過去と現在と未来のリベラル
- alicewonder113
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(自民党だったり、日本新党だったりしたわけじゃないか。まあたしかに何と呼べばいいのかといわれると、たいへんに困るわけなのだが、さきがけあたりが「リベラル」というような単語を好んだ記憶はかすかにある。)
2014-01-23 19:01:48(しかしあのときに、ああいうひとたちは普通の意味で左翼的な価値観を共有してそう言ったかと言われるとビミョーな感じはする。やはりあの当時はまだ「リベラル」には社会主義といわないまでも、社会党そして共産党との差異を強調したいという意図がつよくあり、……)
2014-01-23 19:03:35(だからこそ中道リベラルなどというような今となってみると、具体的に何を指しているのかがよく分からない呼び名となって現れていたようにも思う。)
2014-01-23 19:04:37(ではあのとき、つまり「リベラル」という名称で表現されようとしていたのは、なんだったのかと言われると、記憶に頼るかぎりでは、それがなんだったのかきちんと思い出せない。とはいえ松下政経塾出身者がのちに醸し出すことになるカラーは、当初から色濃くあったように思う)
2014-01-23 19:09:19(たとえばアメリカ英語の用法でリベラルといえば、これは民主党のしかも左派を指すようなものだと信じている(あまりにも目の前に異なった世界が広がっているのでなにか大きな間違いをしているのではないかというきぶんになってきている)。)
2014-01-23 19:11:12たとえば日本新党が出現して、たとえば社会党が根本からぐらぐらし始めたあのころ、「リベラル」という名前は、民主党左派的なものを指していたのだろうか、といわれるとむしろ普通の意味で自由主義と呼ばれるような意味合いがとても強かったような記憶があるのだが、捏造された記憶なのだろうか…)
2014-01-23 19:12:58(つまりはそこからイメージされていたのは、「55年体制」への反逆であって、自民党ではなく,社会党でもないものであったわけだが、それはたとえば、規制緩和や小さな政府など、いわゆるアメリカの意味での「リベラル」、左派的なニュアンスは初めから希薄だったような記憶があるのだ)
2014-01-23 19:14:52(福祉ということについていえば、少なくともなんらかのかたちでの再分配は、じつはヨーロッパでははっきりと、アメリカでもじつは(いまと比べると)ある程度、保守党にも共有されていた理念であった。ヨーロッパのさまざまな労働法制がいわゆる保守党によって導入されたことを知れば驚くだろう)
2014-01-23 19:16:50(そのかぎりにおいて自民党において、福祉と再分配の理念が一定程度共有されていたことは、そのかぎりにおいて、特殊なことでも,驚くべきことでもない。もちろん日本なりの固有の性格というものはあるのことは認めたうえで。)
2014-01-23 19:18:32(やはりそれは共和党のなかにすら見いだすことが可能「だった」ものであり、グラデーションを伴いながら共有された理念(むしろ現実といったほうがいいのだろうか)だったはずなのだ。)
2014-01-23 19:20:17あのころ、日本新党や松下政経塾とともに誕生した「リベラル」は、文字通りのリベラリズム、つまり小さな国家と規制緩和を重視するという「自由主義」の旗を掲げ、55年体制が象徴したもの、つまり大きな政府と日本的福祉国家に反対するものとして登場したのではなかったか。
2014-01-23 20:21:05日本の「りべらる」はそれはアメリカの意味でのリベラル、つまりジョンソン政権の「偉大な社会」プロジェクト、つまり挫折を余儀なくされたニューディールの末裔を指すものというよりは、規制緩和と小さな国家の「リベラリズム」を意味するものとして「りべらる」だったような記憶がある。
2014-01-23 20:23:47それは(田中派的な)公共投資の自民党でもなく、社会党でもないものとして、「中道」の「りべらる」であり、両社に共通するものとしての大きな政府にたいする反発、つまり文字通り「自由主義(リベラリズム)」の旗は、最初から強調されていた記憶があるのだ。
2014-01-23 20:27:41「日本的りべらる」は当初、「リベラル(民主党左派的)」というよりも「リベラリズム(自由主義)」の「りべらる」という意味合いが強かったように記憶しているのだがな。だからこその松下政経塾であったし、そのかぎりにおいて、社会党的なものというよりは、自民党非主流派の色が濃かった記憶がある
2014-01-23 20:30:21こんにち「りべらる」という言葉が使われるとき、「リベラル」と「リベラリズム」が、論者の都合のよいように混ぜ合わせて使われてしまっており、いつの間にかその混乱から、いつのまにか細川が「左派的」だというところまで混乱は広がってしまっている。
2014-01-23 20:32:25私の記憶が正しければ、むしろ細川と桝添はおなじひとつの箱の中に入っていたと思うのだ。安全保障にたいする物言いを除けば、桝添が福祉政策について一定の理解を示すようになったいま、むしろかつてよりもその政治姿勢は近づいていると思うのだが、違いますか?
2014-01-23 20:34:00ひどく、ひどく奇妙なことに、当時の自民党非主流派的なものだった舛添と細川が、なぜか互いを罵るように批判しあっている。両者ともエネルギー政策にたいしては「少なくとも」脱原発であるのに!
2014-01-23 20:37:03それにしても小さな国家と規制緩和の「リベラリズム(自由主義)」が、ニューディールとケネディとジョンソンの、そのかぎりで敗北した福祉国家としての「リベラル」と、「りべらる」という何を指すか意味不明なラベルのなかでごたまぜにされているのは、なんという混乱だろう。
2014-01-23 20:45:30これだけ中身が混乱しているからには、このに「日本的りべらる」を定義することはどう考えても不可能だ。結局それは、何かを敵だと名指すための言語であり、旧自民党非主流派的なものとともに成長し、なにひとつうまくやることができなかったあの人びとを免責するための自己欺瞞の言語ではないのか?
2014-01-23 20:47:52この混乱は「左派」をも同時に縛っている。その最大の理由は岡田代表当時の未曾有の大敗北のあかで、おそらくは小沢の政治方針の転換のなかで、民主党が、「リベラリズム」への拘りを廃棄したことで、良くも悪くも否定されたはずの大きな政府としての「リベラル」的政党として政権を掌握したからだ。
2014-01-23 20:52:13奇妙なことに(奇妙ではないのかもしれないが)、あるときから、松下政経塾や日本新党的な、「新」のつく人びとは、党内抗争以外は、ほとんど勝利したことはない。たしかに私には、奇妙に時代遅れの新自由主義に拘泥しつづける時間の止まった人びと見えていた。
2014-01-23 20:55:55