七面鳥っ娘

カリッジュワッ。 七面鳥っ娘もかわいい。ターキー(娘)
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MIB@C103土曜日(1日目) 東ユ61a @MIBkai

なお、ほんらいの七面鳥は飛べたらしいが、胸が大きくなりすぎて飛べなくなったとか。

2013-12-24 10:41:37
MIB@C103土曜日(1日目) 東ユ61a @MIBkai

七面鳥の羽根っ子が仏頂面をしながら巨乳になりすぎて飛べないネタを囁かれてる画像をください。

2013-12-24 10:54:26
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

クリスマスSSのネタ浮かびました!!!!!

2013-12-24 21:26:48
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

「あぁ、さみぃ……」 俺は冷たいアスファルトを睨みつけながらアパートへの道を急ぐ。 日はほとんど暮れかかっていて駅前の商店街はカップルだらけ、サンタ帽子をかぶったバイト君がダメ押しのチキンとケーキを売りつけている。 「お兄さん! チキンいかがっすか! ケーキもあります!」

2013-12-24 23:01:49
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

「いらないよ!」 「あっ、そう……」 ポケットから手を出して断るとバイト君はすごすごとワゴンの方へ戻っていった。 「なんか買っていくか……」 俺を待っていたかのように自動販売機が煌々と商店街の道を照らしている。 ――確かポケットに昼飯のお釣りがいくらか残っていたはず。

2013-12-24 23:05:28
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

「おっと」 なけなしの500円玉はかじかんだ右手からこぼれ落ちて路地の方へ転がっていった。 「あっ、おい!」 ふいに暗闇から茶色いものがあらわれ、金色の500円玉を奪い取る。 あっけにとられる俺の側を茶色いものは駆け抜けていく。 「ま、待て! 俺の500円!」

2013-12-24 23:10:57
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

俺は後を追って商店街を走る。茶色いものも必死に俺を撒こうと路地をなんども曲がる。 が、追いかけっこの終わりはあっけなかった。排水口の蓋に足を引っ掛けた茶色いものは盛大にずっこけた。 「さて、俺の500円を返してもらうぞ……ったく」 俺は茶色いものが落とした500円玉を拾う。

2013-12-24 23:15:26
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

「うぅ……返せよぉ……」 「ひぇっ!?」 いきなり足首を掴まれ、思わず変な声が出た。 「その500円、オレんだ……」 「はなせ、こら」 茶色いものはてっきり茶色のコートを着ているものだと思っていたが、よく見ると背中ではためいていたのは翼だった。 「羽根つきか、お前」

2013-12-24 23:20:29
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

「だったら何だよ、500円返せ」 「やらねーよ馬鹿か。これはもともと俺のだ」 茶色いものは悔しそうに俺の足首に掴みかかったまま俺を睨みつけている。 「お前、女か」 「だったら何だよ、悪いか」 相変わらず殺気立った目を向けながら茶色いものは不服そうに答えた。

2013-12-24 23:25:55
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

「はぁ……」 何が悲しくてクリスマスに羽根つきのそれも女に500円をパクられた上に睨みつけられなきゃならないのか。 「いいか、これはくれてやるからさっさと家に帰れ、ガキ」 500円を放り、こいつが真人間(鳥か?)になることを祈りつつ背を向ける。 「帰るとこなんて……ない」

2013-12-24 23:27:11
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

「は?」 「売られたから」 こいつ一体何者だ。というか売るってなんだ。 「横須賀の……ヤバい店で調理されるところを逃げてきた」 「OKOK、もう一度日本語で言ってくれるか?」 「だから、お前たちニンゲンはオレたちを食べるんだろ! ヒゲダルマはオレにそう言った!」

2013-12-24 23:32:21
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

どっちの意味だとしてもクソみたいな話が世の中にはあるものだ。 それにしても羽根つきをクリスマスに食べるとは悪趣味な人間が世の中にはいたものだ。 「『お前は七面鳥のくせに胸がない』とまで言われたんだぞ!」 茶色いもの改め七面鳥はすりむいた部分に唾を付けながら声を荒らげた。

2013-12-24 23:38:45
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

「たしかに……七面鳥にしては少々貧相だな」 「な、なんだよぉ!」 七面鳥の胸は羽根つきにしては控えめな方で黙っていれば少年のようにも見える。 「うん、控えめだな」 「うるさい! しね! ニンゲンなんか核戦争で滅んじゃえばいいんだ!」 七面鳥の顔が少し赤くなった。

2013-12-24 23:52:11
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

「へいへい、じゃあ七面鳥さんはそのニンゲンさんからもらった500円で食いつないでくださいよ」 からかうのにも飽きたので七面鳥に背を向ける。おっかない連中との厄介事に巻き込まれるのはゴメンだ。 「なんだよ」 ぐい、とコートの裾を引っ張られた。 「風呂、貸して」

2013-12-25 00:02:59
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

「はい?」 「金なら出す」 そう言って七面鳥は俺がさっき渡した500円玉を俺に差し出した。 「あぁもう好きにしろよ。風呂だけだからな」 500円で手切れにするつもりが、よりややこしくなってしまった。 「……ありがと」 俺から顔をそらしながら、七面鳥は小さな声で言った。

2013-12-25 00:08:14
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

「……もうちょっと上品に食えないのかお前」 ひとっ風呂浴びてさっぱりした七面鳥は俺のスウェットを着たままむさぼるように冷蔵庫の余り物を次々に腹の中に収めていく。 「らっふぇ……まともな食いもんひふぁひぶりで……」 「わかったから食いながらしゃべるのはやめろ」

2013-12-25 00:14:35
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

「はぁ……うまかった……もうオレ死んでもいいかも」 幸せそうに腹をさする七面鳥はそう言い残すとばたりと床の上に伸びた。 「あ、おい!?」 「腹一杯で、幸せだぁ……」 「おいこら、風呂だけの約束だろ! こら、くいだおれチキン!」 「チキンじゃないよ、ターキーだ……にへへ」

2013-12-25 00:19:58
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

「コラ! 寝るな! 冷凍庫に放り込むぞ!」 「むにゃ……もう食えねぇ……」 七面鳥は完全に爆睡モードでてこでも動きそうにない。 「あぁまったく……とんでもないクリスマスだ」 放っておくのもさすがに可哀想なので、押し入れから夏用のタオルケットを出してかけてやる。

2013-12-25 00:25:03
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

七面鳥は時折ふるふると震えながらタオルケットにくるまる。 「まだちょっと寒いか?」 自分用の毛布をかけてやると七面鳥安心したようにそれにしがみついて穏やかな寝息を立て始めた。 「脳天気なやつだ……」 が、穏やかな寝顔をみると自分の下衆な発想が急に恥ずかしく思えた。

2013-12-25 00:29:11
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

翌朝目を覚ました七面鳥に「オレの寝込みを襲ったな! 卑怯なニンゲンめ! お前たちなんてだいっ嫌いだ!」と逆ギレされ「なら宿泊代と飯代3000円を払ってもらおうか」と大揉めになったのはまた別の話。 おわり。

2013-12-25 00:32:16
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

よし、今年のクリスマスもSSかけた。満足

2013-12-25 00:33:24