まい調＝エル君とケンカ＝その②　そして仲直りへ

ふち@ふわふわむしあがり @futimothy

@kouya_sib そんなこと決まってる、決まってるさ「違うと言ってもそうだと言っても、信じるさ。決まってるだろ、お前の言葉なんだ。分不相応だなんて誰が思うものか、私も思うものか、此処は壁外だ、産まれも育ちも関係無い、此処に自分で持ち出せる物は自分自身の小さな身体一つきりだ。」

ふち@ふわふわむしあがり @futimothy

@kouya_sib ややトーンダウンして続けます「……でかい隠し事があった、私はそれをずっと隠してきたおまえ自身が何を思ってるのか量りかねた。だから聞いたんだ“嘲笑ってきたのか”と。……違うなら否定すれば良かったんだ、時に沈黙は何よりも雄弁に肯定を語る、だから…だから…私は…」

ふち@ふわふわむしあがり @futimothy

@kouya_sib 「お前の口から聞きたいのは事実の羅列じゃなくて、お前自身がどう感じたかだが……」声が弱々しく震えていますが、彼女はエル君の近くに立ってて周囲の異変を感じられるようにしています。「命令は出来ない、対等だから。お前が何も言いたくなければ私はこのまま御別れ、だ。」

ふち@ふわふわむしあがり @futimothy

@kouya_sib 「……そうなれば、私は悲しい。」口笛を強く吹く、直に馬も姿を見せるだろう。

コウ @kouya_sib

@futimothy 「君が何を考えているか、初めて聞いた」装置を点検。「同じ言葉を返す。自分は君の言葉と経験から意図を予測し、そうだろうと問うた。違うなら否定すれば良かった。君は肯定も否定もしない。自分だけが全て吐けと非難される。言えば、富める者の傲慢と罵倒される」

コウ @kouya_sib

@kouya_sib @futimothy 「ずっと言ってきた。人類の未来に貢献する為にここに来た。君たちと対等になりたい。だが理解すら許されない。嘲笑うなど出来ない。今も言った。父に聞かされた話が忘れられずに苦しんでいる。……どれも聞き入れられなかった」

コウ @kouya_sib

@kouya_sib @futimothy 「君が本当に、ここでなら生まれも育ちも関係ないと思っているのなら、勝手に富める者を決め付けていないで、自分の言葉を聞いてくれ。自分はずっと言っている。君と友人でいられて楽しかった。君が幸せであるなら嬉しいことだ」

ふち@ふわふわむしあがり @futimothy

@kouya_sib 「聞いたとも。だから返したかった。勝手に関係を終わらせるな、ってさ。だけどお前は何も聞かず立ち去ろうとした。だから怒って引き留めた。次に、勝手な決め付けを言われて、そして……“あの子”の話が出た。……駄目、なんだよ。」拳をぎゅうと握る。

ふち@ふわふわむしあがり @futimothy

@kouya_sib 「あの子の事を考えようとすると駄目なんだ、今でも、心も頭もぐちゃぐちゃになって……。でも反論したり……殴った事謝りに行こうとしたけど、部屋に居なかったり、顔を合わせれば避けるばかりだ……。」情けないまでに支離滅裂な言い訳だと自分でも思う。

ふち@ふわふわむしあがり @futimothy

@kouya_sib 「……殴って悪かった。」ずっと言いそびれていた言葉を伝える「エルロットが、四年前の事で、父親の言葉で苦しんで居たのなら、お願いだからそんな“簡単な言葉で済まさないで欲しい。”お前が友人で居たいなら、私がお前を友と呼んで良いなら、…私にとっても大切な事だから」

ふち@ふわふわむしあがり @futimothy

@kouya_sib 「私も……あの子、ニケの事……、話せる範囲で話す、から……。」

コウ @kouya_sib

@futimothy 「そうか。自分の間違いなんだな。早とちりですまなかった」立ち上がり、寄ってきたヒルダを撫でる。彼女の警戒する方向から、近づいてくる気配がある。「何とかしてみる、から、今は隊列に戻ろう。それから、君に話すことを強要するつもりはない。……本当にすまなかった」

ふち@ふわふわむしあがり @futimothy

@kouya_sib 遠くからヒルダとドミトリが駆けて来た……その背景を見るなり私は信煙弾に赤星をセットし、打ち上げた。―――巨人、三体がこっちに向かっていたからだ。「エルロット、二人で生きて帰ったら話の続きをしよう。」私はドミトリに乗って巨人を撹乱するため疾駆させた。

ふち@ふわふわむしあがり @futimothy

@kouya_sib 帰ったらエルロット君に再会したときみたいにワインを傾けながら(エルロット君の物なのでもちろん実際使うかどうかはお任せします)とか、ゆっくり二人になれる場所でお話ししましょうか(どんなことを話したのか箇条書きでも良いかもしれませんね。)

コウ @kouya_sib

@futimothy うーん……エルロット的には、酒の勢いで話すようなことじゃないので、飲むにしても話が終わった後が良いし、終わったー飲むぞーって開放的な気分になれるかもはっきりしませんが……とりあえず落ち着いて話せる場は欲しいですが、後は展開に任せたいです。

コウ @kouya_sib

@futimothy とりあえず、二人きりになれる部屋で、向かい合って座ってる感じで……。「自分が十一の時だ。父が奪還作戦を後押ししていると、噂に聞いた。……自分の姉が一人、シガンシナで夫を亡くしている。その姉の……姉のような人たちの悲嘆を晴らす為、反撃すべしと主張していると」

コウ @kouya_sib

@kouya_sib @futimothy 「子供の目から見ても、父がそんな主張を展開する人間とは思えなかった。だから真偽を尋ねた。父は珍しく、自分の問いに耳を傾けて、答えた。『犠牲を強いる作戦だが、人類の存続と繁栄の為に、必要な政策だ』と」テーブルに拳を叩きつける。

コウ @kouya_sib

@kouya_sib @futimothy 「嘘だ。あの人は私欲の為に、悲嘆にくれる人たちを、更に死地に追いやった！　人類の未来を口実にした！　ひどく落ち込んでいた姉様を利用した！　父上はそういう人間だ！　父上は……！」声を荒げたことに気づいて、一つ息を吐く。

コウ @kouya_sib

@kouya_sib @futimothy 眉間の皺を指で伸ばす。「だから、自分は人類の存続と繁栄の為に……真にその為に、心臓を捧げる。内地では何も出来なかったから、少しでも調査兵団の実績に貢献して存続を支え、……いや、これ以上は絵空事だ」

コウ @kouya_sib

@kouya_sib @futimothy 「あの作戦で傷ついた人の苦しみを、少しでも和らげられればと思った時もあった。だが皆、恵まれた人間の手など嫌悪した。だから近づかなくなった。それでも、自分を話し相手に選んでくれた人がいた。……父のことを知ったら、全部憎悪に変わった」

コウ @kouya_sib

@kouya_sib @futimothy 「君はあの時『今のはどういう意味だ』と聞いた。……聞きたかったのがオリバーの発言に対する説明ではなくて、自分がどう感じたかだと言うのなら、これで十分だろうか」沈んだ声で呟く。もう嫌だ。もう何も話したくない。何も聞きたくない。

ふち@ふわふわむしあがり @futimothy

@kouya_sib 薄暗い部屋に沈黙が横たわる。重く苦しい告白を聞き届け、ゆっくりと頷き返す。「ありがとう、話してくれて。」力なくテーブルに置かれた手をしっかりと両手で包み込み、祈りを捧げる様に額の前にそっと引き寄せ眼を閉じる。「私はその言葉を、想いを、エルロットを、信じる。」