映画『かぐや姫の物語』感想

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ムー @muu

映画『かぐや姫の物語』感想。まず脚本とか演技とか音楽を抜きにしてアニメーション、画的なところだけ見ると、「おっすごいな」てなる。毛筆で描いたような描線が全編一貫した長編アニメという点ではすごい。元々普通の描線だったのが筆使いこなしまくるようになった井上雄彦に感じたような驚き、感動

2013-12-01 21:55:19
ムー @muu

淡いタッチの背景ともバランスよく融合している…が、何十分も観ているともう慣れてしまう。かぐや姫脱走時の乱れ書きのような刺激がもっと欲しいと感じてしまう。あのパタリロみたいな顔の女童とか出てくるのも、全体のバランスにケチつけちゃってるんじゃ?とも思えてしまう。女童、最高だけどね!

2013-12-01 21:55:45
ムー @muu

さて肝心の話はと言うと、まあね、原典は絵本なり古文の授業なりで大筋は知っているわけで、そこからの脱線はほぼない。だからオチなんかわかり切ってるわけでそういう意味での新鮮さがなさ過ぎて退屈な部分も大いにある。この点は多くの鑑賞者にとって(ある年齢以上は特に)そうだろう

2013-12-01 21:56:33
ムー @muu

ただ細かい心情描写なり関係性なりを画で判り易く示されるとこれまでになかった視点も見えてきて、それは宇多丸がまどマギに見たのとは別の「アイドルの物語」であり、あまちゃん的な要素もある。翁は父親兼所属事務所マネージャー。5人の貴公子は追っかけで帝は業界の有力大物プロデューサー、かな

2013-12-01 21:57:57
ムー @muu

アイドルの物語だなと気付いたのは、5人の貴公子が幾ら金を積んでも結ばれることはないとわかった辺り。あの世界で「生きていく」ために抗えない相手として登場する帝には、手篭にされかける。地元の幼馴染とは結婚したくてもできない。指原とか峯岸あたりにコメントして欲しいジブリ映画ですよこれ!

2013-12-01 21:58:32
ムー @muu

赤ん坊から幼女…と成長していく様は「微笑ましいね、昔のジブリ好き!な人が思い描きそうなジブリっぽさだ」て感じで、だが初潮を経て恋を知らぬままアイドルの業を背負わされ「トップアイドルになるために」と政略結婚を推し進められていく様は、徹底して残酷な、女性の物語だよ。嫌いじゃないけど!

2013-12-01 22:02:00
ムー @muu

原典がどうのは抜きにして物語としてスッキリしないのは、終盤の「月からの迎えが来る」辺りからか。月がどんな世界か全然伝わらない。今この時代にやるんなら、何故月という衛星に世界があってどう幸せな世界で何故地球との行き来が行われていて…というディテールを掘り下げても良かったんじゃないか

2013-12-01 22:03:13
ムー @muu

で、もっかい言うけど、女童に癒されまくりました。声優が田畑智子なんだね。本人のイメージが滲み出ているようなまったり感。表情ひとつひとつも愛嬌があって可愛いし、最後に割といい役目を掻っ攫うし。前売券に何故彼女のストラップがついていたか、やっと理解したよ。マスコットキャラに最適だよね

2013-12-01 22:03:51
ムー @muu

今思い出したけど5人の貴公子の内のイケメン(石作皇子かな?)が「ここではない、どこかへ」って言うたびに「GLAYかよ!」って心の中で突っ込んだんだけど、4回も「ここではない、どこかへ」言うから多分人生で一番「GLAYかよ!」ってツッコミ続けた瞬間だったわ

2013-12-01 22:45:08