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mizuki_TBss
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「貴方が勝手に僕の前に飛出すから!」「だってしょーがねーだろ?身体が先に動いたんだよ!お前だって折角俺が助けてやったのにその後転ぶとか意味がわかんねえ!」「弾いた球が貴方に当たると思ったから!」「はいはい、仲良く顔に傷を作ったお陰で仕事は延期。反省して」「「はい」」 #負傷バディ
2013-11-01 01:05:43![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
瓦礫の下、緑のスーツを掘り起こす。フェイスガードを開けると、閉じられた瞳。頬を濡らす赤は拭っても拭っても取れず、気が狂いそうになる。ぽたりぽたりぽたり。違う、彼のじゃない。雫は彼の上から降ってくる。気が付いた途端に意識が薄れる。目を覚ました彼の声が、遠くに聞こえた。 #負傷バディ
2013-11-01 08:50:10![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
瞼の裏が明るくなる。顔に空気が触れ、フェイスガードが開けられたことを肌で感じた。頬に落ちる雫に目を開けると、視界に広がる赤。バニーのスーツ?…いや、違う!錆の匂いを意識した途端、ゆっくりと倒れる相棒の体。抱きとめたいのに体が動かない。「バニーッ!」声を限りに叫んだ。 #負傷バディ
2013-11-01 08:50:22![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
コンクリの削られる音と発砲音が二人の声を掻き消す。『次の能力発動まであと何分だ?』『3分28秒です』ボディランゲージでかわす言葉にタイガーが切れた口角を上げた。『耐えられるか?』『…さぁ?でも僕たちなら』答えるバーナビーは血だらけの手で顔を拭い、薄く笑っていた。 #負傷バディ
2013-11-01 09:40:57![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
だいじょぶ。大丈夫。だいじょーぶ…言い聞かせるようにへらりと笑った虎は相棒を背に立つ。スーツも無いのに。こんな視界でもわかるぐらい血が流れたはずなのに。『せめてこの脚が動けば』と願っても苦痛に喘ぐだけで彼を止めるには至らない。煌めきも…まだ #負傷バディ
2013-11-03 07:32:57