科学によるリスク評価ができていなかった2年半を反省する。

▼事故から2年半たってようやく明らかにできた放射能リスク評価。 1)日本人は、実効線量2.1ミリシーベルトを毎年受けてる。これと同じだけの追加被ばくを「いま」するのは、2011年9月を基準とした私の地図で毎時2.1マイクロと表現しているところだ。福島市も郡山市も、これに該当する領域がないことはないが、狭い。 2)国がいう年1ミリ追加も実効線量だ。芝生の上1メートルで測った毎時0.8マイクロに相当する。0.1マイクロではなかった。8倍も違っていた。その領域は福島県外にもはや存在しない。 3)福島中通りの放射能リスクは交通事故リスクの4割、首都圏東部の放射能リスクは交通事故リスクの1割だ。 ・このリスク評価を、個人と地域のリスク管理に生かしてください。 続きを読む
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早川由紀夫 @HayakawaYukio

おとといの図 http://t.co/Myy2E92LAI でもうひとつ気づいた。年間自然放射線(日本平均)が2.1ミリシーベルトだとある。え、そんなに?国がいう自然放射線て何?

2013-10-05 14:49:03
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

@HayakawaYukio やっかいな放射線と 向き合って暮らしていくための基礎知識 (田崎晴明) http://t.co/OoPJedy1Cq の58ページをご覧下さい。

2013-10-05 14:56:58
早川由紀夫 @HayakawaYukio

日本人は、実効線量2.1ミリを毎年受けてるのか。 http://t.co/kNWFMf62K1 原発事故による外部被ばくでこれと同じだけの実効線量を受けるのは、芝生の上で1.4マイクロのところだ。 http://t.co/kXwAKLXCaM

2013-10-05 16:21:12
早川由紀夫 @HayakawaYukio

2年前に2.1マイクロだったところだ。その目で私の地図を見ると、郡山も福島も(原発由来放射線による外部被ばくに関しては)たいして心配いらないように思える。

2013-10-05 16:22:21

2013年9月時点の追加被ばくマップ。
赤色:年2.1ミリシーベルトの追加被ばくを受ける地域(事故前の2倍被ばくになる地域)
橙色:年1ミリシーベルトの追加被ばくを受ける地域

子ども被災者支援法基本方針(案)に示された支援対象地域。年1ミリ追加被ばく地域より広い。

早川由紀夫 @HayakawaYukio

郡山や福島の放射能汚染は軽微だから問題なく住めると2年前に言ったひとたち(たとえば郡山の順一)は、このような定量的理解をしてからあのとき判断したのだとは思わない。なぜなら彼らからこの説明がなかったから。彼らは願望を述べたにすぎない。彼らの判断に科学はなかった。

2013-10-05 16:27:38
早川由紀夫 @HayakawaYukio

放射能リスクの評価に関して最大の欠落は、シーベルトの意味するところをあいまいにして放置してきたことだ。芝生と道路の違い、建物による遮へいまでは理解が共有されていた。しかし、人体模型による実効線量と自然放射線分を引くことが共通理解されていなかった。

2013-10-05 16:30:26
早川由紀夫 @HayakawaYukio

放射線専門家と安全派のひとたちが説明責任accountabilityを果たすべきだった。まったく不十分だったと思う。じっさい、霞が関の役人たちはまだ理解していないと思う。

2013-10-05 16:31:59
早川由紀夫 @HayakawaYukio

たとえば、私の放射能汚染地図(改訂版)が注目された2011年6月7月頃、年1ミリ追加はその地図で0.8マイクロのところだの指摘が専門家からほしかった。そういう指摘は私のところにひとつも来なかった。

2013-10-05 16:34:05
早川由紀夫 @HayakawaYukio

そのころ、「年20ミリなんてとんでもない。年1ミリだ」と強く主張したひとたちが、自分たちの主張が0.8マイクロ相当だと理解していたとも思わない。

2013-10-05 16:35:52
早川由紀夫 @HayakawaYukio

この2年半、基本的な知識が共有されていなかったと思う。それは、事故直後にテレビや新聞に登場した原発専門家や放射線医学専門家を一般市民が叩きまくったために、彼らが口をつぐんでしまったことによるところが大きいと思う。

2013-10-05 16:38:16
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

原発事故による放射能災禍は、原発の構造から汚染の拡がり、放射線物理、医学までと多岐に渡っており、全体を俯瞰してひとに説明できるくらいまで深く理解したスーパーマンが実際いなかったのだと思う。

2013-10-05 16:43:23
早川由紀夫 @HayakawaYukio

私自身は、みんながいう年1ミリは毎時0.1マイクロだとずっと思っていた。今年になってから、バックグラウンドとして自然放射線分を引くべきことを知った。人体模型による実効線量が0.7倍であることを加味しなければならないことを(きちんと)知ったのは先月だ。

2013-10-05 16:43:32
早川由紀夫 @HayakawaYukio

年1ミリは、じつは毎時0.8マイクロだった。8倍も違ってた。この違いは無視できない。リスク管理に大きく影響する。

2013-10-05 16:44:18
早川由紀夫 @HayakawaYukio

科学によるリスク評価ができていなかった。科学によるリスク評価はリスク管理の際に1割程度の重要性がないと私は同意しているが、間違ったリスク評価を使ったリスク管理は無意味だ。

2013-10-05 16:46:21
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

で、実は最も深く理解していたのは山下先生であったのかもしれない。(自信なし)

2013-10-05 16:47:09
早川由紀夫 @HayakawaYukio

国や安全派のひとたちが、年1ミリ追加の範囲はここだと示す地図を早期に発表してほしかった。いまもって、そういうものはないと思う。

2013-10-05 16:49:40
早川由紀夫 @HayakawaYukio

私の地図では0.8マイクロだ。1マイクロ線と0.5マイクロ線が描いてあるから、その中間だと思ってほしい。ただし私の地図は2011年9月時点だ。いまの0.8マイクロを見たい人は、2011年9月の1.2マイクロを見てほしい。(半減期に従って2/3になってるから)

2013-10-05 16:51:55
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

ガラスバッジによる個人の外部被曝実効線量がでてきたからこそ、空間線量による推定被曝量との乖離が明らかになったんだと思う。

2013-10-05 16:56:05
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

ガラスバッジ(外部被曝)やWBC(内部被曝)のデータを積み上げた。科学データは、今までの概念や通念を叩き壊す強さを持っている。データって本当に怖い。

2013-10-05 17:00:46
早川由紀夫 @HayakawaYukio

学習院の田崎さんがそれに一番近いところにいる。RT @drsteppenwolf: 原発事故による放射能災禍は、原発の構造から汚染の拡がり、放射線物理、医学までと多岐に渡っており、全体を俯瞰してひとに説明できるくらいまで深く理解したスーパーマンが実際いなかったのだと思う。

2013-10-05 17:03:52
早川由紀夫 @HayakawaYukio

しかし、おととい追加発表になった「まだやっかいな。。。」に書いてある甲状腺がんへの田崎意見には賛成しない。急いで結論を下すことはないと書いてあるが、わたしはそう思わない。すみやかに解決すべき喫緊の課題だと思っている。

2013-10-05 17:07:19