#鳳翔の艦娘講座　番外編　針尾送信所

え、古鷹さん、針尾送信所行ったのですか。今日の自衛隊広報さんの呟きかな？にそんな名前がちらっと出てきていたので、気にはなっていました。

2013-11-19 00:17:36

（それじゃあ、艦娘講座番外編で針尾送信所を取り上げましょうかしらね？　（資料ぺらぺら

2013-11-19 00:24:36

さて、それでは本日もやや深夜帯に入っていますが、それではここで本日も #鳳翔の艦娘講座番外編と参りたいと思います。二日連続で番外編で申し訳ありませんが、何分居酒屋の開店時間が遅かった物で、ご了承頂けると幸いです。

2013-11-19 00:27:36

本日の番外編のお題は、今古鷹さん（@CA_furutakaplus）が写真で見学報告をされています、「針尾送信所」です。

2013-11-19 00:28:22

艦ですらありませんが、この送信所は私達艦娘にとっても少なからず縁がある物でして。針尾送信所は、長崎県佐世保市の針尾島にあります、現在は海上保安庁さんと海上自衛隊さんが共同で使用をして居ました、無線送信所です。元々は海軍の無線送信所として、１９１８年に着工をされました。

2013-11-19 00:31:46

この針尾送信所は、佐世保鎮守府隷下の無線送信所として建造を開始され、１９２２年に完成をしました。特徴は、その大きなコンクリート製の、３本の電波塔でして、それぞれ１号電波塔、２号電波塔、３号電波塔と名付けられています。

2013-11-19 00:34:58

高さはそれぞれ、１号・２号が１３５ｍ、３号が１３７ｍありまして、根元部分の直径はおよそ１２ｍ、それぞれの壁に当たる部分の厚さは７６ｃｍあります。また、３本は一辺が約３００ｍの正三角形に配置をされています。

2013-11-19 00:36:42

正三角形に配置をされている理由は、この電波塔がまだ現役で使用されていた頃には、それぞれの電波塔の間に数本の電線が張り巡らされ、それぞれ送受信用アンテナとしての機能を持たされていたから、ですね。無線関係に強い御方でしたら、電波伝搬がどうこうとかそう云うお話にもなるかと思います。

2013-11-19 00:40:19

歴史的に見ますとこの針尾送信所では、太平洋戦争海戦の暗号「ニイタカヤマノボレ一二〇八」を送信した電波塔と云われる事がありますが、実際にこの暗号を送信したのは船橋の送信所です。

2013-11-19 00:42:39

では実際の所はどうだったのか、と云う事ですが、これまた諸説色々ありまして、実際がどうだったかは歴史に埋もれています。終戦後はしばらく米軍管轄地となっていましが、１９４８年に日本側に返還、第７管区海上保安本部佐世保海上保安部さんが所管、海上自衛隊さんと共同使用をして居ました。

2013-11-19 00:44:24

ただし、このコンクリート電波塔の役割自体は、１９９７年に後継の無線施設が完成をしていまして、現在では電波塔としての役割は終えています。その為、古鷹さんの写真にあった様にアンテナ線は撤去をされ、結果コンクリート塔だけが今も高くそびえ立っていると云う感じですね。

2013-11-19 00:46:58

現在は塔を文化財として保護する為の運動が展開をされていまして、それが実ってか、今年に国の重要文化財として指定をされました。将来的には見学用通路や案内施設・資料館を準備して、塔内も見学できるようにする予定だそうです。

2013-11-19 00:48:58

余談ですがこのコンクリート塔を含めた針尾送信所、建造予算は当時の金額で１５５万円だったそうです。これは、現在の価値で換算しますとおよそ２５０億円になるそうです。

2013-11-19 00:49:58

かつての建造技術の片鱗を垣間見る事が出来るこの塔、これからの保存と資料の整理・公開が望まれる所ですね。

2013-11-19 00:52:55

以上で、本日の #鳳翔の艦娘講座番外編、針尾送信所編を、簡単ではありましたが終わらせて頂きます。ご静聴ありがとうございました。二日連続で番外編でしたが、また本編も番外編もお楽しみに♪

2013-11-19 00:53:57