アイソン彗星(C/2012 S1)の記録 11月18日-11月22日 再バースト発生か?

明るくなっているアイソン彗星(C/2012 S1)の記録です。 11月28日の太陽最接近を目前にして、どんどん明るくなっているアイソン彗星。再びバーストが起こった?との情報も入っています。一方で高度はどんどん低くなり、観測は難しくなってきました。 まとめは日付別。ただし昨日の観測ツイートも含まれている場合有り。彗星に絡んだ全てのツイートの掲載は無理なので、個人的に選択したものを掲載(多少の偏りはご容赦)。一応時系列準ですが、一部違う所もあります。
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三島和久・アニリン・レモンパスタ部 @C6H5NH2

【アイソン彗星:明るさの読み解き方3】メディアでよく見る「明るい彗星」という表現は、実はあまり客観性はなく、初心者に「夜空にピカッと見えるのか!」という誤解をよく与えます。ほとんどの彗星は非常に暗く、天文家は双眼鏡で見える以上の明るさになると「明るい彗星」と表現したりします。

2013-11-22 21:20:41
三島和久・アニリン・レモンパスタ部 @C6H5NH2

【アイソン彗星:明るさの読み解き方4】「肉眼彗星」という表現もありますが「6等級(目で見える限界の明るさ)より明るくなった」という意味で、だれもが肉眼で探せるようになったと受け止めるべきではありません。見え方の程度は「等級」の情報で判断するのが一番確実です。

2013-11-22 21:21:06
三島和久・アニリン・レモンパスタ部 @C6H5NH2

【アイソン彗星:明るさの読み解き方5】彗星が5~6等級の場合:天の川がよく見える郊外の暗い夜空の元で、経験豊かな天文家がようやく肉眼で見つけられる。初心者が自力で見つけるのはほとんど不可能。双眼鏡や倍率の低い望遠鏡、写真での観測がメイン。

2013-11-22 21:21:57
三島和久・アニリン・レモンパスタ部 @C6H5NH2

【アイソン彗星:明るさの読み解き方6】彗星が4等級の場合:天の川が淡く見えるぐらいの夜空で、初心者が自力でも見つけられるようになってくる。都市部で見つけることは難しい。見えても彗星の存在が分かる程度なので、しっかり彗星を楽しみたい場合は双眼鏡や倍率の低い望遠鏡を用意したい。

2013-11-22 21:22:32
三島和久・アニリン・レモンパスタ部 @C6H5NH2

【アイソン彗星:明るさの読み解き方7】彗星が2~3等級の場合:郊外では彗星の尾がうっすら伸びているのが分かる。都市部でも尾の存在が確認できることもある。都市部で観測する場合は双眼鏡や倍率の低い望遠鏡を用意したい。

2013-11-22 21:23:05
三島和久・アニリン・レモンパスタ部 @C6H5NH2

【アイソン彗星:明るさの読み解き方8】彗星が1等級以上の場合:だれでも夜空に彗星を見つけることができるようになる。特に郊外では、肉眼でも雄大な彗星の尾を楽しめるかもしれない。彗星の尾が淡い場合、都市部では尾が確認できない可能性もあり。

2013-11-22 21:23:35
三島和久・アニリン・レモンパスタ部 @C6H5NH2

【アイソン彗星:明るさの読み解き方9】まとめると、初心者が肉眼で楽しめるのは彗星が3等級より明るくなったとき。彗星の尾もしっかり楽しみたいという人は、彗星の明るさに関わらず、郊外の暗い夜空の元に出かけた方が満足できる結果が得られるといえます。

2013-11-22 21:24:38
三島和久・アニリン・レモンパスタ部 @C6H5NH2

【アイソン彗星:明るさの読み解き方10】もう一つ重要なのは「彗星の明るさ」とは彗星の頭の部分の明るさを指します。彗星の尾は頭よりもっと暗く、淡く伸びています。彗星の頭が明るくても尾が伸びなかったり、頭が暗くても長い尾が伸びる場合もあり、彗星によって個性が違います。

2013-11-22 21:26:17
三島和久・アニリン・レモンパスタ部 @C6H5NH2

【アイソン彗星:明るさの読み解き方11】1996年の百武彗星の時は、夜空を横切るほど長い尾が現れたにも関わらず、都市部から確認しただけで満足してしまった人がほとんどで、歴史的大彗星の勇姿を見逃してしまったという残念な例もあります。 http://t.co/aUcNkz0o2O

2013-11-22 21:27:37
三島和久・アニリン・レモンパスタ部 @C6H5NH2

【アイソン彗星:明るさの読み解き方12】彗星の魅力はやはり長い尾。彗星の魅力を存分に味わうためにも、彗星の明るさに関わらず、可能な範囲で夜空の暗い場所に移動しての観測に挑戦なさってみてください。これらの解説がみなさんのよりよい観測の手助けになるものとなれば、とても嬉しく思います。

2013-11-22 21:29:44
下元繁男@芸西天文台/静岡大学人工衛星 @Asteroid18365

今日午前9時ころのアイソン彗星の速度は秒速68.2kmでした。 ちなみに、はやぶさ探査機が地球に帰ってきた時の大気圏再突入速度が秒速12.2kmでした。 まだまだ加速するよ!

2013-11-22 21:17:34
モフ子 @moffmiyazaki

「アイソン彗星彗星・明るさの読み解き方」をトゥギャりました。 http://t.co/4wkrV1pIGP

2013-11-22 21:38:22
TAKU @TAKU091105726

@srmn4637 今朝、銚子(千葉の先っちょ)まで行って撮ったアイソン彗星です 今日この後また友達と撮りに行きます http://t.co/IbqMNKx7Wm

2013-11-22 22:40:05
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日大工学部天文研究会 @nichidaitenmon

アイソン彗星を観測するために合宿に参加しています。部屋は2段ベッド。まるで林間学校思い出しますね!今の天気は晴れ。明日夜中3時起き、このままの天気を祈っておやすみなさい。 http://t.co/OM4YDHM175

2013-11-22 23:44:52
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最後に

上にも書いたように、光度は徐々に上がってきていますが、高度は徐々に下がっているので、観測は日毎に困難になっています。少なくとも(天文素人の場合)今月中はもう満足に見る事が出来ないと思っていいです。
次に観測しやすいのは太陽最接近後の12月上旬、5日以降となります。その時も明け方の東の低空なので、東の地平線が見えるような場所を事前に探しておくのをお勧めします。ただ万が一、彗星が太陽に炙られ過ぎると、崩壊して消滅してしまう可能性もあり、その時は運が無かったと思い諦めて下さい(おい)。
そしてもう1つの可能性、それは太陽に適度に炙られて、彗星核が適度に壊れた場合です。そうなると大量のチリとガスを放出するので尾が長くなり、太陽最接近直後の11月30日~12月5日の明け方に「地平線からもの凄く明るくて長い尾だけが顔を出す」という珍現象が見られるかも知れません!(注:可能性は非常に低いです)
取り合えず、乞うご期待。

余談。彗星が大接近した際に過剰に煽る言葉の1つに、「一生に1度しか見られない」というのがあります。しかし彗星にとって、人生よりも長い公転周期や、1度来たら戻ってこない軌道というのは「普通」であり、特別価値のある事ではありません。むしろ、短周期彗星には明るいものが少なく、「人生で何度も見られる明るい彗星」の方がレアだったりします。
まぁ、脅迫的売り文句は、人間社会では良くある話ですが、こと彗星に関して「○○年に1度の大彗星」と「一生に1度しか見られない」という言葉を使う情報元は、怪しいと思って下さい。

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