私退屈な日常に飽きたの。私を秋篠宮ではなく一人の佳子として見てくれた運命の人もっさん

彼の好きな五字熟語は秋篠宮佳子。秋篠宮佳子さまのお口にモスバーガーを突っ込んであげたいと日頃考えてる。そんなもっさんの恋愛小説。
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もっこみっち @mokkomitchi

50.「この辺にお住まいなんですか?」「まぁ。大学がこの辺なんで一人暮らししてるんですよ。」「一人暮らしかー。大学生っぽくていいなー」そう呟く佳子。佳子の一挙手一投足が愛しくてしょうがない。興奮する気持ちを抑えながらもっさんは言う。 「じゃあ撮ろうか。並んで並んでー」

2014-01-16 23:47:57
もっこみっち @mokkomitchi

51.ワイワイしながら一列に並ぶ4人。「はい、チーズ!…うん、撮れたよ。」「ありがとうございます!」もっさんからカメラを受け取る佳子。これでサヨナラになってしまう…これでいいのか?これを望んで毎日毎日ここに来ていたのか?

2014-01-16 23:48:44
もっこみっち @mokkomitchi

52.様々な思いが交錯して、突き動かされる衝動に駆られた。佳子の腕をガッとつかむと、不意に口から言葉がこぼれた。「好きです。」 え?佳子の頭の中にまず浮かんだのはクエスチョンマークだった。出会って数分の男性に言われた言葉は生まれて初めての告白。(続く)

2014-01-17 00:00:47
もっこみっち @mokkomitchi

53.普通言われたら嬉しいのだろう。しかし、今の佳子は嬉しさよりも戸惑いの方が遥かに大きかった。「あの……私…ですか?」頭の中が混乱していた佳子はその言葉を言うので精一杯だった。「はい。ずっと前からあなたのことが好きでした。」男性はまっすぐな瞳で私を見つめてくる。(続く)

2014-01-17 00:01:33
もっこみっち @mokkomitchi

54.まだ名前も年齢も分からない男性にされた生まれて初めての告白。困って後ろを振り向くと皆も困ったような表情を浮かべている。「あの…どうかしました?」美帆が助け船を出してくれる。「すいません。あの…秋篠宮佳子さんですよね?もっさんという者です。(続く)

2014-01-17 00:02:20
もっこみっち @mokkomitchi

55僕はあなたのことがずっと前から好きでした。突然で困らしてしまってごめんなさい。自分不器用なんでこんな形でしか想いを伝えられないんです。あの…」「行こう、佳子!」茜が佳子の手を引っ張ってここから離れようとする。待ってともっさんが言う前に声がする。「待って!」声の主は佳子だった。

2014-01-17 00:03:12
もっこみっち @mokkomitchi

56.「ちょっと待って!ごめん。せっかく気持ちを伝えてくれたのにそれを無下にすることは例え相手が誰であってもできない。ちょっとこの人とお話がしたいから向こうで待ってて。」「でも…」「大丈夫だよ。」予想外の佳子の言葉に逆に困惑する一同。(続く)

2014-01-17 00:24:27
もっこみっち @mokkomitchi

57.「…分かった。襲われそうになったら大声出すんだよ。すぐに助けに行くから。」「ありがとう夏美。」そう残してしぶしぶこの場から離れてくれた夏美と茜と美帆。今この場には私と対面する男性もっさんしかいない。 言った瞬間冷や汗が出た。

2014-01-17 00:25:07
もっこみっち @mokkomitchi

58思わず出てしまった言葉とはいえ会って数分の女性に告白。こんなことは当然20年のもっさんの人生の中でも初めての出来事だ。勿論会って数分で告白されるなど佳子にとっても初めての経験だろう。言った瞬間様々な思いが交錯した。(続く)

2014-01-17 00:25:48
もっこみっち @mokkomitchi

59.変態と思われるかな?とか何こいつ、キモと思われたかもしれないし、下手すると警察に通報されるかもしれないとも思った。それでも想いを伝えたことにもっさんは微塵も後悔はなかった。(続く)

2014-01-17 00:46:28
もっこみっち @mokkomitchi

60.ここで写真を撮ってくれた親切な男性でいずれ佳子の記憶から消えてしまうよりも、例え通報されても佳子の記憶の中に自分を残したかったからだ。佳子の友達の反応は当然だった。もし自分の友達が同じようなめに遭ったら自分もその友達を連れて逃げただろう。(続く)

2014-01-17 00:47:20
もっこみっち @mokkomitchi

61.しかし、今目の前には佳子がいる。しかも自分と二人きりで。人生にはチャンスが3回あると風の噂で聞いたことがある。ここでやらなければ男ではない。もっさんの頭の中では流行りのフレーズがグルグル回っている『いつやるの?今でしょ。』(続く)

