1月21日のエンカログまとめ
@kasutado_tis 大貴】(あ、またこけてる)盛大にこけた宮下を見ていると、やはり、予想通りボォン、とボールが跳ね返る音がした。てくてくと彼の方へ歩き、手を差し伸べる。「…かっこ悪いね」
2014-01-21 17:29:20@M_Tstory 真紅】「るっせぇ……」鼻を強く打ち、ぬるりとした食感が鼻を伝う。きっと血が出ているのだろう。だが、明らかにゴールへ入らなかった音を聞きほっとする。「ゴールに入らなかったから焼き肉はなしだな?」ニヤ、と自分がブロックしたわけでもないのに得意気に笑う
2014-01-21 17:31:25@kasutado_tis 大貴】「・・・」彼は『かっこ悪い』を自分に向けて言われてるのだと勘違いしている。実は、違う意味なのだがそれを訂正するのは面倒だ。「そうだね。別にそこまで食べたかったわけじゃないし。ミヤシタ君てば、はやとちりなんだから~」精一杯年下っぽい声を出してみる。
2014-01-21 17:33:40大貴】(やっぱ僕、こういうキャラじゃないや…)自分でやっておきながら自分がうざったく思えた。今度から封印しよう。
2014-01-21 17:34:49@M_Tstory 真紅】「は!?そうなの!?いや、お前ならマジで頼みそうだとおもったんだが……」普段とは違う年下らしい声にぞわ、と背筋に悪寒が走る。土の上に座って少しうしろに引き気味に、「え、な、何?お前なんかたくらんでる?」じい、と大貴を見て尋ねる
2014-01-21 17:35:48@kasutado_tis 大貴】「ううん、別に。…『お兄ちゃん、僕、アイスが食べたいなぁっ!…だめ…?』って上目づかいで言われたい?」仁王立ちで彼を見下ろす。
2014-01-21 17:37:56@M_Tstory 真紅】「や、止めろ!!なんかこえぇ!!アイスなら買ってやるから!ついでにおでんも!!」うわあぁ、来るなあ、とでもいいそうな雰囲気で腕で顔を多い後ろのめりになる。素直なのは可愛いが素直すぎると普段が普段なだけに少し怖い
2014-01-21 17:39:46@kasutado_tis 大貴】宮下の反応がおもしろくて思わず声をもらして笑う。「買ってくれるなら断る理由はないからね…」彼の横をそのまま通り過ぎ転がっているバスケットボールを拾い上げくるりと彼の方に顔を向ける。「いつまで座ってるの。…はやく行こうよ。受験生でしょ」
2014-01-21 17:43:11@M_Tstory 真紅】「お、おおう……」珍しい反応にぽかん、と暫し呆ける。会うのも久しぶりと言うことは彼が何かを食べて居るのを見るのも久しぶりだ。少し楽しみだ。―財布の中身とは後で相談しよう。早くいこうと言われると立ち上がってお尻についた砂を払ってから小走りで追いかける。→
2014-01-21 17:46:32@M_Tstory 真紅】「大貴それ、自転車の籠にのせてやろうか?」自転車をとりに行く最中、大貴が持っているバスケットボールが目についたのでなんとなく言ってみる。歩くのには邪魔ではないかと
2014-01-21 17:46:40@kasutado_tis 大貴】「ん…、…」自分のボールを他人に預けるのは、少し、嫌だが…、「うん、お願い。ああ、くれぐれもこけないでね、僕のボールが変に汚れるの嫌だから」言って、ボールを彼に手渡す。
2014-01-21 17:49:03@M_Tstory 真紅】「おお!?お、おお分かった……!!」ボールを受け取り、落としてしまわないよう慎重に運ぶ。慎重すぎてまるで給仕に慣れて居ない人がお茶を運ぶ時のようにぎこちない。普通の2倍くらいの時間をかけ、慎重にボールをかごへいれる。入っていた鞄は自分で背負うことにし、
2014-01-21 17:52:26真紅】後でまた、まだしていると言う『アブナイ事』について説教してやろう、と思いながら。言ってもどうせ聞かないだろうし鬱陶しがられることは目に見えているが、最早義務のように感じている
2014-01-21 17:53:35@kasutado_tis 大貴】彼だからボールを預けた、…そんな生ぬるい言葉も感情も、彼に伝える気はない。小さく頷いて彼の横を歩く。歩きながら彼の横顔をちらりと見る。背はまだ彼の方が高い。それでも、いつか背を追いぬくのかな、と思う。
2014-01-21 17:53:57大貴】…ここずっと、家でも外でも一人だったせいか、人と話すのがほんのちょっぴり楽しい。…それは彼には絶対に言わないが。
2014-01-21 17:56:11大貴】彼を友達だなんて思ってない。考えては無いが、きっと、そこらの中学生とはまた違った立ち位置にいる、とは思う。だから、会話が楽しいんだ。きっと。
2014-01-21 17:57:39@M_Tstory 真紅】(背、高けぇなあ……)並んで歩く彼の頭がある位置を見て思う。同級生だと言っても大体の人は信じてしまいそうな身長差。抜かれないように何か背を伸ばす努力でもした方がいいかもしれない……と、思っていると、→
2014-01-21 17:57:43@M_Tstory 真紅】「……!」真紅に向けた言葉で内容に呟かれた言葉を聞いて目を見開く。彼からこんな風に何かを言ってくれるのは珍しい。「……おう!ぜってえ合格する!!」わしわしと片手で彼の頭を撫でまわす。→
2014-01-21 17:58:04@M_Tstory 真紅】「受験無事に終わったら焼き肉つれてってやるよ。それまでに金溜めとくからさ」言って、手を離す。受験勉強はあともうひと頑張りだ。
2014-01-21 17:58:12@kasutado_tis 大貴】「…やめてよ、」頭を撫でまわされ不愉快そうに眉をしかめる。しかし、目の奥は前のように嫌そうではなく。振り払うこともしなかった。「…うん、終わったら、行こう」うんうん、と二度頷いた。
2014-01-21 17:59:31@M_Tstory 真紅】「わーりぃ!」へへ、と悪びれる様子もなく謝り、ぱっと手を離す。会わない間に何かあったのか、雰囲気がずいぶん柔らかくなったように思う。「ん、そんときはいっぱい食えよ」既に嬉しそうだな、と思いながら空を見上げる。紅に染まる空が、ゆっくりと夜を連れて来ていた
2014-01-21 18:01:14大貴】(…人の声なんて、)雑音でしかないと思う。今でもそう思う。それでも、数人の声はちゃんと声として届く。…世の中にはおせっかいが沢山いるものだ。
2014-01-21 18:02:27大貴】ふっ、と過去の一場面が映画のようにフラッシュバックした。目をきつく瞑り、また開く。彩度の低い緑の目は真っ直ぐ前の道を捉え、きょろ、と横に居る少年を捉えた。
2014-01-21 18:03:49