【空折】twitter連投SSまとめ

タイトル通り。雑記帳のバックアップ的なもの。
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2013/7/3 Q.E.D?

再録予定無し

稲荷 @inarisato

君を一生愛すると誓っても、君はいつも、そんな先の事は分からない、と信じてはくれないね。だからネガティブな君にもわかりやすいように、一つ証明をしよう。 私が君を好きだと言ったら、その次の年まで君を好きだと信じてくれる?次の月は?じゃあ、次の日までは?

2013-07-03 18:02:04
稲荷 @inarisato

@inari_tbss そう、たった一日さ!それなら信じてくれるだろう?うん、ありがとう、そしてありがとう! これで、「とある日に私が君を好きならば、その次の日も私は君が好き」という方程式が成り立ったね。 そして、今日私は君が好きだ。

2013-07-03 18:02:48
稲荷 @inarisato

@inari_tbss つまり、さっきの方程式を当てはめれば、今日君が好きだから、明日も君が好きだといえる。そして、明日も君が好きなら、明後日も君が好きだ。これを31回繰り返せば来月も君が好きだといえるし、365回繰り返せば来年も君が好きだ。

2013-07-03 18:03:59
稲荷 @inarisato

@inari_tbss そして、36525回繰り返せば、100年後だって君が好きだよ!Q.E.D! ね、簡単だろう?君はほんの一日分だけ、私の愛を信じてくれればいいだけさ! っていう似非数学的帰納法な空折ちゃんを、仕事しながら考えました!(`・ω・´)

2013-07-03 18:04:56
稲荷 @inarisato

@inari_tbss この前書いた「半世紀」(https://t.co/yEUkqz3lHt)にもつながる感じ?

2013-07-03 18:06:12

2013/7/4 ダイヤモンドを君に

再録予定無し

稲荷 @inarisato

①「キースさんにいただきました」頬を染めながらイワンが見せた指輪のダイヤは、随分と小ぶりなものだった。「あんまり大仰なのは止めてください、僕なんかには勿体無いから、って小さいのにしてもらったんです」「あら。折角だからうんとお高いのをおねだりしちゃえばいいのに。稼いでるんだから」

2013-07-04 20:11:50
稲荷 @inarisato

②ネイサンがそう言えば、目を丸くしてぶんぶんと首を横にふった。「でも、小さくても綺麗じゃない。デザインも素敵。カットもいいわね」確かにそれは、素人目にも確かな品質のもので、けして詳しくはないイワンにも分かるのだろう。だがネイサンは、その小さなダイヤ一粒の本当の価値を知っている。

2013-07-04 20:37:45
稲荷 @inarisato

③則ち、それが完全な無色透明のDカラーであることも、市場にまず出回ることのないフローレスと呼ばれるクラリティであることも、そのカットがトリプルエクセレントのハート&キューピッド、最高の評価のものであることも。それは単にネイサンが宝飾品に精通しているからではない。

2013-07-04 20:42:18
稲荷 @inarisato

④他でもないその指輪の送り主から相談を受け、アドバイスを与え、顔が利く業者に口添えをしてやった張本人だからである。曰く、『彼に相応しいものを贈りたい』のだそうだ。「よかったわね」「はい」イワンは、花が綻ぶようにはにかんだ。この美しくも謙虚な青年は、まだ何一つ知らないのだ。

2013-07-04 20:44:00
稲荷 @inarisato

⑤キングと呼ばれる男がその指輪のためにどれほど奔走したかを。その一粒と自分の本当の価値を。向けられた愛と執着が、どれほど強く重たいかを。何も知らないままに絡め取られ、理解した時には手遅れだ。(ご愁傷様、折紙ちゃん)顔には出さずににんまり笑う。これだから“コイバナ”はやめられない。

2013-07-04 20:45:13

2013/7/7 ぼくのすきなひと

無配・Pixiv 再録済

稲荷 @inarisato

①ネクストを受けて、キースさんが心身ともに子供になってしまった。僕には気心の知れた相手だし、普段から子供っぽいところのある人だからそんなに変わらないだろうと思ってお世話を申し出たものの、考えが甘かった。好奇心旺盛で腕白盛りな少年は、気がつけばあっちへぷかぷか、こっちへふわふわ。

