これからのコンテンツ制作・依頼のひとつのかたち
私をフォローされてる方はおそらくご存知と思いますが、私はゲームマニアであり映画マニア兼自主映画制作者モドキ(最近作ってない)であり、またマニアってほどではないですけど、アニメとか漫画とかそういういわゆる「オタク系趣味」にはかなり親和性の高い人間です。
2013-12-04 19:54:08もちろん、映画以外は、というか現時点は映画も含めほぼ「消費者」としての関与ですんで、別段詳しいわけではないですが、いろいろと伝え聞く話から何となく「理不尽だなー」と思ってきたことがあるんです。それは、実際にものを作っている人たちの処遇の悪さ。
2013-12-04 19:54:18たとえば、「艦これ」が130万ユーザーだとか「パズドラ」のでガンホーがウハウハとか、大変景気のいいお話を耳にするのと同時に、その後釜を狙ってるような比較的イラストの重要性が高いスマホゲーム案件で、イラストレータに報酬ゼロのイラスト提供打診があったなんて話を聞くことはよくあります。
2013-12-04 19:54:30私の身近にいるフリーのイラストレータ兼デザイナーが、仕事が終わった後で値引き(悪質なのだと無償化)を要求されたとか、鉱物マニアの学者さんがTV番組に鉱物写真を提供したのに使用料を踏み倒された、なんて話も。正直、ご大層な看板を背負った企業が何やってんだって思います。
2013-12-04 19:54:42一方、我々オタク寄りの消費者というのは、基本的には気に入ったものには金を惜しまない人種です(もちろん程度の差はある)。でも、何かをすごく気に入ったからといって、売られてないものは買えないんですよね。積極的な消費者でも、せいぜい要望を伝えるくらいしか出来ず、基本的に受け身です。
2013-12-04 19:54:54また、これは私だけかもですが、先に書いたような噂を聞いていることもあって、どんなにお金を投じても実際に作ってる人のところに十分に届いていないのではないか、という不安/不満もあります(これは本当にわからないので、フリーの絵描きさんとかが不当に扱われるのが稀な話だったらごめんなさい)
2013-12-04 19:55:16なんか回りくどくなってきたのでズバッと書きますが、消費者がコンテンツ産業の中にいる芸術・技能系の人に直接アクセスして、自分の希望するものを提供してもらったり、産業の中の人が個人相手に商売することに積極的になりだしたら面白いんじゃないかなと思うのです。
2013-12-04 19:55:28もちろん、その技能で稼いでるプロですから、安くはないでしょう。今回の作曲依頼も決して安くはなかった(もちろん、価格に不満はないですが)。でも決して出せない金額ではなかったですし、消費者は大勢いますんで、特に高い場合は有志を募って束になってかかる手だってあります。
2013-12-04 19:55:40あと、既存の人気コンテンツはまず間違いなく権利がガチガチですから、たとえば「艦これ」のイラスト担当の方に艦これ絵のバリエーションを依頼する、みたいなのは現状は無理だと思います。「USSエンタープライズさんを描いて」とかならもしかしたら可能かもですが。
2013-12-04 19:55:57でも、コンテンツホルダーとの契約の時に「原画家が1.5次創作イラストで商売をすることを認める」みたいな条項を盛り込んだら、コンテンツの鮮度を保つ上でも有用なんじゃないのかなー、とも思うんですよね。だって同じ絵ばっか目に入るより、新しいのが出てくる方がずっと楽しいじゃないですか。
2013-12-04 19:56:12まぁ、今のは素人の妄想。もし既存コンテンツ関連は無理でも、自分が好きな作品を作ったプロに、自分の要望に沿った作品を作ってもらうのって、ものすごく楽しいですよ。今回は着メロでちょっと悪ノリして、メタル調とかアニソン風のを作ってもらいましたが、もう聴いた瞬間大ウケでしたから。
2013-12-04 19:56:23ということで、ちょっと提言してみたいのは以下のこと。まず消費者の方は、既製品にお金を出すだけでなく、作ってる本人にお仕事依頼するという形で関わってみませんか?芸術・技能でコンテンツを支えてるフリーの方は、企業だけでなく個別の消費者を相手に商売するのも考えてみませんか?
2013-12-04 19:56:34コンテンツホルダーの中の方は、もし可能なら、許容できる範囲でイラストレーターの方などによる商業的な1.5次創作を認める戦略というのもちょっと考えてみませんか?事業立ち上げを検討してる方は、消費者とフリー制作者の方を橋渡しするサービスを考えてみませんか?
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