美術館のコレクションと常設展示についてのあれこれ
美術館の展示、特にコレクション展に物語性を求めるかどうかは大きい差なのでは。それこそが体験だし企画者の腕の見せ所だと思うけど、来場者が求めそうな有名作家総花的展示にしておけばいいという声も大きいだろうし、身近な館か一生に一度しか行かないかもしれない旅先かによっても違いそう。
2013-09-22 12:53:01美術館のコレクション、常設展は自分達の結晶を見せる所ではないか。現代美術なら世間に対する強度を日本、西洋美術なら作品を守る最前線としての矜恃を示す場所だと思う
2013-09-22 13:01:01常設館で、競合他社に対するメガスターの最大の弱点ってどこだろう?よく言われる信頼性や長期保守ではうちが特別に優れてるとは言わないが不利もない。良くも悪くも技術の進化が速く、パソコン使う限り、バージョンアップやトレンド変化の影響ではどこも五十歩百歩。となると?
2013-09-22 13:02:41同じ作家の作品が東京大阪福岡青森NYパリの美術館にというのはフツーにある事だけど、どこに行っても同作家の作品が常設でかかっているのは好悪どちらに働くんだろうか。 僕はストーリーのない展示でそういう作品に出会うと日本的均質さを感じるんだけど、身近さを感じるって人も多いだろうしなあ。
2013-09-22 13:04:40やはり、メガスターである事、それに尽きる。それは強みであると同時に弱点でもある。メガスターを入れると、メガスター目当てのお客が沢山来てしまう。本当に館が表現したい事とずれが生じる事がある。これは、悩ましいジレンマだ。
2013-09-22 13:05:32@heima これはそうなんですよね。僕は毎回国立国際の常設からは多々学ばせてもらっているので。 >身近な館か一生に一度しか行かないかもしれない旅先かによって
2013-09-22 13:06:51僕が気になるのは「どこに行っても同じ有名作家のものがかかっているずっと変わらない(少しずつ増える(?))総花的展示」と「美術館独自の物語性を重視し作品や作家の個性や共通点を意識した展示」は、地域ブランディングの観点においてはどちらがコレクション展として優秀なのかなあという点…。
2013-09-22 13:10:00どこに行っても同じ作家の作品がある、という状況になると、ブランティング上その作品はソフト・コンテンツ)ではなくハード(例えばサインシステム)のような状態になるよね。それがハードで終わるか、来館者が共通して認識・理解している物語の起点になるかはやっぱり企画力、展示構成力だと思う。
2013-09-22 13:21:30あそこの館に誰々を見に行くっていう目的意識、とは一万光年くらい開きがありますにゃー。 RT @yuming1024: あそこの館にあの作品を見に行くっていう目的意識なー。
2013-09-22 13:26:16@heima あーそうですね。それは「ピカソの作品がなんかあるから見に行く」っていうのと、「ピカソのあの作品を見に行く」ってことの違いですよね。すいません私完全に川村のロスコルームやコーネルの箱を考えながらツイートしてました。言葉の使い方間違えた感ある…
2013-09-22 13:30:08美術館とコレクションと企画と…という話でいつも思い出すのは日本にはじめてモナリザがきたときのニュース映像…(生で見たわけじゃないど!昭和のニュース映像とくしゅうだど!)
2013-09-22 13:33:58美術館コレクション展問題は、21世紀初頭に国立筆頭に常設展→コレクション使った企画展示の議論高まりシフトした記憶。きっとその前にも何度も議論されたんだろうね。
2013-09-22 13:39:04幼少のみぎりより大原美術館に幾度も通っていて実感するのは、コレクション常設展示とテーマ展示との最大の違いは前者がすぐれて観者側の問題意識や眼識の変移をあからさまに映し出す効果をもつということ。この点、後者ではその効果は影をひそめ、展示者側が十割がた発信していると勘違いされやすい。
2013-09-22 14:12:37美術館コレクションは一般に個人コレクションに端を発することが多いが、そこに新たな蒐集品が加えられてもいく。この場合、コレクション自体の物語(文脈)という観点から云うなら、新たな蒐集品はその主体、その時期、蒐集方針などの記録と、自覚的にセットで保存していくべきである。
2013-09-22 14:17:13常設展示のあり方。「常にそこにあるのが常設」なんだけど、考え方はさまざまだと思います。「今日は○○を見にきたんだけど、なんだあー出てないの?」というのも貴重な意見。その時の気分によって同じ作品でも見え方がまったく違う。何を優先するかは館によってでいいのではないか、と。
2013-09-22 14:37:11すべからくは学芸員のみならず美術研究者も美術批評家もまた、自らの批評基準そのものを絶えず相対化・検証し、その価値判断に保留(もしくは限定詞)を加えるていどのインテリジェンスは持って然るべきである。
2013-09-22 14:40:00そうですね。いいコレクションがある上で誰もが知っている作家の作品をどう繋ぐか、だと思います… 日本の美術館はどちらかといえば総花的になりがちですが。 RT @wakahiroya 後者は理想ですね。でもその土台に、いいコレクションがあるような気がします。
2013-09-22 18:14:52