アニメ残ギャグ物語（TV『地球へ…』OP秘話＋α）

ルイ @rui178

北久保さん( @LawofGreen )の地球へ…語りが気になって眠れないぞ。最初のOPはジョミーの顛末とブルーからの継承、次のOPでジョミーと対比すべきは理解の可能性たる対極存在、キースになったから違いが云々って話とは思うけれど。

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

キースを助ける事と成る ミュウの盲目の女性フィシスとか、ミュウなのに 何故かキースに救われて軍内に身を潜めるマツカとか、ミュウ達の中でも強力なパワーを持って産まれた 言わばミュウの中の新世代 トゥニィ(男性)、アルテラ(女性)達、通称 ナスカ・チルドレン達とか、キャラは一杯。

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

物語のラストでは、ミュウのジョミーと人間のキースはお互いを認め合い 理解し合い乍らも 殺し合う凄惨な終末の中で 真に地球を支配して居た コンピューター・マザーを 破壊して結末を迎える、という ぶっちゃけ救いの無いお話なのだが、何と無く 全体像のイメージはご理解頂けただろうか？

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

で、この原作と同時に対OP用の歌(曲)「JET BOY JET GIRL」が有る。OPの演出には この原作「地球へ…」と同時に楽曲「JET BOY JET GIRL」の 大きく言ってこの二つの要素からスタートしなければ成らない。演出家には大別して2パターン有る。直感派と理論派だ。

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

前者は感覚的(つまり言葉での説明は上手くは無いが出来上がるモノは感性に訴え掛ける)作品を創るのに対して 後者はガチガチに理論武装して 全てをロジックで組み上げる。どちらが正しいでは無い、単に演出家としてのアプローチの違いでしか無い。で、俺は と言うと、理論7割り 感性3割りだ。

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

ココで 原作と同じく重要な歌の歌詞も(OPエディット版だが)記して置く。「ガラス越しに見てた 幼い未来キラキラしてた 迷う度光見失い 夜の果てで君と出会った(Aメロ) 愛も夢も良く解らないけれど その手を繋げば遠く飛べるの(Bメロ) JET BOY 加速付けて 離さないで絶対 ～

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

JET GIRL 突き進んで 上昇気流舞い上がれ 理屈じゃ無い 君の側に居たいよ 只それだけで無敵に成れるんだ(メイン) 夢見た場所へ JET BOY(サビ)」以上がOPで流れる歌詞だ。さて、こっからあのOPを組み上げる訳だが、実は構造論としては そんなに複雑な事はヤって無い。

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

んじゃ解り易い様にド頭から あのOPがどーゆー構造に組み上げて在るのか解説しよう。コレを期に皆んなも演出家の思考ルーチンを勉強してくれたまい。先ず、俺達は限られた時間の中で「何が可能か？」の計算を建てる。どれ程凄いイメージでもスケジュール上不可能な事はFILMには成ら無い訳で。

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

限られた時間の中 可能な事しかヤっては成らない。以外と気付かれて居ない事だが OPの中で背景らしい背景が映っているのは 実はたった3カットダケだ。ファーストカットとラストカットに映る「地球と月」と 後半 ソルジャー・ブルーが(永遠の)眠りに就いてカメラ引いてくバックの「天の川」。

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

理由は勿論「時間が無いから」だ。取り分けスケジュールを必要とする美術(背景)に時間が避け無い その美術の負担軽減する為の苦肉の策である。だって時間が無ぇんだモン。但し、この地球と月に関しては拘って頂いた。OP1期のラストでソルジャー・ブルーが重なる地球の紫色が大嫌いだったからだ。

CK4515 @4515tomr

@LawofGreen とりあえずアマゾンでバンプオブチキンのCD注文しますた。届くのいつかなー。

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

済まん済まん。二度寝してしまたよぅ。余談に成るが、OPの中のファースト＆ラストカットの地球と月は 背景兼用(同じ背景の使い回し)である。この地球と月はガチ リアルな背景が欲しかったので、ココで又、ねこまたやさんの力をお借りする事となる。アニメーターで地球天体規模のハードSF知識～

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

ハードSF知識を有して居るのは ねこまたやさん位の事であろう。余談はそろそろ切り上げるとして んじゃOP本編の演出的ロジックを解説する事としよう。ではフォロワーの皆んな、前記リンクのURLから「地球へ…」OP2を観ながらガンガッて付いて来てくれ！先ず冒頭 地球が映る。その地球に～

