酢堂提督(仮名)の艦船講座10

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SUDO @sudo_simoigusa

デ・モイン級は電探盲従の測距射撃を前提とした艦です。そういう意味ではドレッドノートと同様の、新しいソフトに対応したハード

2013-10-08 12:02:05
SUDO @sudo_simoigusa

測距が高精度なら、散布界を多少広めで撃てば、かなりの高確率で夾叉します。夾叉すれば後は手数の勝負。だから夾叉したときに命中が期待できる程度の砲数で高速連射すれば良い。デ・モインはこれを突き詰めたもの

2013-10-08 12:09:40
SUDO @sudo_simoigusa

例えば単位時間あたりの投射重量を同じぐらいの8~10門艦、25センチとか30センチ砲になるのかな、それらとデ・モインは射撃戦のやりかたが違うわけ。前者は狙撃銃、後者は機関銃だ

2013-10-08 12:11:40
SUDO @sudo_simoigusa

一発ごとに観測して修正してって射撃しながらデータを整えていくやり方はどうしたって時間がかかり、また錯誤がまじりやすい。彼我どっちかが舵切ったら終了だw

2013-10-08 12:13:12
SUDO @sudo_simoigusa

電探測距なら精度と速度があり、観測の為に射撃を待ったりもしなくて良い。水柱さえ電探で拾えれば射弾散布の景況は取れる。よって電探のデータに従うだけ(必要な修正値は加えるけど)

2013-10-08 12:16:21
SUDO @sudo_simoigusa

まあ、電探で水柱見て修正してってのも相手が激しく動くと捕まえられないのは時雨の逃げ方で分かる。ルンガとかコロンバンガラでも腕の良い艦は逃げ方心得てる。だって理屈はわかってるんだ

2013-10-08 12:17:45
SUDO @sudo_simoigusa

電探盲従射撃の肝は測距射撃という理屈を使うこと、測距射撃の修正値算出は意外と難しく技量とか勘が要求されるということ、でもそれを相応に会得すると非常に効果的。単に舵を切れば逃げられるってもんじゃなくなる

2013-10-08 12:20:56
SUDO @sudo_simoigusa

ちなみに測距射撃は日本海軍も普通にやってます。やってるけど測距からの連射は近距離戦じゃないと当てにならないので近距離限定。日本軍夜襲部隊の大好きな初弾観測一斉打ち方て測距射撃の一種なんです。一発目の測距で後知らねってだけで、観測と修正の理屈は基本的に同じ

2013-10-08 12:23:07
SUDO @sudo_simoigusa

測距に一分とか二分、動きまわる奴相手に毎回毎回要求されるとしたら、全然撃てないのが分かるかと思います。そして電探は発砲焔とか無視出来る。普通だと「着弾今」の前後は射撃を待つ。だからどうしても射撃速度は発揮できない。電探という道具が古臭いソフトウェアを蘇らせてしまったわけです

2013-10-08 12:30:55
SUDO @sudo_simoigusa

古臭い射撃法であるということは「単純」であるということです。いろいろ難しい理屈と職人芸で機械限界を超えた地平で四苦八苦してる変距射撃というソフトよりもずっと単純明快、これが自在に使えるなら変距射撃なんて要らない

2013-10-08 12:33:09
SUDO @sudo_simoigusa

この射撃方法の差は、パソコンでいえばGUIになったようなもん。理屈はわかるし使いやすそうだけどPCの性能無いと実用不能だよねって感じ、高性能なPCの登場が必要だった

2013-10-08 12:35:17
SUDO @sudo_simoigusa

だもんだから、大戦後半には日本軍も電探射撃を始める。理屈はわかってるし条件次第では今までもやっていた射撃手段だから適用するのは簡単なこと。電探で測距が出来る水柱も見える。じゃあ測距射撃で遠距離撃てるよねってあっという間にそうなる

2013-10-08 12:38:10
SUDO @sudo_simoigusa

ここから更に一歩踏み込んで、測距射撃で撃つならどういう武器がいいかなと進めると、デ・モインになる。でも電探の精度がどんどん良くなればでかい散布界は要らなくなる。だから3門の速射砲で間に合うようになる。そしてさらに進歩して今になると。まあそういう時代の変化があるのです

2013-10-08 12:42:09