「本格ミステリ」の概念化へ向けての試み(野球編その1)

個々人で大きさも形状も異なるモノを1つの概念として括ることは可能なのか? 煩悶しながらたどり着いた突破口は自分でも意外なモノだった。それは「ストライクゾーン」。
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じねん @jinensai

遅れがちの列車を待ちながら、行き当たりばったりに備忘ツイート。

2013-11-21 18:45:54
じねん @jinensai

(ほが1)「本格ミステリ」の概念モデルを作れないかと試作してみたことがある。途中で複雑化して周天軌道だらけの「天動説」モデルのようになってしまい頓挫してしまったのが、ずっと心残りだった。(わたし馬鹿よね~♪ お馬鹿さんよね~♪)←※過去のツイートまとめ参照。

2013-11-21 18:54:48
じねん @jinensai

(ほが2)そもそも読書、執筆、あるいは評論の経験や傾向はあまりにも千差万別で、とりとめもない。共通項や最大公約数を取り出そうとしたところで、そこから弾かれれば、なかなか心穏やかではいられないのが人情というものだ。

2013-11-21 19:02:43
じねん @jinensai

帰宅ったー。続きを少々。

2013-11-21 19:17:50
じねん @jinensai

(ほが3)思索のverを重ねることで「関係性」や「スタンス」として捉え直すところまではたどり着いたものの、個々人で大きさも形状も異なるモノを1つの概念で括れるものかよ? と、我ながら懐疑的な思考に陥り、そこで思索は頓挫したかに思えた。

2013-11-21 19:25:12
じねん @jinensai

(ほが4)打開のヒントは意外なところから訪れた。ミステリ論を展開する際、どうしたらもっと分かりやすくなるだろうという思索も脳の片隅で続けていたのだが、そちらの方で「ならば(ミステリ好きの)スポーツライターに書評を書いてもらってはどうだろう」というアイディアが浮かんだのだ。

2013-11-21 19:32:40
じねん @jinensai

(ほが5)ミステリを作者と読者の関係性で捉え直す際に、従来のテキストをほじほじする方式では無理が生じる。そこからは作者と読者の間の情報のキャッチボールというテキスト化されない見えない「空気」は排除されがちだ。視覚化されない部分こそキモなのに私は地団駄踏んでいたのだ。

2013-11-21 19:40:19
じねん @jinensai

(ほが6)その時「キャッチボール」について適切な言葉で語れるのは野球に携わる、中でも解説者やライターではないかと、ハタと気づいたのだ。完全に後付けになるが「E・S・ガードナー伝」の中でドロシー・B・ヒューズが「ガードナーの書評はスポーツライターに書かせるべきだ」と評している。

2013-11-21 19:49:11
じねん @jinensai

(ほが7)すると不思議なもので、完全に詰んでいた思索が再び動き出したのだ。個々人で大きさも形状も全て違っていながら1つの概念として共有されているモノが、正にそこにあった。自分でもビックリした。その概念は野球に於いて「ストライクゾーン」と呼ばれている。

2013-11-21 19:55:05
じねん @jinensai

(ほが8)「ストライクゾーン」は個々人の体格で全て違っている。メートル原器の材料の合金で作られたような厳密なモノではない。打者の身長が同じ場合でもリーチが違えばゾーンを決める肘の位置が違ってくる。だが「概念」としては全ての野球人に疑問もなく共有されているモノだ。

2013-11-21 20:02:37
じねん @jinensai

(ほが9)まだ思い付きの段階なのだが、「本格ミステリ」の概念モデルを作り上げていくには、「ストライクゾーン」が非常に良質なモデルになるのではないかと期待している。

2013-11-21 20:06:22
じねん @jinensai

(ほが10)さて、当面の創作に脳のリソースを戻しますかね…。(絶賛逃避中の方が思索が捗るのは本当に困りものである…orz。)

2013-11-21 20:10:11