法学入門者へのブックガイド(12月19日最終更新)

学術たんとそのフォロワーさんの知恵を結集させてみたわ。 毎日更新しているので、紹介したい本がある人は、リプライで教えてね。 目次 ・はじめに 続きを読む
90
前へ 1 ・・ 8 9 次へ
ハスノ @Morgenthau0217

高坂正尭『国際政治』 1966年に書かれた本なので、古くなっているところもあるけれど、国際政治の本質は今も当時と大きな変化はありません。理論でガチガチに固めたリアリズムではなく、深い歴史の知識と人間に対する洞察に基づく高坂先生一流の柔軟なリアリズムを堪能してね。名著中の名著!

2013-12-04 22:18:12
ハスノ @Morgenthau0217

@Morgenthau0217 【訂正】 誤 高坂正尭 正 高坂正堯 でした…いつもは間違えないのに。高坂先生、ごめんなさい。

2013-12-04 22:22:04
ハスノ @Morgenthau0217

入江昭『日本の外交』 明治初期から1960年代までの日本外交史、あるいは外交思想史とでも呼ぶべき著作。条約や国際会議などの年表的な史実の羅列よりも、日本外交を担った人々の思想的背景の流れに重点を置いているの。「当時の日本の指導者や民衆の、世界の諸問題に対するとらえ方」がわかるわ。

2013-12-04 22:23:38
世界政治の分析手法

ブルース ラセット,デヴィッド キンセラ,ハーヴェイ スター

ハスノ @Morgenthau0217

ラセット、スター、キンセラ『世界政治の分析手法』 「アメリカの大学における国際関係の授業で最も頻繁に使用される教科書の1つ」。複雑な国際政治を理解するため、分析対象を6つのレベル(①世界システム、②国家間関係、③社会、④政府、⑤役割、⑥個人)に区別する分析手法を紹介した好著。

2013-12-04 22:32:13
ハスノ @Morgenthau0217

田中明彦『新しい中世』 面白さ100点、分かりやすさ100点!国際政治の恰好の入門書!前半では極構造と国際システムの安定、相互依存論、世界システム論の概観を学ぶことができ、後半の「三つの圏域」論によって、リアリズムとリベラリズムそれぞれの有効性と空間的制限について理解できるわ。

2013-12-04 22:28:33
ハスノ @Morgenthau0217

吉川直人、野口和彦[編]『国際関係理論』 おそらくは日本で初めて、リアリズムから規範理論、批判理論までを網羅して、国際関係理論の全体を紹介してくれた本。それぞれの理論の説明には物足りなさも感じるけど、理論の概観を知るにはもってこい。またそれぞれの章毎にある読書案内も有益です!

2013-12-04 22:39:51
国際関係論―現実主義・多元主義・グローバリズム

ポール・R. ビオティ,マーク・V. カピ

ハスノ @Morgenthau0217

ポール・ビオティ、マークカピ『国際関係論』 国家中心主義としての現実主義、ミクロなアプローチとしての多元主義、世界システム論や従属論を展開するグローバリズム、国際正義を考える規範理論を紹介する良著。グロティウスが現実主義者として紹介されているなど、人によっては混乱するかも。

2013-12-04 22:33:57
ハスノ @Morgenthau0217

藤原帰一『戦争の条件』 人類の歴史は戦争の歴史。実感のない人も多いかも知れないけれど、日本の周囲でも確実に軍事的緊張は高まっている。戦争はどのような条件で勃発するのか?ある条件下で、戦争が勃発する可能性はどの程度なのか?現代のニュースを抽象的問いに還元し、私たちに問いかける良書。

2013-12-12 22:14:58
ハスノ @Morgenthau0217

佐々木毅『民主主義という不思議な仕組み』 国際政治学のみならず、広く政治学や法学を志すみんなに読んでほしいっ!古代ギリシャのポリスに遡り、現代の大衆民主主義や世論の役割にまで踏み込み、民主主義の仕組みを解説。民主主義の何たるかをよく知らずにただ称賛してるあなた、必読ですっ♪

2013-12-12 22:19:33
ハスノ @Morgenthau0217

渡邊啓貴[編]『ヨーロッパ国際関係史』 ヨーロッパは国際政治が誕生した地。国際政治史を学ぶなら、何はともあれまずはヨーロッパ。本書は三十年戦争から現代史までのヨーロッパの歩みを躍動感溢れる記述で解説。近代以前からWWⅠまでを扱った君塚直隆『近代ヨーロッパ国際政治史』もオススメ。

2013-12-12 22:20:27
ハスノ @Morgenthau0217

佐々木卓也[編]『戦後アメリカ外交史』 若くて巨大な国、アメリカ合衆国の外交を政権ごとに分析・考察したスタンダードなテキスト。陰謀論に振り回されず、米国の挑戦と失敗、苦悩を読み解こう。タイトルは「戦後」とあるけど、序章で建国から戦前までの外交史も軽く解説してくれるのがうれしいっ♪

2013-12-12 22:21:05
ハスノ @Morgenthau0217

松岡完『20世紀の国際政治』 20世紀国際政治史としては、他に 福田茂夫、他『二十世紀国際政治史』 石井修『国際政治史としての20世紀』 があるけど、一番コンパクトで平易なのは松岡完氏のこれ。現代史に興味のある高校生にもオススメです。巻末の参考文献も大いに利用しましょう!

2013-12-12 22:22:05
ハスノ @Morgenthau0217

ジョセフ・ナイ『ソフト・パワー』 人口に膾炙したことによって、様々な場面で様々な人に用いられるようになった“ソフト・パワー”なる単語。ちゃんと意味わかって使ってる?自信がなければまず一読を。ソフト・パワーの提唱者ジョセフ・ナイが、その概念を事例とともに分かりやすく解説。

2013-12-12 22:22:50
前へ 1 ・・ 8 9 次へ