舞鶴漣日記まとめ１１

シダケイジ🏢・😺⚓️ @shi_dakg

能代が駆逐イ級の死骸持ち込んでパンチ練習してる。ロッキー（練習風景）のようだ。しばらく見ていたら意外と潔癖性な天龍が現れて説教タイムへ。結局妥協して組手に付き合ってやることになったらしい。仲良くしろよ。 #舞鶴漣日記

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姉からアニメキャラのイラストがプリントされたTシャツを何枚か送られてきた。知人から貰ったとのことだが…。「…ご主人様、そんな真剣に漣のカタログ画像を見てどうしたんですか？」いや、何。自分用なら自作しても大本営から怒られないかなぁって。「やめてくださいね」 #舞鶴漣日記

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何か嫌な夢を見ていたのだが、目を覚ますとベッドの横に漣が座っているのが見えて、どんな夢を見ていたのか忘れてしまった。抱えていた閣下をこちらに寄越すと、小さな子供にするように頭を軽く撫でて来る。閣下がこちらの布団に潜り込むのを確認すると、漣は満足げに部屋を後にした。 #舞鶴漣日記

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猫の体温は高い。閣下が提督の布団に入るなんて寒い日でもなかなか無いのに、大サービスだな。漣に頼まれたのか、と聞いてみるが、閣下かぶぅぶぅと喉を鳴らして丸くなると提督に寄り掛かってそのまま落ち着いてしまった。その有様がもう大丈夫だとでも言うようで、どこかおかしかった。 #舞鶴漣日記

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寒いから——そうだ寒いからあんな夢を見たのだ。 北方で塹壕を延々と掘っていた頃の、あんな、嫌な夢を。#舞鶴漣日記

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なんだかこの頃やたらと閣下がじゃれついてくる。なんだ、爪切るぞ。「あっ爪切ってあげてよ司令官、二号たちが抱っこすると外装傷つくんだもの」スク水で猫だっこしたらそりゃあな！ #舞鶴漣日記

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「司令官、そういえばその子っていつから飼ってるの？」イムヤ二号に言われて、思い出そうとしてみるが、明確にいつからとは言えなかった。なにせ提督がここに来た時にはもう居たはずだ。恐らく前任者が飼っていたんだと思うが。「ふーん…？じゃ、なんで閣下って名前なの？」 #舞鶴漣日記

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あぁ、それは何度か見かけるうちに飯やるようになって、やたらと執務室のつくえに乗っかって偉そうにしてるから。「だから司令官より上なのね？」神は猫の上に人は作らなかったからな、人間の方が下なのは当たり前だ。 #舞鶴漣日記

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夕張から海図とそれをひたひたにしていた液体についての詳細な解析結果が提出される。以前受けた報告よりも格段に精度と密度が上がっている。やはりこれは——「…鈴谷さんと、熊野さんのおかげですね」…だよな。#舞鶴漣日記

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鈴谷はあの海域で漂ってのを拾ったが、熊野はうちで建造されたはずだ。それがなんで建造される以前に閉じた限定海域について知っている？「正しくは」夕張が神妙な面持ちで続ける。自身も判断がつきかねる、というような声色だ。「熊野さんが協力してくれたのは液体の成分についてです」 #舞鶴漣日記

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資材、と聞いて眉をひそめたこちらを見て夕張が首を傾げる。「提督？」いや、なんでもない。…使われた資材の数で言うなら、確かに10は使っているからな。データ量の違いはあるかもしれない。それで、液体の成分はともかくどういうものか解ったのか？「あ、はい」 #舞鶴漣日記

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こちらを、と報告書の最後のページを示す。 「海水に酷似した成分ですが、そのうちの何割かに艦娘の燃料や保存液に共通する成分が含まれていました。これを人間が大量に摂取すると、精神的な高揚、幻覚、幻聴作用を発症するようです」そこまで解ったのか。根拠は？#舞鶴漣日記

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聞くと、少し照れくさそうに「この間、不審者が居たので…それで…」あっはい詳しくは聞きません。 #舞鶴漣日記

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ふと、揺すられるようにして起こされる。漣だ。「ご主人様？…ダメですよ、こんなとこで寝ちゃ」もう、とほっぺたを膨らませてこちらを窘めるが、わざわざ起こしてくれたのかと思うとくすぐったい気持ちになった。悪いな、ありがとう。「どーいたしまして、です」#舞鶴漣日記

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漣に連れられるままにベッドに潜り込むと、また、小さな子供にするように額に手を当てられる。…漣、自分はもう二十も半ばなのだが。「…元々の漣に比べれば赤ちゃんみたいなものですよ？」まぁ、そうなんだが。「まだ夜は明けていませんから。もう少しおやすみください」 #舞鶴漣日記

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ね、と言われてしまえば反論は出来ず、そのまま眠気に意識を委ねる。なぁ、漣。「はい、ご主人様」最近、やたらと夢を見る。昔の、ここに来る前の夢ばかりを。「きっと、寒いからです」漣の手が瞼にかかる。「だからそんな…嫌な夢を見るんです」 #舞鶴漣日記

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その後、漣の手が熱すぎて今度はそれで悪夢を見たのは内緒である。 #舞鶴漣日記