市川 大河氏の【ごちそうさん】第十四週呟きまとめ

【アイスる力】 (あいするちから)
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市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん このドラマのライティングでの屋外は、常にハレーション直前に陽光。これは「朝ドラの定番」ではなく『雨のち晴レルヤ』にかけてあるものだと確信できる。め以子は悠太郎へのお使いを済ませて子ども達とのアイスクリン創作に没頭するがこれをふ久が満足するとドラマは食い違ってしまう

2014-01-10 12:49:24
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 生クリームもカスタードも用意できるのが「本当の昭和初期」「大正・昭和初期に洋食文化のある違和感」は、戦後世代の僕達が、「男尊女卑」と共に戦時中の亡霊たちに植え付けられてきた「間違った過去の日本観」昭和初期はモダンなカフェや建築も多く、現代とバランスは似ていたのだ。

2014-01-10 12:51:55
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 悠太郎の職務の葛藤「出来るだけ高見を目指しませんか」自分達の仕事が市民の犠牲や税金で成り立っているからこそ、全力を挙げて達成すべしという悠太郎の価値観は、震災以降・原発事故以降の「今の日本の在りよう」へ投げかけられる必死の提唱。その悠太郎は重傷を負う。

2014-01-10 12:54:26
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 前回のラスト、ストーカーに付け狙われていた希子は無事に帰宅を果たしたように見える。一方一同が集まる西門家では、平和に納豆アイスクリームの実験料理(笑)そこでふ久は(先程の僕の予想通り)決して喜んで食べようとはしない。「美味しいってよう分からへん」言い切るふ久。

2014-01-10 12:57:23
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 狭い価値観の中で、その外の価値と、自分が有する価値とを比較する契機がない。これも一つの「森下流社会論」日本が素晴らしいという主張は、日本の外に出てみなければ吹聴できるものではない。森下流の社会論・人間構造論は常に「人の体温と直結した社会」を描く。悠太郎の前のアキ。

2014-01-10 13:00:18
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 放映直前に足尾銅山事件を扱った『足尾から来た女』放映が告知される。本作と併せてNHKが抱く足尾銅山問題へのアプローチの強さは、果たして本当に原発事故余は無関係だろうか?再登場するアキ。悠太郎の心情の揺れを、カメラはバストショットで捉える。

2014-01-11 12:47:26
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 悠太郎とめ以子を歩きながらレールで下がるカメラ。、悠太郎がめ以子を置き去りにする時だけ天井にライトが。その後すぐ現場での停電騒ぎ。カメラは右→左→手前→奥へと喧騒の中を縦横無尽に動き、やがて悠太郎の心象風景へと(カメラ固定で)写し込まれる。カッティングの妙味。

2014-01-11 12:50:52
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 希子にも幸せの兆しが見えたのか? いつもの食卓でめ以子と紀子の「オレンジの下の白とピンク」一方で悠太郎の「夢の跡」では遠くに小さな明かりが灯るだけ。悠太郎が現実に挫折した時、そこに残るのは幼い頃のアキへの心残りとのオーバーラップしかなかった。め以子を避ける悠太郎。

2014-01-11 12:54:09
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん アキを思いだし、ふ久は一日を思いだす「皆で作ろう。皆で作れば美味しくなる」アイスクリン。地下鉄。そして家庭。社会。それらが全部地続きなのだと、森下佳子の広範囲の筆が均等に描き切る。三人三様の子ども達の描写が、悠太郎とめ以子で作った「ごちそうさん」を呼び覚ます

2014-01-11 12:57:46
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 泣くめ以子。人が育つという事の意味。育てるという事の意味。それを感じ胸を一杯にして泣くめ以子。一方で悠太郎は幼馴染のアキからの告白を受ける。激しい逆光の中。

2014-01-11 13:00:02