スティグマ問題について

表記、鈴木映二先生の呟きをまとめました。 (2013.8.6~10.25(実際は10.6))
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鈴木映二 @suzuki_seishink

今度、アンチスティグマ委員になりました。日本精神神経学会という何やらお堅い団体の委員です。でも、精神科医の中にも患者様の立場に立とうという努力があることをご理解いただけると嬉しいです。

2013-08-06 15:50:23
鈴木映二 @suzuki_seishink

来年の精神神経学会では、是非とも当事者の方をお呼びして、一緒にスティグマを克服するための話し合いをしたいと思っていいます。 年輪の会の佐藤諦吉さんにご協力をいただくことになっています。

2013-08-08 18:52:35
鈴木映二 @suzuki_seishink

もちろん、精神神経学会のスティグマを克服するためのシンポジウムには、ノーチラス会としても参加するという事になります。

2013-08-08 18:59:43
鈴木映二 @suzuki_seishink

明日は、日本精神神経学会のアンチスティグマ委員会に出席する予定です。 スティグマとは烙印という意味です。嫌な言葉ですが、人間は生まれもって、そういう意識を持っているのかもしれません。それを覆い隠すのではなく、自覚してコントロールしていくことが大切だと思います。

2013-08-10 22:35:06
鈴木映二 @suzuki_seishink

今日は、精神神経学会のアンチスティグマ委員会に出席してきました。初めての参加でしたが、とても活発な委員会という印象でした。特にアジアの某国(すでに経済は発展しつつある)では患者さんを鎖でつないでいる所がまだあると知り、いつの世も患者さんは置いて行かれるのだと感じました。

2013-08-11 19:09:36
鈴木映二 @suzuki_seishink

アンチスティグマ委員会の件(2) GDPが世界第2位の某国では精神衛生法がようやくできたのだそうです。日本では曲がりなりにも私宅監禁法が戦前からあるので、これでも日本はアジアの中ではアンチスティグマの先進国だそうです。

2013-08-11 19:11:40
鈴木映二 @suzuki_seishink

アンチスティグマ委員会の件(3) ヨーロッパでは、アンティスティグマ活動にスポンサーがつくそうです。 日本もどこかの企業が応援してくれるといいですね。私も頑張って探してみます。 NTT東日本関東病院の秋山剛先生からの情報でした。

2013-08-11 19:14:24
鈴木映二 @suzuki_seishink

アンチスティグマ委員会の件(4) イギリスでは、アンチスティグマの啓発活動によって一般市民の差別意識が減ることが証明されたということです。 私も頑張らないと・・・・ これも NTT東日本関東病院の秋山剛先生からの情報でした。

2013-08-11 19:16:33
鈴木映二 @suzuki_seishink

アンチスティグマ委員会の件(4) わが国でも、そんなに昔でない(私が医師になった後)時期の教科書に、「精神分裂病だから離婚する」という記載があったそうです。ひどすぎる(絶句) 松原病院の松原先生からの情報でした(と記憶しています)。

2013-08-11 19:20:02
鈴木映二 @suzuki_seishink

コンボの丹羽大輔様のお言葉です。メールを要約させていただきました。 リカバリーの根本には「希望」がある。医療の下の管理とは対極にある。アンチスティグマにはリカバリーは必須である。でも、リカバリーには、病気からの回復という楽しさと共に、世間の苦労が増えてくるという苦しみを伴う。

2013-08-22 18:33:15
鈴木映二 @suzuki_seishink

9月19日、大阪の高槻で精神障害者と大学生がコラボして、精神障害者がモデルとなるファッションショーが行われ、大変感動的だったとコンボの丹羽様からご連絡をいただきました。丹羽様はアンチスティグマ活動に熱心な方で、私もご一緒したかったです。http://t.co/VXNnnbcflO

2013-09-24 19:06:13
鈴木映二 @suzuki_seishink

友人である新聞記者に、本日ハンセン氏病の事を教えて頂きました。今ではすっかりスティグマが拭い去られたこの病気のように、精神病も早くスティグマの無くなる日が来るのを望んでします。 ハンセン病療養所:世界文化遺産に…岡山で準備会発足 http://t.co/x58RdRcpY1

2013-09-26 22:57:57
鈴木映二 @suzuki_seishink

今日の午後、精神神経学会のアンチスティグマ委員会に出席しました。バリアフリー研究会の佐藤光源先生、コンボの宇田川共同代表、みんなねっとの川崎理事長、ISFネットの杉岡専務、FDAの成澤理事、日本精神保健福祉連盟の大西先生、メンタルヘルスケア協議会の西村理事のお話を聞いてきました。

