- twnvday_bot
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上があるってことは、下を想定しなければならない。この場合、むしろ上はあまり関係が無い。人は堕落さえ回避すれば、浮上し続ける生き物なのだから。 墜落する牛を見て、俺はそんなことを思ったりする。線を引いて語る倫理を俺は知らない。今はただ並びだけが続き、綴られている。 #twnovel
2013-09-28 23:07:06#twnovel 床の上には家中の花瓶が集まっていた。花束を貰って帰ってきたのはいいものの、ぴたりと似合う花瓶があるか、どうかまでは考えていなかった。百合と薔薇の華やかな花束には、どの花瓶が似合うか探していた。透明でスクエアな花瓶をチョイスした。シンプルなのが一番だろう。
2013-09-28 23:09:07#twnovel 獏ちゃんががんばってくれたので、昨夜はぐっすり眠ることができました。悪夢の源はごっそり食べ尽くされてしまいましたから、今日からどこに行く義務もありません。おはようございます。そして世界よ、どうかゆっくりおやすみなさい。 #世界もう滅ぼしたい協会
2013-09-28 23:09:21#twnovel 今日も太陽が負けてしまいました。血を流しながら、地平線の向こうに沈んでいきます。代わりに月が昇って、星々とともに勝利の宴を繰り広げ始めました。もちろん太陽が再び力をつけて、地上に復活するまでの束の間ですが。 #夜という文字を使わずに夜が来たを文学的に表現してみろ
2013-09-28 23:12:11うん、わかったよお嬢ちゃん。もう子供扱いはしないから、その代わりおじさんのお願いも聞いてくれるかい? 交換条件だなんて硬いこと言わないよ。パンツを見せてくれるとおじさん嬉しいなぁ。うん、そうそう。制服のスカートの裾、自分で持ってな。……ゆっくり持ち上げてごらん? #twnovel
2013-09-28 23:23:17早朝の学校。二階にある昇降口に続く階段の前で、私は待っていた。今日の山羊座は恋愛運が絶好調だって、テレビでやっていた。迎え撃つは委員会の先輩。昼休みはふらふらしてるし放課後は部活。今日確実に会うには、朝に捕まえるしかない。胸が高鳴る。ちゃんと告白できるだろうか。 #twnovel
2013-09-28 23:25:02#twnovel 【拷問吏84】しばらくすると、一番若いはずの少年がこの地下迷宮で仕事を手動していることに、彼を観察することに徹していた拷問吏は気づき始めた。しかし、少年自身は全くそれに気づいていないだろう。自分は仕事の端に辛うじて参加させてもらっている、その程度の認識に違いない
2013-09-28 23:27:14カツンと何かを叩く音が響く。ドクトルが手にしたステッキの先を地面へと打ち付けてた。「さあ、あなたもそろそろ起きなさい。枯れ木も山の賑わいと言いますが、脇役にもなれずいつまでも枯れ木の扱いでは少々寂しいでしょう」「何を――」突然の揺れにボクは口を噤まざるを得ない。 #twnovel
2013-09-28 23:27:54@windcreator 私はついのべのまとめブログやTogetter、作品集折本の情報、企画のお誘い等が #twnovel タグ付きで流れてきたものを受け取り楽しんできた経験から、作品以外も許容と言う立場をとっています。あくまで個人の意見ですが。
2013-09-28 23:29:58どこから来たの? 君のあの日から。 胸の奥じゃないの? 君が重いと感じるコレを浄化しに来たんだ。 浄化? うん、さあ立って。 どこ行くの? 今度は君の胸に戻るよ。 え? 大丈夫、もう重くないよ。 本当? もうコレは煌きだからね。 #twnovel そう言って涙は、乾いて消えた。
2013-09-28 23:30:30忽然と広場に現れたは、奇異な衣装の男。遠巻きに眺める人々の中、怯えた聲がする。此処から出て行っては頂けませんかと。奇怪な男は肩を窄めて場を離れると、外で待っていた曲技団に首を振った。斯くて此の街は又、見知らぬ隣人と手を繋ぐ機会を失する。其れこそを安寧と信じた儘。 #twnovel
2013-09-28 23:31:35#twnovel 長年連れ添ってきた連れ合いは物の名前が言えなくなってきた。物自体は分かるのだが、名前が出てこないのだ。かく言う私は物自体が思い出せなくなってきた。「アレなんて言ったっけ?ほらアノ……八宝菜の中に入っている白くて丸いヤツ」私は、うっすらと卵をイメージしていた。
2013-09-28 23:41:03「 #twnovel ってタグ、何だろう」面白そうだけれどよくわからないので、思わず呟いた。すると見ず知らずの人が、140字でお話を呟くタグですよと教えてくれた。自分でもできるだろうか。ちょっとどきどきしながら、生まれて初めて自分で考えたお話にタグをつけて呟いて見た。
2013-09-28 23:56:39「猫が主題の #twnovel を本にしました。渋谷のギャラリーで今週一杯置いてます」ついのべの流れに紛れ、そんな呟きを見た。週末、楽しみにしながら訪問すると、残念ながら見本しかなく品切れだった。ノートに感想を書いて帰宅すると、作者さんから謝辞とともに送付申し出の連絡が来ていた。
2013-09-29 00:13:54ホラー映画の鑑賞が免許制になった。犯罪などの影響を考えての措置で、試験にパスしなければ鑑賞できなくなるという。すぐに試験を受けに行った。筆記はパスし面接へと進むことができた。「あなたは何のためにホラーを観るのですか?」「欲求を満たすため」結果は合格だった。#twnovel
2013-09-29 00:15:55夏が終わって急に寒くなってきたからか、普段はそっけない君が僕に甘えてくるようになった。僕の膝の上に座って眠ろうとする。手触りの良い頭を撫でれば君は可愛く喉を鳴らす。なんて至福。そろそろ炬燵を出そうと思っていたけれど、もう少し君の温もりを堪能してからでもいいだろう。#twnovel
2013-09-29 00:16:08ザクリ、久々にまな板と包丁が会った。先週は忙しかったから家を何日も開けた。すれ違いが気にならなくなれば恋も終わり。友達は言うけど彼らの相性はまだいい。軽快に料理を続ける。鼻歌交じりで夕飯ができるころ、ただいまと彼の声。玄関へ迎えに行く。私達の相性もまだいい。 #twnovel
2013-09-29 00:24:19半年で1000本のついのべを書く人らしい。面白いけどとてもTLを追いかけられない。もっと早くついのべを知っていればと悶々としていると、「今までの #twnovel をシリーズ毎にまとめました」の呟きが。半年分を夢中になって読み耽ると、いつの間にか空が明るくなっていた。
2013-09-29 00:26:14