独自のファンタジー世界を設定することについて

太田克史 @FAUST_editor_J

「妄想」と「設定」は似て非なる存在で、ものを作っていく上ではどちらも大事ですが、「妄想」には論理の飛躍が必要で、「設定」には論理そのものが必要なのだと思います。プロの書き手になれずアマチュアで終わる人は前者と後者をいっしょくたにしているひとが極めて多いという印象が僕にはあります。

太田克史 @FAUST_editor_J

緻密な設定があれば良いファンタジー作品になるかと問われれば必ずしもそうではないですが、良いファンタジー作品の裏側には必ず緻密な設定があるはずです。長く活躍を続けているプロの書き手は、その設定を磨き上げる手間を決して惜しまないものです。

太田克史 @FAUST_editor_J

『RPF レッドドラゴン』の作中に登場するすべての街の人口まで緻密に決められていることが、星海社FICTIONS最新刊の『レッドドラゴンワールドガイド』を読めばわかります。この人口は、舞台となるニルカムイ島での穀物の総生産をもとに決められています。プロはここまでやっているんです。

太田克史 @FAUST_editor_J

ファンタジー作品で新人賞に挑戦したい・挑戦し続けているけど今ひとつ結果が出ないひとは、ぜひ一度星海社FICTIONS最新刊の『レッドドラゴンワールドガイド』を読んで独自のファンタジー世界を設定することについて勉強してみてはいかがでしょうか。きっと目から鱗の経験になると思います。

太田克史 @FAUST_editor_J

ファンタジーって、誰もが知っているエルフやドワーフみたいな有名設定のおかげである程度は「なんとなく」世界を構築・共有できてしまうジャンルですが、それだからこそ、「そこから先」の設定をしっかり詰めている投稿作品と、そうではない作品とでは出来映えが大きく分かれます。