今日の萌え歌詞: 狂いきれない自由な日々も 研ぎ澄まされた孤独だから/東京スカパラダイスオーケストラ「めくれたオレンジ」より 【言葉萌えポイント】言葉より繋がりが一般的なものよりほんのわずかにズレていて、それが味わい深いです。狂い「きれない」とか、「研ぎ澄まされた」孤独とか。
2018-08-22 00:49:15今日の萌え歌詞: 試されているのが悔しいね /THE YELLOW MONKEY「バラ色の日々」より 【言葉萌えポイント】悔しいね。
2018-08-22 22:18:11今日の萌え歌詞:あなたとは違うから ひとの心まで簡単に盗まないで/イオシス「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」より 【萌えポイント】人は孤独だから、自分と同じに見えるものを求める。でもあなたと私が同じはずはないのだ。甘美な連帯に揺れる自分に気づき、断ち切る。 今日というこの日に。
2018-07-07 00:33:09今日の萌え歌詞:どっちかの夜は昼間/DA PUMP「U.S.A.」より【萌えポイント】誰かの正義は誰かの悪、あけない朝はない、といった名言を一瞬想起させるけど、結局どういうこと?って戸惑ってるうちに消える通り魔のようなフレーズ。 「どっちか」という言葉のチョイス含め、最高です。
2018-07-06 01:39:48今日の萌え短歌: しじみ蝶経済社会に縁なきはしんしんとよき凪に逢ふかも/坂井修一【萌えポイント】私の解釈力のなさゆえなので言いづらいのですが、村上春樹の小説を読んでる心持ちに似る謎さ。「しんしん」って「凪」にかかることあるの?どういう意味に取ればいいんだろ。他の人の解釈を知りたい。
2018-07-04 23:34:15今日の萌え短歌: あと五分降板までは猶予あり変えねばならぬこの大見出し/岩狭純子【萌えポイント】新聞記者の歌ですよね。体言止めの使い方がいかにも心の中で呟いている風で良い。誇りと焦り、自負から来る緊迫感に萌えます。時間ありではなく猶予ありなところも萌える!
2018-07-03 23:33:50今日の萌え短歌: ショッピングモールは町のなかの町 案内板に地図をかかげて/伊波真人【言葉萌えポイント】九州のショッピングモール「ゆめタウン」のテーマソングは「ゆ・ゆ・ゆめタウン♫パパとママが出会った街♫」。地方人にとって、SCは文化の全てです。下の句がなんとも言えず良い。
2018-06-29 22:40:26今日の萌え短歌: くれなゐの 二尺伸びたる薔薇の芽の 針やはらかに春雨のふる/正岡子規【萌えポイント】やはりここは「針やはらか」でしょう!薔薇の針のことであり、雨の降り注ぐ様子でもあり。針のように細く柔らかな雨、芽吹きたてでまだ柔らかい薔薇の棘。色々想起させる言葉遣いに萌えるー!
2018-05-15 22:22:13今日の萌え短歌:四月七日午後の日広くまぶしかりゆれゆく如くゆれ来る如し/窪田空穂【萌えポイント】日に対して、明るさや高さではなく「広くまぶしい」という所。 こういう、世界の解像度を上げる言葉に触れるとテンションが上がり何度も味わって愛でてしまう。これを私は言葉萌えと呼んでいます。
2018-05-11 23:40:13今日の萌え歌詞:あたしにはあなたより大事なものがある あなたにはあたしより大事なものがある/GO!GO!7188「C7」より【萌えポイント】大事な「人」ではなく「もの」にしてるとこがポイント。好きな人が別にいる...ということにも、仕事や譲れない価値観のこととも取れる。 #言葉萌え
2018-05-11 01:23:27今日の萌え歌詞: それより君は帽子が似合う スイカの形の丸いやつ/たま「へっぽこぴー」より【萌えポイント】石川さんの曲。自分には絶対に書けない言葉っていうのがあって(もちろんどんな歌詞だってそうなのだけど、はるか遠くであっても延長線上にあるのか違うのかという話)これはそれだと思う。
2018-05-09 22:44:49今日の萌え歌詞:思い出だけが性感帯/THE YELLOW MONKEY「BURN」より【萌えポイント】過去を何度も振り返って反芻するその浅ましさは、痛みを伴う甘い快楽。懐かしさや切なさという言葉では綺麗すぎるその感覚を9文字で言い切るセンス、萌えざるを得ない! #言葉萌え
2018-05-08 01:23:18今日の萌えタイトル:「解決まではあと6人」/岡嶋二人【萌えポイント】岡嶋二人はミステリー作家。タイトル買いを誘う秀逸なネーミングが多いです。 何があと6人なのか?反射的に犠牲者の数かなと思うものの「解決までは」だからなんか変。モヤモヤして引っかかる、素晴らしいタイトルで心震えます
2017-05-30 00:13:03今日の萌え歌詞:憎むことでいつまでもあいつに縛られないで/中島みゆき「空の君のあいだに」より【萌えポイント】中島みゆきの歌詞は定期的に凄さを痛感するのですが、このフレーズもその1つです。憎むことでいつまでもあいつに縛られないで。言いたかったモヤモヤが、的確に言語化されてる凄さよ。
2017-05-25 02:39:53今日の一首:ゆつくりと育ちたる末の子の恋のゆくへをわれらたのしみてをり/ 稲葉京子 【萌えポイント】人生のゆるやかな楽しみ。自分が「末の子」だったので楽しまれていた(=見守られていた)のも分かるし、次の「末の子恋のゆくへ」楽しむ気持ちもわかる。あの子が恋をするのは何年後だろう?
2012-10-04 23:36:29今日の一首:亡き父のマントの裾にかくまはれ 歩みきいつの雪の夜ならむ /大西民子【萌えポイント】マント!コートでも外套でもなくマントのところに萌え。あとやってることも超かわいい。何歳だろう? きっと娘に合わせて歩幅はせまく、速度はゆっくり、でも家路を急いだんだよ、かわいい!
2012-10-05 23:15:29今日の一首:あなたとは五十で逅へり をとこのいつとううつくしい年齢五十 /黒木三千代 【萌えポイント】五十が「いっとううつくしい」そうですよ、男性の皆さま。でもこの人、四十でも六十でも出合ったその時を美しいと言いそうな気がする。「いっとう」の使い方も好き。
2012-10-06 14:06:11一番好きな名前の児童小説家はフィリパ・ピアス。「パ」「ピ」と破裂音が続くところが良い。「フィリパ・ピアスの『トムは真夜中の庭で』」という言葉の流れも良い。中身も良い。関係ないけど、トムおじさんよりは『アンクル・トムの小屋』と呼びたい世代です。
2012-10-19 17:49:20