市川 大河氏の【ごちそうさん】第十四週呟きまとめ

【アイスる力】 (あいするちから)
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市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 年末の出産編から既に数年。震災が齎した復興特需は、現代に於いては起きえない。地下鉄の構想を夢見がちに語る竹本の背後に、ほんの小さなオレンジの電燈。一方の希子はアナウンサーへと。ここは黒柳哲子を連想させる。め以子の創作料理公募雑誌は今でいうクックパッド。全てが写し鏡

2014-01-06 12:48:57
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 西門家w歩賑わす三人の子達。「モガ」になった希子の凛とした颯爽さが「人はここまで自分で生き方を切り開けるのだよ」と教えてくれる。三人の子ども達が三人三様に「め以子と悠太郎の相似形」であることがスムースに劇中で示唆される。大阪地下鉄の難航は『帝都物語』を想起させる。

2014-01-06 12:54:44
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 本作には珍しく、真っ青な青空に向かって天を仰ぐ、め以子の娘・ふく。対照的に往年のめ以子のままのカツオ。食欲はめ以子に瓜二つの中で逆に迷うめ以子。め以子の愚痴は逆に「嫁」としての愚痴になっている。示唆されるミセス・キャベジの存在。視聴者の脳裏に残る「和枝の存在」

2014-01-06 12:59:34
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 劇的な、しかし当たり前の「時間経過と人間偶像変化」その森下プランニングは鮮やかであり、普遍的であり、新たなドラマを呼ぶ。もう西門家は「和枝が取り仕切っていた家」とは姿を変えていて、和枝もきっと「西門家が覚えている和枝」ではなくなっているのかもしれない。

2014-01-06 13:03:27
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 幼い頃のめ以子の面影を一番色濃く受け継ぐ活男。朝ドラ定番でめ以子の子ども時代の子役の女子をそのまま使うかと思われていたが、一番め以子に似ているというのが森下流。そしてふくが抱える「子どもの持つ闇」があらたな騒動を呼び覚ます。

2014-01-07 12:49:51
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 「落ちへん石(落ちない石)」うぃお巡って、語り合うめ以子と悠太郎。女性に関して朴念仁の悠太郎は、ここでも子どもに対して朴念仁。しびキャラ立ては矛盾をはらんではいないが、相変わらずの男性無能主義にはちょっと苦笑するしかない(あくまでやれやれといったレベルで)

2014-01-07 12:52:30
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 「天空」に思いを馳せるふくの気持ち。それを誰も共有してあげる事が出来ない世界観。「普通じゃない」ふくの中の「可能性」に気付いてやれないめ以子。月と太陽に向かうふくの気持ち。ふくをレスキュー出来るのかが今回のミッション、め以子の割烹着とふくの体操服の純白が逆光を産む

2014-01-07 12:58:49
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 誰よりも「普通の子ではなかっため以子」が、我が子に「普通であれ」と願う矛盾。激しい陽光の中、め以子は「そこ」に気付けない。人が世代を受け継いでいくという事は、その矛盾を橋渡ししていく事でもある。

2014-01-07 13:01:00
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 今まで何度も述べてきた「森下ドラマのオレンジの照明」の下で泣き続けるフク。包丁の音を立てて魚のタタキを作るめ以子とのカットバック。刃物の音が断絶を象徴し、ライティングの色温度の差がそこにある「壁」を意識させる。

2014-01-08 12:47:03
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 母を火事で亡くしている悠太郎の「火」へのトラウマ。それが我が娘がもたらした悪戯もまた「火」悠太郎はそこで抱いたジレンマをめ以子にぶつける。フクを巡る葛藤の交錯がオレンジの灯の下で覗く正蔵と静の見ている前でぶつかり合う「それ……話違う」希子が突っ込む。

2014-01-08 12:51:12
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 静と正蔵の間では、フクは可愛い「だけ」ではなくても、「可愛いだけ」の愛情を注ぐことが役目である事を弁えている。薄暗い中で息子が言う「服が大好き。変わっていておもろい」は、かつて子ども時代にめ以子が愛されたレトリック。その鏡像を許したいめ以子。一人で飯を食う悠太郎。

2014-01-08 12:53:59
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 一晩が経ち、フラットな屋根の下で集う西門家。正蔵と静の粋な計らいが、め以子とフクの時間を産む。あくなき好奇心と知的興味は、まさに正確にめ以子と悠太郎の相似形である。「石」「煙」そこで正蔵がフクの「長所」を見つける。「普通ではない才能」の開花がそこに見つかる。

2014-01-08 12:57:19
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 実は誰よりも知的好奇心があればこそ、変人に見えたというのは天才の発露によくあるドラマツルギー。しかし昨今のドラマシステムの中で「それ」を(本道ではなく)サイドストーリーを描く「余白」をそうそう得られないという前提論の中、実の娘に愛する夫の姿を見つけ出すめ以子の視線

