東洋大学社会福祉学科就労支援サービス論　ゲスト講師はビッグイシュー日本東京事務所マネージャー佐野未来さん

工藤啓@認定NPO法人育て上げネット @sodateage_kudo

【東洋大学】翌5月から突然増えたんです。3月までの契約があり、2,3ヶ月くらいの貯金はしていた。それが切れたというのです。ネットカフェに止まって就職活動してみたのですが、見つからない。あと1000円しかなくて、ネットで調べてこられたひともいました。 #toyo

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【東洋大学】20代、30代、40代の若い世代がビッグイシューに来られるようになったのです。ビッグイシュー販売には醍醐味があります。街頭での対面販売なので人とのつながりが得られます。買ってもらいづらい原因でもありますが、人間と人間です。 #toyo

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【東洋大学】顔なじみになってくるとつながりが生まれます。互いにコミュニケーションが出てくることで、販売者さんも社会に居場所を感じるようになります。自分が必要とされていることを感じられます。特に、「探してたのよ～」とかいわれると。 #toyo

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【東洋大学】読者からも、毎日同じ場所で同じ人が立っていると安心します。本当にしんどくて仕事を辞めようかと思っていたのですが、会社の窓からちょうど（販売者さんの）姿が見えて、しょうがねぇな。（俺も）がんばるか、という声もありました。 #toyo

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【東洋大学】「仕事は人々に平等を与える一番のツール」（創業者ジョン・バード）。仕事にもよるかと思いますが、本当に必要とされる仕事というものは非常に重要なものだと考えています。私たちはホームレス状態の方をビジネスパートナーにするといっています。 #toyo

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【東洋大学】私たちの雑誌を売ってくれるのは販売者さんだけです。彼らが頑張ってくれると雑誌が売れるわけです。もうひとつは、ホームレス問題を解決したい。ビッグイシューが必要ない社会を創りたい。これが私たちの最終目標です。 #toyo

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【東洋大学】みなさんホームレスの方々とお話されたことありますか？あっ、何名かいらっしゃいますね。「高校時代ですが、最初はおっかなびっくりでしたが、話しかけていただけてとても自然に」（学生）。 #toyo

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【東洋大学】私はアメリカの大学に進学したのですが、大阪でホームレスの方を見ることはなかったんです。高校時代。でも、帰国してみると商店街やいろいろなところでブルーシートやダンボールハウスがダーっとあったんです。 #toyo

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【東洋大学】大阪のひとは慣れているのか、その間を、横を普通に歩いているわけです。私はとても驚きました。私も少し見てしまったのですが、背広を着替えてたたんでいる方もいたり、ずっと路上だったんだなという方もいました。特に前者の方について「なんであろう」と思ったんです。 #toyo

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【東洋大学】でも、私には勇気がなくて話しかけられませんでした。そんなこともあり、英国にビッグイシューの仕組みを学びにいきました。販売者さんと話をしたら少し日本語話せる方だったり。少し離れてみていたんですが、いろいろな方が話をして買っていっていたんです。 #toyo

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【東洋大学】大阪では話しかけることもなく、距離は近くとも大きなギャップ、隔たりがある。そこにギャップを感じました。見ないふりをするのではない。ビッグイシューみたいのが日本でもあったら、と思ったらワクワクしたんです。 #toyo

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【東洋大学】10年前、周囲に話を聞いたり、相談しました。みなさんから100%成功しないからやめなさい。英国の文化があるから成功しているんだ。そういう声をもらいました。それでもやりたかったので、チャレンジすることにしました。 #toyo

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【東洋大学】話を戻しますが、まさにホームレスの方々はビジネスパートナーです。販売者ですから。もうひとつは、彼ら／彼女らは問題解決の広告塔でもあります。いままでは接点がない、接点を持っていけない存在が、雑誌販売をはさんでコミュニケーションが生まれるわけです。 #toyo

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【東洋大学】私がどんなに「あの方々は安全です。心配ないです。普通です」といっても説得力はないでしょう。しかし、販売者さんが実際のコミュニケーションをみなさんと取ること、説得力がまったく異なるわけです。一生懸命立ち続けて販売してくれること。 #toyo

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【東洋大学】働かないんじゃないの？怠けているんじゃないの？違うの？という考えるきっかけを、販売者さんが提供してくださっている。だからパートナーなんです。 #toyo

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【東洋大学】販売場所は全国で13都道府県あります。販売者数は述べ登録者数（再登録などを含む）1427名。160名以上が卒業しています。現在、約150名がhんばいしています。販売実績ですが、累計で5,709,809冊発行しています。 #toyo

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【東洋大学】ホームレス状態の方々に8億円くらいの収入を提供しています。ビッグイシューは1991年イギリスロンドンでスタートしました。創設者はジョン・バードさん。社会的起業としてホームレスの人びとに働く機会を提供することを使命にしています。 #toyo

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【東洋大学】 基本的なアイディアはセルフヘルプです。当事者自身が解決していこうとすることをサポートしています。いま、ホームレスの方々の自立支援のための雑誌が世界で100誌ほどあります。そのネットワークとして国際ストリートペーパーネットワークというものもあります。 #toyo

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【東洋大学】ビッグイシューという名前を使っている雑誌は世界に9誌あります。ここで質問をさせていただきたいと思います。そもそもホームレスってどういうことでしょうか？誰のことでしょうか？ #toyo

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【東洋大学】「アパートが借りられあい。定住できないひと」（学生）。いいですね。そうしたいです。しかし、日本の定義は路上生活をしているひとです。本当は不安定な居住状態のひとを示すべきだと考えています。 #toyo

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【東洋大学】実際に路上生活をしているひとは日本でどれくらいいると思いますか？「10万人くらい」（学生）。素晴らしいですね。先ほどの定義であればそうかもしれません。10年前は25000人くらいでした。厚生労働省の調査です。 #toyo

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【東洋大学】 2013年の調査では8,265人です。ただし、調査方法が全市区町村における目視による概数調査なんです。平均年齢はだいたい60歳。高齢化しています。そして、5年以上路上生活期間者が46.2%と長期化しています。仕事をしているひとが60.4%です！ #toyo

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【東洋大学】廃品回収（77.7%）で最多、収入月額1万円未満が90.4%です。 #toyo

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【東洋大学】 別の調査では、4割が知的障がい、3割が精神疾患を持っているというものもあります。児童養護施設出身者も少なくありません。生まれたときから苦しい環境のひとが、路上に出やすいことがわかってきました。白書を通じて実態を発信することもしています。 #toyo

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【東洋大学】 若者ホームレス白書：http://t.co/97yrhxHVis　若者ホームレス白書②：http://t.co/Pp6so8y4To　 #toyo