Z.O.E Dolores,i感想
第22話……バーンが散る。正直な所最初見た所では何処となく憎めないキャラクターとして最後まで案外しぶとく生きているのではないかと感じていたので、ちょっと意外だった。あっけなく敗れ去る所でギャグアニメっぽい見せ方はあったけれども投げ出されて死亡する最後は淡々としているような
2014-01-19 16:14:17第23話……前回の敗北からハートフルに再起のドラマを描く感じ。火星と地球の争いに終止符を打たせる為のジェイムズの主張は、実際今までの家族の絆や地球や火星での出来事から成り立っているような内容であり、納得されるだけでなく彼のキャラからしてテンションの熱さ。
2014-01-19 16:17:39ジェイムズが火星人でも地球人でもなく人間だと堂々と主張するドラマと、全中継で火星人の妻とそのハーフの子供二人を連れて、人間だから愛し合うことも出来るし協力する事も出来るとのドラマは今までの積み重ねが反映されているかなと。
2014-01-19 16:18:35ハートルからのデータを受けてドロレスが自分の正体を知った時にも、ジェイムズがお前は俺の家族の一員そのものとの啖呵も今までの流れが報われたかのよう。最終回で窮地に陥った時にジェイムズがお譲ちゃんではなくドロレス!と叫んだ所にそのドラマが現れているかのような。
2014-01-19 16:19:55第24話……ジェイムズ・ドロレス・レベッカの3人を絡ませてレベッカが偽りの家族から抜け出すドラマが見られた訳だけれど、レベッカ以外の二人があっさり気味。任務を最優先とするラリーが突然アクセルを庇って死亡する展開がちょっと無理があり、彼の最期もなくいつの間にか散っていた扱いに。
2014-01-19 16:22:08もしかしたらレベッカ命のアクセルと、ナフスからの任務命のラリーと、そしてナフスからの命令に戸惑うレベッカと3人はもう少し上手く使えたかもしれない。ドラマCDとかおまけエピソードとかで彼ら3人がナフスに迎えられるまでのドラマとか見てみたかったかもしれない。
2014-01-19 16:23:19第25話……エレベーター倒壊を防ぐ家庭のアクションと、家族として大切な物を守り、親として許せない目の前の親に決着を付けようとするジェイムズのドラマ。リンクス一家のドラマに終止符を打つかのようなクライマックス。
2014-01-19 16:24:30特に後者は、ナフスがドロレスの幻影と一緒に式を上げる所でジェイムズが乱入してきたイメージ映像に合わせてドロレスとハトールの決戦を描いている訳であり、その映像を見るとナフスが義理の父親としての任務を放棄して1人の男の欲に走っているような感じ。
2014-01-19 16:25:262人だけの勝手な妄想でそこだけ見ると特に悪い事はしていない感じなのだけれども、家族として子を顧みない姿勢が実際レベッカを始末しようとした所も含めてジェイムズが憎むべき対象として感じに見せているかと。結婚式場でのバトルとロボットバトルをシンクロさせる演出がユニーク。
2014-01-19 16:26:41最終回……離散した家庭を和解させるドラマと、死んだ恋人を蘇らせるドラマとジェイムズとナフスは2人が言うように”まだ挽回できる事を経験した人間”と”取り返しのつかない所まで来てしまった人間と”対照的に描いているような感じ。ナフスが3人のドロレスに戸惑うドラマも良かった。
2014-01-19 16:28:43そして本編での逆転劇でベクタートラップが二度効果的な活躍が描かれていたのが印象的だった。このベクタートラップは吸収するというギミックにより、攻撃とは別に独特なワープや空間兵器として扱われている感じ。最期の月までの空間距離を縮めようとする活躍は破天荒ながらも見入ってしまった。
2014-01-19 16:30:11あと最初のベクタートラップの時は、ドロレス!とジェイムズが叫んでいる所に本当の親子となったかのような瞬間を見せてくれてたかと。その後ドロレスがジェイムズの元を離れて力尽きる所もあり、テンプレながらも家族の繋がりとしてまた一つクライマックスを迎えたかのよう。
2014-01-19 16:31:06その後ドロレスが形を変えながらも無事だったドラマは意外だったが、この作品らしいようなオチにも思えたり。短い時間ながらもエピローグでまた本来の作風に落ち着いて無事静かに締めくくったかと。
2014-01-19 16:32:22といった所だろうか……評価とするとストーリー5、キャラ5、メカ4、作画云々4。正直意外と薄味そうなメカ描写もドロレスの扱い方や成長のドラマ、周辺のSFチックな小道具のおかげで意外と楽しめたり。やや色彩で悩まされた作画に関しても本編の絵を見る限りそこまで悪くなかったと思う。
2014-01-19 16:34:03またやはりジェイムズ、ドロレス、そしてリンクス一家のキャラクターの強さと。9、11、17、23話等の単発でクオリティの高いエピソードも多く、最終回も含めて山場の見せ方も良くできていたかと。それを考慮して大体102点。個人的にかなり高く評価したつもり。
2014-01-19 16:35:45いわば00年代のロボアニメだとZ.O.Eは個人的にアルジェントソーマ、ゼーガペインに並ぶ3大傑作、いわばサンライズ00年代の傑作3人衆とでも言おうか。この作品は他の2作と比較してハードより明るい描写が多いので肩の力を抜けて楽しめる所もまた一つの魅力かもしれない。
2014-01-19 16:37:13あと今ふと感じた事だがZ.O.Eで描かれるファミリー描写について。ロボットアニメではザンボット3、アクロバンチ、トライゼノン、ファフナーなどなど家庭を題材としたロボットアニメはあるのだけれども、その中で父親がロボットを操るとの発想はZ.O.Eの個性なのかもしれない。
2014-01-19 16:39:19とりあえず例に上げた4作の内3作では父親ポジションは基地や戦艦の艦長として描かれる事が殆どで、いわば子供の立場のキャラがロボットを操る例であり、アクロバンチは父親がメインパイロットとして操縦してはいるが一家そろってロボットを操っている例。
2014-01-19 16:41:18これに関しては、3作が子供を主人公としている事もあり、アクロバンチは子供が主人公の建前で実質父親が主人公といった背景があって、それならば建前も父親が主人公のZ.O.Eは父親がロボットを操っても全然問題はないかなと。けれどもそれが新鮮だったかもしれない。
2014-01-19 16:42:48本来親が艦を動かしたり基地を守ったりする所、Z.O.Eでは子供2人が艦を操り、父親が前線に出るといわば”ファミリー・ロボットアクション”として変化球を投げている感じ。面白い家族ロボットものとして触れる価値もあるかと思う。
2014-01-19 16:44:03何れにせよファミリーものとしての完成度は高い訳で、Z.O.Eは案外父親に見せても問題はないような作品じゃないかなと思う。いわばこの作品がHOW TO BE A DUDDYなのかもしれない。
2014-01-19 16:45:41そんな訳でZ.O.Eの視聴感想は一旦終わり。181番目の視聴作品として刻む事にします。あとついでにOVAも探して視聴しようと思います。
2014-01-19 16:46:12