安倍政権はなぜアメリカに嫌われるのか

手塚一佳 DFA/博士(芸術) MENSAN @tezukakaz

オバマは史上初とも言える強烈な軍縮で米国官僚の恨みを買った。しかし、国民の猛烈な支持を背景に2期目も勝った。これで、軍産共同体は実銃弾薬のハードな路線から、ビッグデータ解析などのソフト路線へと強制転換されたのだが、ここでオバマが負ける方に賭けたのが日本の自民党だ。そりゃ嫌われる。

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思えば、オバマは小沢民主党政権と共同で日米の軍産共同体殲滅を図ろうとしていたように思える。それを恐れた連中が検察を使い、虚構の西松事件をでっち上げ、小沢を総理予定者から引きずり下ろした。しかしオバマはそれでも2期目に勝った。日本の影響なんて大したことなかったと言えばそれまでだ。

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こうした背景がある以上、西松事件をでっち上げ、検察を使った主犯格と思われる清和会系の安倍政権がオバマに評価されることはありえない。オバマによる米軍路線変更は強烈で、次の大統領も共和党系であれ、ある程度ソフトウェア路線だろう。実兵器にこだわる自民には当面、米国主流派は味方しない。

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オバマ軍縮で、自民党や日本の官僚が米国主流派から切り離されたのは、恐らく戦後始まって以来のことだ。思想的には日本は今までのような米国の属国では無く、米共和党保守派の属領になってしまったとも言い換えられる。自公や官僚が増税までして無茶な利食いに走るのは終わりを感じているからだろう。

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ここから数年は、米国の後ろ盾を失いつつあるために、国民の生活無視の利食いを行う自公官僚＆民主党残党と、それに喰われまいとする日本国民との戦いになるのでは無いかと思える。米国もバカでは無いから、いずれ国民側政党を支援し利権を張るだろうが、そういう政治の大転換期に我々は居る。

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夢物語では無く、まあ要は、フィリピンからの米軍撤退の時と同じ構図が日本でも行われつつある、という単純なことです。フィリピンの場合には、農産物供給源として南米が発達してきた上に、湾岸不安定化で遠方島嶼でのフルーツ産業が美味しくなくなったために、米国が撤退したわけですが。

手塚一佳 DFA/博士(芸術) MENSAN @tezukakaz

兵器の自動化で軍事産業が美味しかった時代が終わり、それらが民間に投げられる時代となったわけです。朝鮮戦争特需に始まる重工業や機械産業で潤ってきた日本は、美味しくなくなってしまった。挙げ句原発事故で日本製品が売れない。米国もソフトウェアに切り替えたし、そりゃあ逃げますわ、という話。

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何しろ安いですから、最新兵器。戦車なんて、軽四駆にRPG持った兵士がiPadでGPS誘導で動けば無傷で狩れ、トータル100万円を切る。無人攻撃機なんてラジコン飛行機そのもの。誰でも作れ兵士も死なない。映像記録も携帯で十分。それじゃあ産業としては斜陽です。オバマも見切るわけです。

手塚一佳 DFA/博士(芸術) MENSAN @tezukakaz

急にアニメだのゲームだのクールジャパンだのと政府が言い出したのは、まあ、そういう背景もあるわけです。