下北沢映画祭「関和亮×村松亮太郎 魅せる映像、語るミライ」簡単レポ

2013/9/23に下北沢映画祭にて行われた表題のプログラムのレポをまとめてみました。 http://shimokitafilm.com/2013/program_d.html あくまで個人のメモの延長ですので、完全なものではないことを、あらかじめご了承ください。 また話の流れが分かりやすいように、適宜言葉を追加している箇所がございます。 続きを読む
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bniyt @bniyt

①進行はコマーシャルフォト編集長の川本さん。全体の枠は2時間。その中で関さん、村松さん、それぞれのセクションが40分ずつ。最後に関×村松でのトークが40分といった配分。ここらへん、ほぼほぼ時間通りに進んでいた様な感じ。

2013-09-23 23:32:53
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②最初に関さんのセクション。まずはサカナクション『アルクアラウンド』のPV(http://t.co/BqlqhlAi84)をスクリーンで上映。川本さんより2010年メディア芸術祭で優秀賞を取った作品と紹介。関「あとにも先にも、賞を取ったのがはじめて」。

2013-09-23 23:33:08
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bniyt @bniyt

③歌詞を出したのはアーティスト側からの強い要望だったとのこと。村松さんから「歌詞を出すと下手すりゃカラオケになる」と指摘。歌詞を文字で出すとテロップになるので極力やりたくない、えっとなってしまうとのこと。おふたりともこのあたりの意見は一致してた印象。

2013-09-23 23:33:22
bniyt @bniyt

④村「最近、歌詞を出してるPVが増えた」。関「この傾向について、気づいたことがある。2013年においては歌詞カードがない。つまりみんなDLしてるから(いわゆるCDという形態でのパッケージに付随してくる)歌詞カードを持っていない。だから歌詞を出しているPVが増えているのでは?」

2013-09-23 23:33:50
bniyt @bniyt

⑤アルクアラウンドのPV撮影について、PVのメイキング映像を上映しながらお話。撮影場所は幕張メッセ。背景にビルとか建物が見えていい感じだったので、この場所にした。現場で検証しながら撮影したので、準備だけで12時間かかったとのこと。その間、アーティストが10時間待ってたりした。

2013-09-23 23:34:43
bniyt @bniyt

⑥全編一発録りの長回しで撮影。カメラマンは「二度とやりたくない」と振り返っていたとこのこと。本番は5テイクぐらいしか回していないそうです。進行「相当時間かかったんじゃないですか?」関「最後、日が出てた。だから実は朝バージョンもある」。

2013-09-23 23:35:10
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⑦このPVについて松「スキがあるのがいまっぽい。まさに(PVの中でも登場する)パラパラマンガっぽい」。

2013-09-23 23:35:37
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⑧一発録りゆえに、スタッフもみんな走り回って撮ってた。メンバーも見えないところを走り回ってた。が、キーボードの方が足が遅過ぎて移動に間に合わず、スタッフが「これ使えばいいんじゃないですか?」とどこからか持ち出してきた車いすで移動(スタッフが全力で押して)するということに。

2013-09-23 23:36:13
bniyt @bniyt

⑨進行「CGでやったほうがいいと思わなかった?」という質問が有ったんですが、なんてこたえてたかなあ。ちょっと失念。ただ、PVでとった方式が「いい」「手作り感があったほうがいい」と考えて、ばらした文字を遠近法で撮影するという方式を採用したという説明だったはずなんだけど。

2013-09-23 23:36:29
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⑩この進行さんからの質問に対する答えだったか、カメラの制御も大きいカメラを使ってモーションコントロールもできたんだけど、あえて手持ちのデジカメで撮影するということで、手作りある映像作りを心がけたとのこと。

2013-09-23 23:37:08
bniyt @bniyt

⑪しかしこのような「手作り」感を残した映像作りも、村「クライアントからの指摘でひっくり返る」ことも多いとのこと。やはりクライアントの意向は大きいそうな。関さんも松村さんも、このあたり苦笑いしてたので、業界あるあるなんでしょう。

2013-09-23 23:37:28
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⑫進行「このような手作り感のある作品も作りながらも、反対にだいぶかっちりした作品も撮影されている」という紹介で、Perfumeの名前が挙がる。ビタドロが2004年なので、かれこれ十年の付き合い。