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

主人公ジョミーの手が 地球に触れる様に手を延ばすのだが、その地球はガラス越しに見えたモノで 触れる事が出来無い。ココに歌の歌詞が被る。「ガラス～越しに～観えた～♬」そう、ジョミー(達)に取っては 地球はガラス越しの存在で その手は届か無いのだ。ガラスの反射越しに何とか地球を観よう

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

何とか地球を観ようとして苦悩の表情でガラスの向こうを見つめるジョミー。同じくガラス越しに物思いに耽るキース(友人の血で創ったピアスに触れ乍ら)。宇宙船の内側から戦艦隊の翔ぶ軌跡が フィシスの立つガラス越しに映る。(ココまでがAメロで、次のアタックからBメロに入る)グッと手を握る～

中村珍 @nakamura_ching

風邪をひいても決して肉絶ちしない私の謝肉祭です!!!毎日が終わらないカーニバル!!!!(肉もぐもぐ…)イースターも毎日開催!!タマゴのご用意はよろしいですか！(卵もぐもぐ…) QT @LawofGreen: 復活謝肉祭。RT @nakamura_ching: ＼みんなーーッ／

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

グッと手を握るフィシスの手のUP。歌詞「愛も夢も良く解らないけれど～「その手を繋げば」遠く飛べるの～♬」ココでジョミーにミュウの未来を託すブルーが ジョミーの手を握る。同様に我が道を歩もうとするキースの手を握るフィシス(ココまでがBメロで、こっからがメイン)。歌詞「JET BOY

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

そりゃカニバリズム。RT @nakamura_ching: 風邪をひいても決して肉絶ちしない私の謝肉祭です!!!毎日が終わらないカーニバル!!!!(肉もぐもぐ…)イースターも毎日開催!!タマゴのご用意はよろしいですか！(卵もぐもぐ…) QT @LawofGreen: 復活謝肉祭。

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

歌詞「JET BOY 加速付けて～離さないで 絶対♬」さて、如何に時間が無いからと言って 番組の顔であるOPに視聴者をキャッチするカットを逃げ回っててイイ訳が無い。ココからの2カットで、作画に相当な無茶を要求する。ミュウの中の新世代の代表格 トゥニィ の三段階変化である。幼児期～

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

幼児期から少年期、更に 青年期 へと 何と一カットで 三段階に成長変化する、という大変無茶なカットで有る。コレはとてつも無く 作画の難易度がバカ高い。普通のアニメーターに普通に作画して貰ったら、単にヌルヌルとキャラがメタモルフォーゼするダケなのだが、このカットは「地球へ…」ファン

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

「地球へ…」ファンが観れば ちゃんと トゥニィが(原作漫画通りに)三段階に変化して居る‼ と、観抜ける程 チャンと 段階成長変化して居るのだ。こんな奇跡の作画をして下さった方が アニメーター平山 英嗣さん。要チェックだ！その次の戦闘機(済まん。名前忘れた)が4機 カッ飛んで行く～

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

カッ飛んで行くカットを1カットダケ手伝ってくれたのが 村木 靖くん。で、「離さないで絶対」の所で、ミュウである マツカの入れるコーヒーを 両手で覆い 温もりを確かめるキースと キースの心は読め無いが その心中を気遣うマツカ。で、再びジョミーの手を握るブルー(脂汗をかいて苦しそう)

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

ココでブルーが何か喋って居るが 声が無い(曲が被って聴こえ無い)事で、色々とネット上で 物議を醸したが、正解は(ジョミーに)『行こう！』と言って居る。歌詞「JET GIRL 突き進んで 上昇気流舞い上がれ～♬」ココでミュウの中の新世代 ナスカ・チルドレン 特に空(大気圏外)を回転

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

回転し乍ら滑空する アルテラ(ナスカ・チルドレンのトゥニィに次ぐ代表格)。作画は女性アニメーター石井さん(石井 久美さん？間違ってたらスマソ)のレイアウトを俺が大幅に描き直したモノ。で、「上昇気流舞い上がれ～♬」の所でキースが軍服を脱ぐ(コレはO.A当時 腐女子ファンから大喜び～

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

腐女子ファンから大喜び為れたのだが、演出意図は 「軍服を脱ぐ＝軍属からの脱却」を意味して居る訳で)。で、曲はこっからサビに。歌詞「理屈じゃ無い 君の側に居たいよ 只それだけで無敵に成れるんだ～♬夢見た場所へ JET BOY」ココで軍属を離れたキースとジョミーが握手を交わそうと為る