2014-01-08 12:59:55
市川大賀 @ArbUrtla

.@saesae17 昨今の教育の現場での「掛け算の順序や擬態語はひらがなで。擬音語は片仮名で」にも通じますが、社会は余裕がなくなると、そういう「思いもよらなかった才能」を許さなくなるんですね。結果予定調和の「ほどほど」しか生まれなくなって社会は衰退していくんです。#ごちそうさん

2014-01-08 13:08:13
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん ふ久の問題は一応の解決を見る。ふ久はやはり悠太郎の相似形であり、悠太郎から感じた新発見をふ久の中に見出したのだ。め以子は日常に戻る。「食べる事ばかり考えて」いるように見えるが、それは人がどこまで等身大の幸せの中で生きていけるか。生かす事が出来るかへの信心と傾倒。

2014-01-09 08:02:19
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 「ふ久ちゃん、美味しかったか?」「……分からん」そのうちそのうち。人の人生は急いてはならない。しかしうその服の親でもあり相似形の悠太郎は、陽光浴びる職場の中で、仕事の壁に突き当たる。悠太郎も「分からない」ふ久と同じなのだ。そして相変わらずの竹本教授のキャラが立つ。

2014-01-09 08:05:03
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 地下水に関して察しる竹本。いち早く東京の地下鉄堂の創生者だった早川氏は、かつて実相寺昭雄監督の『帝都物語(88年)』では宍戸錠氏が演じた事がある。カツサンドのネタを挟んでぶつかり合う悠太郎と竹本教授。その竹本が乗り込んだ中で迷走する大阪の地下鉄の未来。

2014-01-09 08:08:20
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん ラジオスタジオでのコメデチックな展開。竹本教授のエキセントリックなキャラには、実は整合性があり安っぽいギャグコメディリリーフではない。「オレンジの光の中で『妥協』に揺れる悠太郎」と「血良い陽光の中でアイスクリンに興味を示すふ久を見て、肩を落とすめ以子」コントラスト

2014-01-09 08:12:06
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 希子の前に現れるストーカー的男性。ここへきて物語は多重奏へと変化しつつある。新年第一週で用意された各自のドラマ。本話はそのセンテンスとして、め以子、悠太郎、希子、山本教授それぞれが「何か」を受け入れようとして「何か」の前に佇む挿話なのである。

2014-01-09 08:15:05
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん ふ久の問題は一応の解決を見る。ふ久はやはり悠太郎の相似形であり、悠太郎から感じた新発見を、ふ久の中に見出したのだ。め以子は日常に戻り「食べる事ばかり考えて」いるように見えるが、それは人がどこまで等身大の幸せの中で生きていけるか。生かす事が出来るかへの信心と傾倒。

2014-01-09 12:47:42
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 「ふ久ちゃん、美味しかったか?」「……分からん」そのうちそのうち。人の人生は急いてはならない。しかしそのふ久の親でもあり相似形の悠太郎は、陽光浴びる職場の中で仕事の壁に突き当たる。悠太郎も「分からない」ふ久と同じなのだ。そして相変わらずの竹本教授のキャラが立つ。

2014-01-09 12:49:42
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 地下水に関して察する竹本。いち早く東京の地下鉄の創生者だった早川徳次氏は、かつて実相寺昭雄監督の『帝都物語(88年)』では宍戸錠氏が演じた事がある。カツサンドのネタを挟んでぶつかり合う悠太郎と竹本教授。その竹本が乗り込んだ中で迷走する大阪の地下鉄の未来。

2014-01-09 12:51:59
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん ラジオスタジオでのコメディチックな展開。竹本教授のエキセントリックなキャラには実は整合性があり、安っぽいギャグコメディリリーフではない。「オレンジの光の中で『妥協』に揺れる悠太郎」「強い陽光の中でアイスクリンに興味を示すふ久を見て、肩を落とすめ以子」のコントラスト

2014-01-09 12:56:38
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 希子の前に現れるストーカー的男性。ここへきて物語は多重奏へと変化しつつある。新年第一週で用意された各自のドラマ。本話はそのセンテンスとして、め以子、悠太郎、希子、竹本教授それぞれが「何か」を受け入れようとして「何か」の前に佇む挿話なのである。

2014-01-09 12:59:18
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん オレンジの下の「白のめ以子」と「ピンクの希子」の色設計の見事さ。ふ久のアイスクリンの欲求をしたためる手をUPにするのは、「め以子が悠太郎の苦悩が視界に入っていない」ことを示す映像力学。

2014-01-10 12:47:07