2013-09-23 23:37:45
bniyt @bniyt

⑬関「当時は15歳。みんなキラキラした目をしてた。今がしてないって言ってるわけじゃないですからね!言わないでください」とのこと。関「10年一緒にやれている、幸せな関係。親戚のおじちゃんみたいな感じ」。

2013-09-23 23:38:01
bniyt @bniyt

⑭この長い付き合いについて、村「結構変わる事が多い」とのこと。せっかく感触が分かりかけてきて、こう撮れば良いというのが分かってきたところで、ころっと変わってしまう事も多い。そうすると「さびしい」。

2013-09-23 23:38:35
bniyt @bniyt

⑮このあたりで最新作として『1mm』のPV上映。前2つぐらいのツイート内容は、PV見ながら喋ってたのかも。1mmについて関「これもそういえば文字が出てくる」。ただ歌詞を出してもおもしろくないので、文字がアクリル板に浮いて出てくる体で作った。

2013-09-23 23:38:48
bniyt @bniyt

⑯アクリル板がときどきくすむように光るのは、アクリル板のサイドつまりフレームにLEDを仕込んでプログラミングで制御しているとのこと。このようなプログラミング制御(ex.音に反応して何かが作動したりする)のが最近の動き・トレンドと説明。

2013-09-23 23:39:07
bniyt @bniyt

⑰PV最後に俯瞰になるところで、アクリル板が「LEVEL3」のロゴになっているということについて。関「せっかくロゴが有ったので、作ってみた」とも説明が有ったなあ。どのあたりだったかは失念。

2013-09-23 23:40:24
bniyt @bniyt

⑱進行「ライブでもサポートしてますが、その時に心がけていることは?」関「Perfumeは3人だけでステージを作る、3人しかステージに上げないことにこだわりを持っている。そんな彼女達を補足するということで“気合いを入れて”映像作ってる」(大意です、悪しからず)。

2013-09-23 23:40:38
bniyt @bniyt

⑲「Perfumeらしさとは?」に対して関「ノリが独特」「1mmに関してはサビでパーン(と踊る)!は避けて、最初1分でダンスをしっかり見せると決めて撮影した」「輪唱っぽくちょっとズラしてダンスをハモらせた」。

2013-09-23 23:40:59
bniyt @bniyt

⑳ここからは関さんの出自について。そもそも映像業界を志した理由は「MVを観た」「ハンディカムが有った」から。そして理系の大学に進学したものの3ヶ月で中退(関さん「会場に両親が来てるから言いづらい」)。

2013-09-24 00:19:05
bniyt @bniyt

21.映像系の専門学校に通いつつも現場の方に入り浸るように。このときにはVシネ、ドラマの現場が多かったらしい。警察モノとかアクションとか。そして卒業後はトリプル・オー(http://t.co/i7qaVr2mKa)へ。

2013-09-24 00:19:18
bniyt @bniyt

22.まさに現場叩き上げの関さん。事務所に入った当初は、映像ではなく平面の仕事ばかりだったとのこと。村「だまされたの?」関「僕が知らなかっただけ」。しかし今振り返ってみれば、それはそれでラッキーだったとのこと。

2013-09-24 00:19:33
bniyt @bniyt

23.当時を振り返り、平面だけでなく「本当になんでもやった」。お弁当の発注から連絡、ロケハン、ロケ場所の地図作製まで。今はインターネットで出せる物の当時はなかったので、手書きで地図を作っていたそうな。地図で押さえるべきポイントを書き込めるやつが「使えるヤツ」とのこと。

2013-09-24 00:19:47
bniyt @bniyt

24.「ちょっとやってみろ」と言われてMVを撮影してみたこともあったものの「まだまだ」と痛感したそうです。それからMVの仕事は2、3年のブランクがあり、その後に撮ったのがPerfumeのMV。このブランクの間には写真など、グラフィックの仕事も楽しくなってたそうです。

2013-09-24 00:20:03
bniyt @bniyt

25.ここで関さんの「平面」作品紹介。ワンオクとか夙川、能年ちゃん、尾野真知子、もがちゃんなどなど。マンウィズ「Emotions」のジャケ写は、狼の頭が燃える可能性をはらみつつも、本当に後ろで火を燃やしたとのこと。合成ではなく。

2013-09-24 00:20:15