2013-07-07 00:38:38
稲荷 @inarisato

②キースさん、失礼なことを考えてすみませんでした、普段の貴方は十分大人でした…。頭を抱えている間にもキースさん改め少年キース君はふわふわと浮かび上がって飛んで行ってしまう。慌てて手を宙に伸ばして服の端をつまむ。「ちょっ、ちょっと待って!」なんだか風船を掴んでいるみたいな格好だ。

2013-07-07 00:41:34
稲荷 @inarisato

③捕まえてもまだキース君はけらけら笑って逃げ出そうとはしゃいでいる。正直そろそろ大人しくしてくれないと身が持たない。「TV!ヒーローTV見よう!」咄嗟の思いつきだけれど、キース君は目を輝かせて降りて来てくれた。そして、僕はようやく彼を膝の上で大人しくさせることに成功したのだった。

2013-07-07 00:43:57
稲荷 @inarisato

④「これは?」「ワイルドタイガーさん」「こっちは?」「折紙サイクロン」今の彼にとっては初めて見る画面の中のヒーローに、目を輝かせている。「あれは?」「スカイハイさん」「スカイハイ!かっこいい!」それが君なんだよ、とは言わないでおく。興味本位で「折紙サイクロンは?」と聞いたら

2013-07-07 00:44:58
稲荷 @inarisato

⑤「んー…面白い!」と返ってきた。ちょっと複雑…。「イワンくんは?誰が好き?」「僕も、スカイハイが好きだよ」楽しそうに振り向いたキース君の顔が、僕の顔を見るなり曇りだした。と、突然ぶわりと巻き起こった風に体を持ち上げられる。キース君もまたふわふわと浮いて、僕の手をぎゅっと握った。

2013-07-07 00:46:14
稲荷 @inarisato

⑥「ぼくだって空を飛べるよ。こんなふうに、イワンくんを一緒に連れてくことだってできる。ぼくはまだ小さいけれど、大きくなったらもっと強くなる!…それでもやっぱり、スカイハイのほうが好き?」真剣に紡がれる言葉に驚いたあと、じわじわと愛しさがこみ上げてきた。ああなんて、可愛い嫉妬!

2013-07-07 00:48:06
稲荷 @inarisato

⑦でもね、やっぱり僕は、スカイハイさんと普段の貴方が好きなんです。強くて真面目で天然で、ちょっと子供っぽい大人の貴方が。そう答えるまでもなく僕の曖昧な笑いを肯定と取ったらしいキース君が、改めてキッと向き直る。「じゃあ、ぼくが大人になって、もっと強くなって、スカイハイになれたら、

2013-07-07 00:49:27
稲荷 @inarisato

⑧ぼくのお嫁さんになってくれる?」「お、お嫁さん!?」僕、男なのに!?だけどキース君の顔は真剣そのもので。僕の好きな、いつものキースさんと同じ目をしていた。「うん、待ってるね」そう答えると、キース君は頬を赤くしてふにゃりと嬉しそうに笑ってくれた。

2013-07-07 00:50:50
稲荷 @inarisato

⑨結局、朝起きたときにはキースさんはもう元の姿に戻っていた。子供になっていたことはあまり覚えていないのか、念の為にと取った休みの一日、そのことが僕達の話題に上ることはなかった。パトロールの時間になり玄関を出るとき、キースさんがふと思いついたように振り向く。「ああそうだ、イワン君」

2013-07-07 00:52:10
稲荷 @inarisato

⑩「私はスカイハイになったけれど、君はいつ私のお嫁さんになってくれるのかな?」たっぷり数秒の混乱のあと思わずあげてしまった叫び声は、とっくに閉じられた玄関の扉に跳ね返されるだけだった。

2013-07-07 00:53:45

元のSS

稲荷 @inarisato

ネクストを受けてキースさんがショタに。世話を申し出たものの、彼方へプカプカ此方へフワフワ、空飛ぶ腕白坊主がこんなに厄介だとは!慌てて裾を摘まんで風船みたいに捕まえて…ああもう!普段も子供みたいだし楽勝とか思ってすみませんでした、いつもの貴方は充分大人です。 #つままれタイバニ祭り

2013-07-05 07:41:02
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