9/15-21twnovel

9月第三週
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キヨシロウ @kiyoshiro_aoi

#twnovel 神様は人間を造る際に『再試行』機能を加えた。「成功するまで何度でも取り組ませるのですね」「いや」担当の神様は言った。「諦めさせる為さ。再試行して失敗したら諦めるよう制御するんだ」しかし人間には失敗しても諦めきれない『未練』というバグがあった。 #twnvday

2013-09-14 06:58:28
萌葱[moegi] @hmoegi

#twnovel 生きて、と君が微笑んだから、僕は今でもここに居る。命の重みなど解らない。のみならず、生きる意味さえ見失ったのに。図太い神経も役に立つものだ、くすりと苦笑して棚を見上げる。書物の中に姿を隠して、なにを眺めているのだろう。館の住人は一人きり、今日も書を繰り君を探す。

2013-09-14 07:14:04
粉粧楼bot @fenzhanglou_bot

彼の言葉にただ切り刻まれ傷ついて、彼に触れられるとき摩耗してゆく感覚だけに支配されて、それでも、何も変わるものなどないと信じていたのに、今、まるで、研磨されカッティングを施されたように、ささやかな光さえも取り込んで喜悦に輝く私。 #twnovel

2013-09-14 07:23:36
心に残る言葉 名言集 @kokoromeigensyu

タイムカプセルから古い手紙が出てきた。12歳の私から、今の私への手紙だった。封を切ると、そこにはただ一文が書いてあった。「わたしらしく、生きていますか?」 #twnovel #自分を愛したくなるコピー

2013-09-14 08:16:01
ディズニーから学ぶ人生学 @michansite

「会社辞めたい」と呟いた。「大丈夫」と返してくる男がいた。プロフィールには55歳。「会社辞めたい」毎日呟いた。「大丈夫」毎日返してきた。ある日呟いた「死にたいです」。次の日、何の前ぶれもなしに父が上京してきた。20年ぶりに私を抱きしめて言った。「大丈夫」 #twnovel

2013-09-14 08:18:11
猫春雨@ものがたる屋 @nekoharusame

玄関の郵便受けに一通の封筒が入れられていた。差出人の名前はない。誰だろうと開封してみると、そこにはこそばゆくなるような文章がつづられていた。ラブレターだ。私はその熱い思いに心を奪われた。それからも数日に一度は入っていた。私は、妄想の中で架空の恋人と付き合っている。#twnovel

2013-09-14 08:34:40
九夜月 @oto_no_ya

繰り返し、繰り返し。私はあなたにアタックする。激しく、たまには肩透かしで気を引いて。いろんな私にあなたは驚いたり慌てたり。何度でも駆け引きしましょ。穏やかじゃないのは許してね。だって私は台風だもの。 #twnovel #twnvday

2013-09-14 08:54:36
春木のん🪄ふしぎなアンソロ @Haruki_Non

#twnovel 買い物をする時は、いつもメモを持って行く。でも今日はうっかり忘れてきてしまった。うーん。何だっけ。まず今夜の晩御飯は、ハンバーグ?ということは、挽き肉と玉ねぎと。でも帰ってきてメモを見ると、今夜は餃子だった。皮を買い忘れてたので、今夜は皮なし餃子になった。

2013-09-14 09:03:27
春木のん🪄ふしぎなアンソロ @Haruki_Non

#twnovel インドネシアに行った記念に、派手に電飾された自転車に乗った。あまりに派手だから、目立って恥ずかしいんじゃないかと思ったけど、同じような物が何台も走っているから逆に目立たなかった。だから買い物を終えた後。妻が先に乗っているはずの電飾自転車を探すのに、ひと苦労した。

2013-09-14 09:11:37
ひょう @hyou_chanchan

与えられないと窓を叩いて 変わらないと嘆きながら壊れたいの 窓の外側に映るあなたと誰か 部屋の一室で除き見る 「気付いて下さい」 祈る傍らで目を逸らす カーテンの裏に隠した半身 何も知られなければまた明日から いつも通りの顔が出来るでしょうか #twpoem #twnovel

2013-09-14 09:42:06
さえずり鳥 @EDOGAWANKO

空の上には秋の風が吹いているが、気がつかない男が一人いると神様は小さな溜め息をついた。お前鳥になって、彼に囀り秋が来たことを気がつかせておやり。#twnovel 私は、本当は疲れていたのだけれど、鳥になって飛び立った。「見張ッテイルヨ。イイ子ダカラ大人シクナサイ」(続く)

2013-09-14 09:53:40
さえずり鳥 @EDOGAWANKO

疲れていた私の羽は、今はもう長い距離の飛行には耐えられないから、せめて身体を隠すため、私は私の大好きな榎の木に宿り、榎の木の大きな枝は優しく私を包み込む。#twnovel 愛されているって暖かい気持ちになれて、私はようやく目をとじた。榎の木からは離れられないの、ごめんね。

2013-09-14 10:01:36
粉粧楼bot @fenzhanglou_bot

ここまで来てしまっては、できることは「もう忘れてもいい」を思い出に打ち込み続けて、セミコロンのような大きな区切りをつけることだけ。それだけの決意しか持てなくても、ブルムーンと見つめあうことができる夜だから、今だけは許されてもいいはずとは思える。 #twnovel

