歴史学者・住友陽文さんの「靖国に対する見解」まとめ

近現代日本史の研究者の見解の例 首相の靖国参拝について考える材料として
2
住友陽文 @akisumitomo

まさに三島の『英霊の声』ですね。 RT @goza_u1 靖国が英霊を顕彰するための装置であることは明らか…、「戦後的価値観」に迎合した「慰霊、追悼のための参拝」という欺瞞に満ちた発言は…英霊に対して失礼…。真の右翼なら…「哀悼、不戦の誓いとは何事だ!」と言うべきだろう。

2014-01-06 22:50:56
住友陽文 @akisumitomo

「他の国でも自国の戦没者慰霊はするのだから靖国参拝のどこが問題なのか?」という論自体が靖国の精神に悖るのだということに、靖国参拝を推進したい人たちは気づいていない。靖国参拝は大日本帝国内の原理に立脚する行為だから、それは戦後の国際社会への日本の復帰とともに否定されたということ。

2014-01-06 22:51:30
住友陽文 @akisumitomo

そうと思います。ですが、本当に理解してほしい人は有権者や市民です。安倍首相が「勇敢」にも靖国参拝できなくなる環境を整える事も肝要だと考えるしだいです。 RT @mt3678mt ご指摘の通りですが、残念なことに安倍首相にはこの理屈が理解できないでしょう。

2014-01-07 01:22:43
住友陽文 @akisumitomo

軍国主義一般というより、もっと近代天皇制の成立に深く関わるイデオロギッシュなものだと思います。 @kambara7 仰るとおりです。大日本帝国の原理とはすなわち軍国主義。靖国に一国の首相が公式参拝することは、日本国として軍国主義を奉じることだと、国際的には受け取られます。

2014-01-07 11:57:20
住友陽文 @akisumitomo

靖国神社は、明治2年に賊軍を服属させて官軍戦没者を慰霊・顕彰するという「天皇の大御詔」により東京招魂社として創建。その国民内の差別の線引きは明治12年(1879)靖国神社設立によって帝国日本内とその外の間にスライド・拡張された。靖国はこういうイデオロギッシュな歴史を持っている。

2014-01-07 12:00:17
住友陽文 @akisumitomo

@KZukeran 戊辰戦争における幕府軍や、西南戦争での西郷ら士族反乱を起こした連中のことを明治政府は「賊」と呼んだのです。内乱平定後は対外戦争での相手国がそれに相当するものとして位置づけられたと考えられます。

2014-01-07 12:36:36
奈須信太郎@山の中 @Already_Free

.@akisumitomo @kenkou_pan 招魂社は、軍師大村益次郎が、葬式すら挙げられない貧乏な農民兵士を武士と平等に無宗教で慰霊するというのが創建意図。その後、大村益次郎は農民と平等に扱われることに不満を抱いた武士から暗殺されています。また天皇云々は後付けの論理です。

2014-01-07 23:40:02
奈須信太郎@山の中 @Already_Free

.@akisumitomo @kenkou_pan つまり、大村益次郎が考えていた招魂社と靖国神社は全く別物だと思った方、歴史的にも思想的にも整合性がとれます。

2014-01-07 23:44:27
住友陽文 @akisumitomo

東京招魂社創建の論理は創建の日(明治2年6月29日)に祭主を務めた小松宮嘉彰の祝詞に示されている。「天皇の大御詔に因りて、軍務知官事宮嘉彰白さく。…如此(戊辰戦争の勝利―住友)速に賊等を服へ果て、世も平けく治りぬれ…」と。靖国の前身である招魂社が天皇と無関係なわけない。

2014-01-08 21:37:43
住友陽文 @akisumitomo

仏教のように敵味方を区別せずに供養するのではなく、天皇を正統的名君と位置づける政府が死者のなかに敵(賊)と味方(官)を設定し、味方の霊魂だけを救済して、その戦争を聖戦として顕彰していく行為が日本人の精神風土に初めて持ち込まれる。

2014-01-08 21:38:12
住友陽文 @akisumitomo

.@ciel_fr 僕のソースは村上重良『慰霊と招魂』(岩波新書)です。敵味方供養は「怨親平等」と呼ばれるもので、これはむしろ靖国参拝を批判する人たちが依拠する議論です(それで靖国が特殊であるということを強調します)。

2014-01-08 22:20:58
住友陽文 @akisumitomo

.@ciel_fr ただ調べてみましたら、本当に前近代にそのような供養が一般化していたかどうか専門家の間では疑問も出されているようです。藤田大誠さんのリンク先の論文を読んでみて下さい。http://t.co/1UBrSJ4kRO

2014-01-08 22:21:21