クー・ファン・シーマ(元)王子と侍従パルウ・スエインの平穏な日 #FSS_jp

イメージが崩れたらごめんなさい。
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夢乃 @iamdreamers

最後にお茶を啜りながら、丁は呼び鈴でウェイターを呼んだ。 「会計を」 と言って例の Sandra Ylqe 名義のカードを渡す。 「・・・本当に使うんですね」 「せっかくだからな。忘れ物の謝礼と思えば安いものだ」 安いとは思えないスエインだった #FSS_jp #twnovels

2014-01-07 21:47:15
夢乃 @iamdreamers

エレベータを降り、ロビーに戻ると支配人が待っていた。連絡があったのだろう。 「ご満足いただけたでしょうか?」 「まあまあだったな。次に来たときはデルタ・ベルンのロイヤル・ホテル並だとありがたい」 「はっ かしこまりましてございます!」 #FSS_jp #twnovels

2014-01-07 21:49:03
夢乃 @iamdreamers

「次に来ることなんてあるのですか?」 スエインが尋ねる。 「まぁ、ないだろうな。いつもアイシャ殿が忘れ物をしてくれるとは思えないし」 「・・・」 #FSS_jp #twnovels

2014-01-07 21:50:02
夢乃 @iamdreamers

「さて、私は忘れ物を届けてくる。お前はホテルに戻るなり散策するなり、好きにしていい」 「あ、丁様!」 騎士を一般人が追えるわけもない。声をかけたときには、すでに丁の姿はもうなかった。 #FSS_jp #twnovels

2014-01-07 21:51:28
夢乃 @iamdreamers

「まったく・・・」 溜息を一つつくと、スエインは丁の立ち回りそうな場所を求めて歩き始めた。 #FSS_jp #twnovels

2014-01-07 21:52:15