2014-01-17 01:01:59
もっこみっち @mokkomitchi

62.「あの…」佳子が話しかけた。「あそこのベンチに座りませんか?」「あっ…はい。」何が『あっ…はい。』だ。お前が告白しといて何であっちにリードされてるんだよ。もっさんは自分に苛立った。ベンチに座るまでお互い無言である。

2014-01-17 01:02:54
もっこみっち @mokkomitchi

63.座ってからは軽い沈黙。気まずくなるやつである。沈黙をもっさんが打ち破る。「ゴメンね。いきなりで。困らせちゃったよね。」改めて謝った。「さっきも言ったけど、ずっと前から好きでした。うん、会ったことなくて、会うのは今日が初めてなんだけど…(続く)

2014-01-17 14:21:01
もっこみっち @mokkomitchi

64.まぁ何で好きかっていうと単純に一目惚れです。出会いは2chのまとめサイトでした。いつもみたいに何気なく色んなページを見てたんだけど、その日のスレに『佳子さまが可愛すぎる件について』みたいなのがあったんよ。(続く)

2014-01-17 14:22:02
もっこみっち @mokkomitchi

65.当時の無知な俺は誰だよ佳子って?どこのC級グラビアアイドルだよとか思ってそのページを開いた瞬間衝撃を受けた。まるで世界が変わったかのような衝撃を受けたんだ。秋篠宮佳子しか見えない。そう僕の目には君しか映らなくなったんだ。(続く)

2014-01-17 14:23:01
もっこみっち @mokkomitchi

66.その日からもう秋篠宮佳子のことが僕の頭の中から離れることはなかった。24時間365日僕は君に夢中になってしまった。人の気持ちは時間の経過とともに薄れていくでしょ?けど、僕の気持ちは金属の時効硬化のように時間が経つにつれてより硬く、強固になっていくんだ。(続く)

2014-01-18 15:48:35
もっこみっち @mokkomitchi

67.心の底から愛してる。狂おしいほど好きだ。」専門の知識も絡めて自分の思いの丈をすべて正直に語ったもっさん。言い切ったその顔は晴々としたものである。ここまで言ってひかれるかな?とも思った。しかし、彼はここで中途半端にするよりもありのままの自分を伝えたかった。(続く)

2014-01-18 15:49:27
もっこみっち @mokkomitchi

68.自分の真剣な思いは必ず佳子に伝わるはずという根拠のない自信があったからだ。しばしの沈黙後佳子がフフッと笑った。「過時効になっちゃうんじゃないの?」過時効とは時効しすぎると逆に硬度が落ちてしまう現象のことである。(続く)

2014-01-18 15:50:42
もっこみっち @mokkomitchi

69.時間が経ちすぎると硬かった気持ちも徐々に硬度が落ちてしまうよという佳子なりのジョークなのだろうか?予想外の佳子の反応に驚くもっさんを尻目に佳子が答える。「ありがとう。凄く嬉しい。私今まで18年生きてきたけど、告白されたの生まれて初めて。(続く)

2014-01-18 15:51:24
もっこみっち @mokkomitchi

70.だからね、本当に嬉しいんだ。私のことを好きになってくれる人がいることに。もっさんが私のことを凄く思ってくれたのはよく分かった。けど、その返事には今は答えることはできない。せっかくそこまで思ってくれたなら、私もその思いに真剣に考えて応えたい。(続く)

2014-01-18 15:52:06
もっこみっち @mokkomitchi

71.だからね、ちょっと待ってほしいの。」自分の想いに真剣に応えようとしてくれる佳子。その姿勢だけでもっさんは嬉しかった。「うん、待つよ。ずっと待つよ。あなたが来いって言うなら東京だって地球の裏側だって行くよ。返事待ってる。これ渡しておくね。」(続く)

2014-01-18 15:52:55
もっこみっち @mokkomitchi

72.そう言ってもっさんは自分の携帯のアドレスと電話番号を渡した。「じゃあ…一応私も」そう言って佳子ももっさんに渡した。日もすっかり暮れて辺りは真っ暗だ。「わざわざ友達との時間にゴメン。けど会えて本当によかった。返事はいつまででも待ってます。(続く)

2014-01-18 15:53:48
もっこみっち @mokkomitchi

73.月曜日まで大阪いるんだっけ?もし返事がそれまでに決まるならここに来て。俺は明日も明後日もずっとここで待ってるから。じゃあね。」そう言って手を振るもっさんに佳子も手を振り返して友達の元に戻る。何か変だったけど面白い人だったなー。(続く)

2014-01-18 15:54:29
もっこみっち @mokkomitchi

74.佳子の率直な感想である。しかし、それ以外の感情が確かに佳子の中に少しずつ芽生えつつある。何なんだろうこの気持ち…このときの佳子にその感情は分からなかった…(続く)

2014-01-18 15:55:19