りょうくちゃんで妄想

冷たくて女に無関心な彼。
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あくあちん @a5ku23a

@ur_sj16 「寒いなぁ..」冷たくなった手を温めるようにこすり合わせる。今日はりょうくおっぱとイルミネーションを一緒にみる約束をした。急いで用意して出てきたから手袋もマフラーも忘れてきてしまった。 「おっぱ、早く来ないかな..」 白い息が宙を舞う。 →

2013-11-19 19:51:17
あくあちん @a5ku23a

@ur_sj16 →すると、向こうから走ってくる姿。 おっぱだ。息を切らしながら走ってくる。 「はぁ..ごめん、お待たせ」「大丈夫?そんなに急がなくても良かったのに..」「毎回待たせてるんだもん、悪いでしょ。時間なくなるから行こう」早口にそう言って私の手を掴む。 →

2013-11-19 19:51:23
あくあちん @a5ku23a

@ur_sj16 →さっきまで冷たかった手が一気に彼のぬくもりで満たされる。「うわ、冷た!」「急いでたから手袋とか忘れちゃって..」 「馬鹿だなぁ、ほら」繋がれた手がそのまま彼の服のポケットに入っていく。「こうすれば平気でしょ?」彼がははは、と微笑みながら顔をのぞき込んでくる→

2013-11-19 19:52:07
あくあちん @a5ku23a

@ur_sj16 →彼のその笑顔だけで、また少し寒さが和らいだ気がした。私は照れた顔を見せないように下を向きながら歩く。 クリスマス目前だからか、街は人で賑わっていた。「僕達も..恋人同士に見えるのかな..」隣で聞こえた声にはっと顔を上げる。彼のその言葉には何も反応せずにいた。→

2013-11-19 19:52:45
あくあちん @a5ku23a

@ur_sj16 →一緒に手を繋いでいても、私達は本当は恋人同士じゃない。その事実が悲しかった。私はおっぱの事が好きなのに。おっぱはどう思ってるの? 「もう少し歩いたらツリーが見えるよ」 照れたような顔に見えるのは気のせい..? →

2013-11-19 19:52:50
あくあちん @a5ku23a

@ur_sj16 →さっきよりも一際人がたくさんいるところで立ち止まった。「うわ、きれ..」 何メートルぐらいあるんだろう。目の前に無数の光をまとったクリスマスツリーが輝いていた。色とりどりの光が眩しい。 「ここのツリーの言い伝え、知ってる?」 彼がツリーを見上げながら呟く。→

2013-11-19 19:52:54
あくあちん @a5ku23a

@ur_sj16 →「え、なになに?」 「好きな人と一緒に見たら、その人と結ばれるんだって」 繋がれた手に力がこもる。伝わる体温に思わず「おっぱ、」と言いそうになる。 「好きなんだ..君のこと..」 少しかすれた声が何度も私の耳の中でこだました。 →

2013-11-19 20:22:46
あくあちん @a5ku23a

@ur_sj16 →お互い向き合って見つめ合う。自然と涙が零れていた。 「おっぱぁっ..」涙が止まらない。 彼が手に力を込める。不安そうな顔。 『早く返事して』そう言ってるみたいだった。 泣きじゃくる呼吸を整えて、 →

2013-11-19 21:19:37
あくあちん @a5ku23a

@ur_sj16 →「おっぱ、私も好き。大好きだよ..」 彼の顔を見上げながら必死でそう伝えた。 瞬間、片手で抱き寄せられて彼の匂いとぬくもりに全身が包まれる。 「良かった..」 消え入りそうな声で彼は耳元で呟いた。 →

2013-11-19 21:30:04
あくあちん @a5ku23a

@ur_sj16 →良かった。私も良かった。 おっぱも私のこと好きでいてくれたんだね。ありがとう。また泣きそうになる。 しばらくして体が離されたかと思うと、 「キス..してもいい?」 至近距離で見つめられながら言われ、ドキドキして声も出せずにうんうん、と頷いた。 →

2013-11-19 21:38:27
あくあちん @a5ku23a

@ur_sj16 →「ん...」 軽く触れた彼の唇は小刻みに震えていた。 「ごめん..」 「え..?」 「その..嬉しすぎて緊張しちゃって..」 そう言ってうるうると涙をうっすら浮かべる彼が愛しくなって、思わず、 「おっぱ、もう一回、しよ..?」 →

2013-11-19 21:40:24
あくあちん @a5ku23a

@ur_sj16 →今度はさっきよりも長くて甘いキスだった。 気づけば彼の服の裾をぎゅっと掴んでしまっていた。 「やっぱりツリーの言い伝えはほんとだったね」 「ねぇ、おっぱ」「ん?」「あ、やっぱりなんでもない」 おっぱ、来年もまた見に来ようね。

2013-11-19 21:43:51