毛利元就の章、「S/Z]、「サラジーヌ」、「デミアン」を参照したイメージソース考察

戦国basara3小説『毛利元就の章』で明示されていたロラン・バルトの『S/Z』との関係性と、作者先生のデミアンの『卵の殻を破らねば~』ツイートから考えた『デミアン』との対応関係。とりあえず「S/Z」を読むと毛利小説がさらに深読みできて面白いので捨て駒の皆様はぜひ。こちらの毛利小説まとめは大変参考になりましたhttp://togetter.com/li/542654
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植物園に行く @tommTycho

額が割れて気を失ったときに母の胎内にいる自分を夢想したり、血だらけになりながら大袖の羽根を引きずって地を這い進む毛利の描写は、これから何としても生まれ出ようとする赤子の様でもあるね。物語っていう殻を壊してやっと生まれる事ができたのかも。

2014-01-13 12:00:07
植物園に行く @tommTycho

「私は、自分の中からひとりでに出てこようとしたものだけを生きてみようと望んだだけだった。それがなぜ、こんなにも困難だったのだろうか」(デミアン)

2014-01-13 23:33:49
植物園に行く @tommTycho

作者先生の筆名が「鏡 征爾」でいらっしゃるのもきっと偶然ではないね。

2014-01-13 11:02:30
植物園に行く @tommTycho

色々ずっと考えてたけど、終章で毛利の「奥の手」が成った時、液状化したのは「幻」じゃなくて「世界」の方だったよね。強調点付きで、親切に書いてくれてたじゃないか…終章で全員が消えた後、「世界が滲み、みえなくなって」いく様がちゃんと書かれてる。最初からネタばらししてくれてた

2014-01-13 23:54:49
植物園に行く @tommTycho

ちゃんと/が溶解していく所がそれとなく描写されてるし、その数行前ではディスクールが毛利視点を抜け出て、親切に強調点付きで立ち位置について説明を始めてるし、いろんなものが液状化してるのがほのめかされてるよね。すごい親切だわ…いろいろすっきりした…

2014-01-14 00:15:07
植物園に行く @tommTycho

わざと難しく考えてるわけじゃなくて、あの泣きそうになるくらい綺麗な世界にどんな二重の意味が込められてるのか知りたくて、その二つの意味を足したときこれがどんな物語になるのか知りたかった。イメージソース考察は二つ目の意味に絞って考えたから堅苦しくなったけど。

2014-01-14 00:32:51
植物園に行く @tommTycho

作者先生が本気で伏線張ってるので、多少過大解釈になったとしても本気で伏線回収はしたいと思います。小説の言語がもつ二重の意味を利用したメタ部分が認められてるなら、読者方向へむかう第二の受信部分の広がりはものすごく広範囲になるでしょう。作者さんの意図さえ超えるかもしれない

2014-01-13 12:03:55