ガッチャマンクラウズ最終話感想
- shimesuhen
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最後のオチははじめは自分自身とベルクカッツェをコラージュ融合させることによって実質的に無力化させたってことなんだろう。それがおそらくははじめがカッツェに持ちかけたゲーム。二人が同じものを見て彼が人間を信用できるようになるかはじめが人間に絶望するかという勝負
2013-10-03 21:37:33まあ超然としすぎてて人間離れしてるはじめが人間に絶望するとも思えんが(そもそも最初から大して期待してないと思う)
2013-10-03 21:37:48累が正しすぎることを民衆に求めることをやめたのは進歩と言える。クラウズを配布したことで世界が滅びるとしてもそれは民衆の責任で、おそらく人間はそこまで愚かではないと信じれたのだろう
2013-10-03 21:38:23誰もがクラウズの力を使えるようにすることで公平さを保ち、民衆に力を持たせることで圧力を通じなくさせてネット上での直接民主主義を可能にするというのがこの作品の着地点ということなのだろう
2013-10-03 21:38:40だが情報の正しさが保証されなければそれは容易に扇動され失敗することになる。総裁Xの情報が常に正しくないとクラウズ民主主義は成立しない
2013-10-03 21:39:03総裁Xはネット上の情報を全て管理出来るのだから人間よりは正しくある可能性は高いのだろうが、この世のすべての情報がネット上にあるわけでもなく、総裁Xが間違いを起こす可能性も十分にある
2013-10-03 21:39:16ラストの首相報道でのGALAX利用もマスコミ報道で使える以上はなんらかのフィルタリングはかかってるはず。どういうフィルタリングをかけるかを総裁Xに任せているならそれは情報を恣意的に制御してることに他ならない
2013-10-03 21:39:32で総裁Xが間違っていた場合、だれが責任をとるのかという話になる。当然それは累であろう。もちろん総裁Xを信じてしまった民衆にも責任はあるのだが、製造物責任法という考え方からはその責任を背負わせる相手は総裁Xの製作者兼管理者である累ということになる
2013-10-03 21:39:46大体総裁Xってハッキングとか普通にやってて大衆の利益になれば犯罪であろうと許されるって思考だよね。すでに作中において十分間違ってる
2013-10-03 21:40:05そもそも総裁Xのもとで直接民主主義を行うということはその管理者に絶大な権力を与えるということであり、その気になれば累は独裁者にだってなれるということである
2013-10-03 21:40:17クラウズ民主主義というのは公平なようでいて累一人に絶大な権力と責任を背負わせている。もしこれが理想的だというのがスタッフの答えであるなら彼らの頭は狂ってるとしか言えない
2013-10-03 21:40:36では累以外にもGALAX管理を出来る人間を育成すればいいのかという話。累に匹敵するほど優秀な技術者であることが当然望まれるわけだが、そういう優秀な人間のみがクラウズ管理を許されるというのならそれはエリート主義に他ならない
2013-10-03 21:40:51さらに言えばGALAX管理者たちが自分たちに都合のいい世界を作ろうとしてもそれを阻止することが出来ない。累がそれに反対しても実力排除してしまえばいいわけで、累以外に管理者を増やして必ずうまく行くという話でもない
2013-10-03 21:41:05ようするに絶対的な人工知能が存在したとしてもそれを管理するのが人間である以上、その人間が悪である、あるいは悪に転じてしまう可能性は必ず存在する。つまり絶対的な人工知能で管理される社会を生み出してもゼロリスクになるわけではない
2013-10-03 21:41:23もちろん人間の管理者がいなければ人工知能のエラーあるいは反乱という可能性もあり、そちらもうまくいくとは限らない。ようするに絶対者を持ち上げることには常に大きなリスクが伴うという話
2013-10-03 21:41:37GALAXに対抗できる人工知能管理SNSが出てくればまた違ってくる可能性もあるのだが、こういうのはインフラという側面も有り、使う側にとっては一極集中していたほうが都合がいい。そもそも一極集中したマンパワーがないと民主主義の主軸にはなれない
2013-10-03 21:42:03そもそも個人的にはゲーミフィケーションが絶対的に正しいとも思えなかったりして、ちょっとクラウズ民主主義には疑問を持たざるをえない
2013-10-03 21:42:28というわけで「クラウズ民主主義は社会のあり方の提案のひとつとしては有効だが、それを理想的と考えてしまうのは間違いである」というのが結論
2013-10-03 21:42:39