司法面接とCAC(Child Advocacy Center)のシンポジウムに来ました。 北欧ではアイスランドのBarnahusモデルがCACの元になって展開していったそうです。 http://t.co/Ea3E8WNePo

2013-09-17 19:44:54
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