2013-09-14 10:23:40
ひょう @hyou_chanchan

其れは美しい日だった 其れは未だかつてない体験だった 其れは想像もしていなかった 其れは一瞬で焦がれてしまえるほど 綺麗な 綺麗な お月様。 *** 「愛してます結婚しましょう」 「初対面なんだけど」 「大丈夫ですサインもばっちり」 「ふざけんなくたばれ」 #twnovel

2013-09-14 10:43:31
さえずり鳥 @EDOGAWANKO

新婚旅行はロッキー山脈踏破だと彼は瞳を輝かせて言い、戸惑う私の気持ちは置いてきぼり。その時の彼への小さな「憎しみ」を、酔って帰った時の手土産のように右手に提げてしばらくブラブラさせていたが軈て思いついて捨てた。#twnovel だってまだ幼稚園に通っていた頃の話だから。

2013-09-14 10:46:59
miecha @miechorz

#twnovel 大きすぎる過ちに絶望する男が居た。今にも首を吊らんとする男の前に悪魔が現れ囁く。「その人生、途中からやり直してみぬか?今の記憶は引き継げぬが」即座に頷いた男の姿が消える。「……愚かよの。あやつの人生、やり直す度にむごくなっておるというのに」嘲笑は誰にも届かない。

2013-09-14 10:51:37
日向日影🍊📖@文化系物書きVtuber(HUB) @hyuugahikage

#twnovel 戦争で朽ち果てた大地。その姿に諦観のため息をつく。繰り返される歴史。なぜ、人類はこうも、愚かで。しばらく呆然と見たが、意を決してボタンを押すと地球は生命誕生の前へ戻る。何度でもやり直す。完璧な世界ができるまで。それが神である僕の役目。 #twnvday

2013-09-14 10:53:19
德薙零己 @rtokunagi

#twnovel 何で差別がなくならないかって聞かれたら、自分より格下を見下す人間の本性だからって答えるしかないんだろうなあ。人種差別を批判する人間は、「人種差別をしている奴より俺の方が優れている」って思い上がっているから、それはそれでやっぱり差別なわけで…

2013-09-14 10:58:09
高山 環 「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕(宝島社文庫)」より発売中 @Takuya11

#twnovel ある男の話。高校卒業後アルバイトをしながら勉強を続けた。弁護士の資格をとり、下積みを経て自分の事務所を持った。ある殺人犯の弁護を依頼され無罪を勝ち取った。釈放後、元被告人は人を殺める。縋る犯人に弁護士は自分の人生を語った。犯人は弁護士を殺し財布を奪い逃走した。

2013-09-14 11:00:17
日向日影🍊📖@文化系物書きVtuber(HUB) @hyuugahikage

#twnovel 朝起きるとそ朝起きるとそ朝起きるとそ朝起きると朝起きると朝起きると朝起きる朝起きる朝起き朝朝起き朝起朝起朝お朝お朝朝朝朝あああああああああああああああああああああああああ。この男はリトライボタンが押しっぱなしになり、永遠の起床を生きるのだ。 #twnvday

2013-09-14 11:12:10
エスキユ@休眠アカウント @EsukiKero

#twnovel 「かさぶた」の由来は雨女の豚子だから。制服を汚されてジャージ姿に傘さし帰る姿を、窓から見下ろす。傘豚の手足がとても白くて綺麗なことも、豚のようにつぶらな瞳も俺だけが知っていればいい。どうか誰も傘豚が可愛いなんて気づきませんように。願いをこめてその傘を見送った。

2013-09-14 11:20:56
【垢停止】 @pp26gmp

もう一度やり直せたら。何度後悔しても遅い。君の優しい笑顔を、君の綺麗な声を、こんなにも望んでいるのに。あの日、あんなことをしていなければ、君はまだ僕の隣にいたのかな。 #twnovel #twnvday あの日、こっそり君のプリンを食べちゃってごめん。

2013-09-14 11:27:32
エスキユ@休眠アカウント @EsukiKero

#twnovel 通信制高校への編入が漸く叶った。もう傘豚なんて尊厳のないあだ名ともオサラバだ。最後に校舎を見上げればいつも私を馬鹿にする男が、何人かの女と窓からこちらを見ていた。私はその視線を傘で遮り家路を急ぐ。学校に縛られた手足の足枷は断ち切った。もう私を縛るものは何もない。

2013-09-14 11:29:05
しぃとろん @seatoron

「『自分が先にしたのだから、同じように返してもらって当然』と考えているのは、一見正しそうに思えるけれど、問題のある考え方だと思う。あなたの行ったことは、何らかの形で、別の角度から形を変えて戻ってくるから。地球は直線でなく、曲線なんだよ」の先輩の言葉が忘れられない。#twnovel

2013-09-14 11:54:46
Mark @Marknovel

宇宙空間をひたすら飛び続けるその惑星探査機は地球を離れて10万年が経過していた。すると暗黒から現れた宇宙船が探査機を静かに回収した。宇宙船は猫で一杯だった。「本当に奇跡だ。これは我々の友であった人間からの贈り物だ」と猫型ロボット内の猫脳は「にゃん」と鳴いた。 #twnovel

2013-09-14 11:54:53
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