毎年9月ぐらいの中秋の名月ならお月見で

蒼空 @_Rmncier

“月が綺麗ですね”と書かれたメールが昨日届いていた。何が言いたかったのだろうか。私、昨日の月の記憶あまりないの。そう返したが、まだ返事は来ない。失礼な人、私にも色々と都合があるのよ。特に満月の夜にはね。 携帯を見つめる私。頭には大きな耳が二つ、口には大きな牙が。 #twnovel

すなお @Svnao

あれはほんとは月じゃなくて、誰かが夜空に開けた穴なんだよと、満月を見上げながら兄は妹に教えた。「あの向こう側が天国だよ」「てんごくってきらきらしてるの？」「うん」「じゃあチョコ、よろこんではしってるかなあ」今朝亡くした犬の名前を口にして、妹は赤い目のまま笑った。 #twnovel

氷鶴 @hiturururu

「私と結婚したかったら月を頂戴」幼い頃の彼女の台詞。沢山勉強した。大人になった。医師の仕事も上々。今日は彼女に月をあげる日。「目を開けてご覧」彼女は手元の小さな水面に映る月と僕と本物の月を見比べて言った。「貴方も月も想像してた以上に素敵だわ」#twnovel 月をくれてありがとう

けだま@子だま母 ゴジラSPたまらん @kedamakatabra

月がこちらを見ていて、あんまり輝かしいから私たちは影を重ねていられなかった。あんなに光って照らすものだから、触れ合う恥ずかしさが拭えなくって舞台の上の役者になんてなりきれなかった。帰り道でもずっとそんなだから、彼があの角で私を引き寄せるまで手さえも握れなかった。#twnovel

冷光 空也 @reikou0v0

太陽光線が月に当たって僕の目に入る。今宵どれだけの人が見上げているのだろう。月色をどんな思いで眺めているのか。僕の思いが月に反射する事を願った。他人の思念など月光で伝わってこないから独り笑みも浮かぶ。月影に縋るほど、周囲を照らすキミは遠い。 #twnovel

みじん子 @000plankton000

「月が綺麗だな」帰り道、突然言いやがった友人。月が綺麗ってあれだろ、愛してるをそう訳したとか何とか…え、待て待て。俺は男だ。勿論こいつも。「は？」「え？月が綺麗だって言ってんの。ほら」指さす友人、そうだこいつバカだったわ。#twnovel (あれでもさっき一緒に見たテレビで…え)

こくうにさくはな @_4_13_

中秋の名月、満月が上ったら、きみに「月が綺麗ですね」と言おうと決めていた。のに、勇気が無くて言えずにいるうちに沈みゆく月。意気地なしの僕は結局諦めて言葉を飲み込む。と、隣のきみが「こんな綺麗な月が沈むなんて、」 #twnovel 「わたし死んでもいいわ。」…えっ、とそれは、え？

Cal Que El Lulu-rain @senzaluna

徒に過ぎた時間の分だけ、貴方のぬくもりも遠ざかる。現在も、過去も未来も探したけれど、符丁ひとつ見つけられない。己の無力さに肩を落とすわたしの上を、満月が横切ろうとした。思わず掴もうと手を伸ばす。できやしないのに。だから。代わりに。わたしの思いを、月に預けました。 #twnovel

くろのす @ks18sk

月が綺麗ですね。満月の夜、君に会えたら言おうと思っていた。なんとか口実をつくって会えたけれど、言えなかった。君の前では月だって霞んでしまうから。月の下で君と笑う。月なんて見ずに君ばかり見ていた。そんな僕に気づいているのかいないのか、君が言う。「私、死んでもいいわ」#twnovel

とおる7th @windcreator

「月が綺麗ですね」その一言が決め手となって、僕は捕まった。やりたい放題に生きてきた僕らしい、呆気ない幕切れだった。僕の犯した罪は、数えきれない数えない。罪深い男だ。無論終身刑である。この命が尽きるまで繋がれた人生。人生の墓場。まぁ、結婚も悪くはない。妻が君なら。 #twnovel

☯️青山藍明&トトちゃんとラブちゃんとリズさん @rangming

月はわたしのこころ、月はあなたのこころ、月は彼女の涙、月は彼のささやき、月はみんなの想いを願いを受け入れる。昨晩は中秋節。丸い甘い団子を家族で食べて、団らんを祝うものもあれば、ひとり酒を呑みながら眠ってしまうものもいる。月亮代表我的心。歌が、月を労った。　#twnovel

ezory @ezory

月見の宴で殿様は天竺の術者に「月を捕らえよ」と命じた。術者、扇を投げ上げると月が扇に写り、篝火とは比べ物にならない眩しさで一座を照らす。いっぽう月を失った夜空は寂しく暗いばかりであった。「もうよい」眩しさに耐えられず殿様が言うと術者は再び扇を投げ、月を戻した。 #twnovel

そら（創作の愚痴を零したり、日常の話中心） @iotu

＃twnovel 今日は快晴。中秋の名月の翌日。十六夜が空を明るく照らしていた。星がまばらに見える。草むらから鈴虫の鳴き声が聞こえてくる。半袖では肌寒かった。カーディガンを羽織ってくれば良かったと後悔する。夜空の先には何が待っているのだろうか。過ぎ去った夏を懐かしみながら考える。

咲良 潤　#言の葉の点綴 @sakura77_sosaku

十六夜 優柔不断の僕を責めるように、ゆっくりと空に登っていく あの日、この手を伸ばしていれば いや、ただ君の名を呼んでいれば、何か違っただろうか 池に写った月をこの手で掬ってみても、もう手に入れることは出来ない そうやって、何もかも手遅れになるのを待っている #twnovel

23時の夢物語 @23novel

#twnovel 「月がほしい」と魔人にお願いしたら、「わかった」と答えてドロンと消えた。まさかとドキドキ待っていると、魔人が紙袋を持って帰ってきた。「ちゃんと並んで、お金払った」というドヤ顔報告を聞きながら紙袋を開けると、月見バーガーが入っていた。全然違うけど、美味しかった。

リュカ @ryuka511

遂に人類は地球を捨て月への移住を開始した。しかし、地球より小さな月に全人類が移住できるはずもなく。 #twnovel 一部の選ばれた者のみ−主に裕福層の人間や政府高官−が月へ移住する。大多数の人々は、地球上に作られた巨大な箱の人工の世界を、月の世界だと信じ込まされて生きていく。