2013-10-06 21:17:09
鈴木映二 @suzuki_seishink

どの団体も、精神障害のバリアを取り除くために懸命に活動されているという事で、大変頼もしく感じました。今後、個々の活動が、横の連携によってより力強くなることが大切かなという感想を持ちました。特に私たちとは少し違う次元で活動されているISFネットさんの活動に興味を覚えました。

2013-10-06 21:21:05
鈴木映二 @suzuki_seishink

ISFネットさんは、外資系のIT企業を精神障害を理由にドロップアウトした創業者が、社員は全員家族の理念の元に、多くの障害者を雇用し、ユニークな取り組みで、障害者が病気で休んでも復職率100%の数字を達成しているそうです。その裏には、創業者の方の思わず納得の考えがありました。

2013-10-06 21:25:00
鈴木映二 @suzuki_seishink

ISF創業者の方の考えは「神様以外はみんな障害者」ということらしいのです。なるほど納得です。私自身も全く不完全な人間で、ときには患者様に慰められたりもしますし、バリアなんて神様と私たちの間にしかありえないと思います。

2013-10-06 21:28:37
鈴木映二 @suzuki_seishink

ちなみにISFでは、100%復職するために、他の社員が納得して仕事をシェアし、そのために赤字が出ることも刷り込み済みなのだそうです。最初からそういう会社なのだからと皆納得して働いているのだそうです。それで、大きな黒字が出ない代わりに赤字も出ないそうです。

2013-10-06 21:30:11
鈴木映二 @suzuki_seishink

これは、理想的なモデルだと思います。いろんなリワークを勉強させていただきましたが、まだまだ奥が深いと思いました。このモデルを社会全体に広げられる事が出来れば、日本全体がハンデを持つ人のために他の人が汗をかくことを厭わなければ、暮らしやすい社会になると思いました。

2013-10-06 21:32:01
鈴木映二 @suzuki_seishink

特に感心するのは、社員が精神科に入院した場合は、上司が担当医に何度も面接し、決してマニュアル化されたものではなく、本人のニーズを第一に考えたプログラムを個別に作るのだそうです。そのために横浜労災病院や産業医とも連携しているのだそうです。

2013-10-06 21:34:06
鈴木映二 @suzuki_seishink

日本精神保健福祉連盟では、長年精神障害者のスポーツ大会を実施し、東京パラリンピックでは正式種目ではないものの精神障害者の種目をいくつか行いたいと夢を語られていました。これまで確実は運営からすると、実現するものと思われ、精神障害者の皆さまの大きな励みになると思いました。

2013-10-06 21:37:33
鈴木映二 @suzuki_seishink

コンボ様に関しては、以前からツイッターでも紹介させていただいていますが、当事者自身が行うピアカウンセリングを従来より行ってきていますが、その中で生じる障害者同士のスティグマ、障害者の自分自身に起きるスティグマをどう解消していくのか、という新たな壁に向かって奮闘されているようでした

2013-10-06 21:39:48
鈴木映二 @suzuki_seishink

みんなねっとでは、家族会としての長い歴史の中で、家族が持っているスティグマをひとつのテーマに活動をされてきたそうです。当事者の中には[みんなの目に触れないでくれ」と家族に言われたり、近所に「うちの子は死にました」と言っている家族のことなどが紹介されました。

2013-10-06 21:42:24
鈴木映二 @suzuki_seishink

ご家族の悩む中でどうしていいかわからず、当事者にとっては耐えられないようなことを言ってしまうこともあるようです。こういうことを少しでも減らすために、みんねねっとでは、学習会や相談事業を行っていて、電話はひっきりなしにかかってくるそうです。

2013-10-06 21:43:40
鈴木映二 @suzuki_seishink

メンタルヘルスケア協議会では、主に電話相談で、当事者の方からの切実な訴え、例えば救急病院に入院したけれど精神障害者という事で退院を迫られているーなどの深刻な事例に対して、病院との間に入って、地道に調整などをされてきたという事です。

2013-10-06 21:46:20
鈴木映二 @suzuki_seishink

バリアフリー研究会は、もともと精神神経学会関連という事もあり、確実な活動を続けてきています。特に精神分裂病という病名を統合失調症と変更することに成功し、これによって私たち精神科医も、本人や家族に冷静に病名を受け入れてもらえるようになり、大変感謝しています。

2013-10-06 21:48:25