古市憲寿+白井聡  「〈永続敗戦〉を知らない若者たちへ」(2013.09.28)

2013年9月28日(土)19時~ 古市憲寿+白井聡  「〈永続敗戦〉を知らない若者たちへ」 ~『誰も戦争を教えてくれなかった』(講談社)刊行記念 リブロ池袋についてのまとめ
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辻山 良雄 @Mt_tuji

古市憲寿さんと白井聡さんのトーク「〈永続敗戦〉を知らない若者たちへ」。戦争というテーマをそれぞれ扱いながらも、重ならないところがまたそれぞれの個性にもなる、面白い組み合わせでした。古市さんは、何か後に指す、強い将棋指しのように見えた。以下、気になった箇所の意訳です。→

2013-09-29 01:40:09
辻山 良雄 @Mt_tuji

古市: 白井さんは権力が権力として成り立っていないところに怒っているように見える。 白井:『永続敗戦論』で、自分が怒っていたのは、権力に対してであると言いたいが、一年で首長が変わる今の政治家は権力者とは言えず、倒す悪のシンボルはいないがどうしようもない事はたくさん行われている。→

2013-09-29 01:40:21
辻山 良雄 @Mt_tuji

白井: 『永続敗戦論』は新しい事を言っている訳ではないが、古い話が新しい話であり続けるのが戦後日本のポイント。「戦後」という区分は本当は随分前に終わっていたが、ずっと続いていたかのようだった。3.11は戦後が終わった契機になり、大正が終わり昭和が始まった契機は関東大震災だった。→

2013-09-29 01:40:30
辻山 良雄 @Mt_tuji

古市: 佐倉の国立歴史民俗博物館を見ても、出来るだけ戦争(昭和史)を無味無臭なものとして扱おうとしており、アトラクションなどもなく、結局戦争というものがわからなかった。それを考えると、日本は戦争というものを、描ききれていないと思った。→

2013-09-29 01:40:42
辻山 良雄 @Mt_tuji

古市: 衰退は認められないというメンタリティは、世代が変われば変わるものか。ネットや周りを見てみると、「なんとなくリベラル」な人や意見が多いのに選挙ではあの結果になった。 白井: 不思議な状態を見ても、社会の分断が深くなっていると思う。言わば「思想的な内戦状態」が始まっている。→

2013-09-29 01:40:51
辻山 良雄 @Mt_tuji

白井: 日本は政治話を普段は余りしないが、本音で話すと、現在はかなり対立が見られるのではないか。 古市: マジョリティは無関心になっている。選挙に関してもAKBの選挙と同じように、やっている事はわかるが余りそこに深い意味を求めない。ボンヤリはしているが、それは大体いい子である。→

2013-09-29 01:41:02
辻山 良雄 @Mt_tuji

白井: アメリカには暴力としてのアメリカと、文化としてのアメリカという二面性があり、戦後にはこの二面性がはっきり見えていたが、平和を享受している内に暴力が後ろに退き、文化だけが前面に残っている。アメリカの暴力性を日本が受けるのは想定外だが、経済などで既にその暴力性が現れている。→

2013-09-29 01:41:11
辻山 良雄 @Mt_tuji

古市: 平和と繁栄の70年間は希望とも考えられるが、それは脆いものでもあり、人口で見れば日本は衰退期に入っている。日本には時限爆弾のような要素が多数埋め込まれていて、その爆発はもう少し先だと思っていたが、JR北海道のケースなどを見ると、それが崩れてきたと考えている。→

2013-09-29 01:41:20
辻山 良雄 @Mt_tuji

古市: 若者を見ていても、もっとやるべき事があるのではというもどかしさを感じる時はある。希望としては、教養主義が没落したとはいえ、本を読んだり、NHKの番組が見られたりと階層がそこまで分断されているとは思えない。 白井: 真っ当な受け皿を沢山用意してあげるのが我々の役目と感じる。

2013-09-29 01:41:30