NAVERまとめ『インテリジェンスを知りたければこの人をチェック!』についての補足説明

日課である、“インテリジェンス”キーワードでのTwitter検索をしていたのですが、「インテリジェンスを知りたければこの人をチェック!」というまとめについてのツイートを発見しました。 私は最初、随分ユニークな人選だなぁ、と思いましたが、ふと思い立って、仮野忠男著『亡国のインテリジェンス』を見てみたら、どうやらこのまとめは、仮野氏の前掲書を参考にしていたようです。 それ自体は別に問題ありませんが、構成が(初心者に対して)少し不親切なので、私なりに補足説明をしたいと思います。
インターネット インテリジェンス NAVERまとめ 佐藤優 仮野忠男
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桐島 / 相良 @krsmnry
インテリジェンスを知りたければこの人をチェック! - NAVER まとめ http://t.co/QvMtnbLzaQ  一野次馬から言わせて頂くなら、まあ、そこそこ網羅しているとは思います。様々な場所に、この手のネタが転がっているというのは良いことだと思いますし。
桐島 / 相良 @krsmnry
最初に佐藤優氏、手嶋龍一氏というブームの「元凶」を持ってくる編集も、まあ良しとしましょう。
桐島 / 相良 @krsmnry
でも、黒井文太郎氏と仮野忠男氏が入ってないのは(いずれもジャーナリスト)、減点ですよ?

黒井文太郎氏は、『日本の情報機関』講談社+α新書 などの著書がある、インテリジェンスや国際テロリズムを追っているジャーナリストです。

インテリジェンス専門誌である、「軍事研究」別冊「ワールド・インテリジェンス」の編集長もしていました。

黒井氏のブログ
ワールド&インテリジェンス

黒井氏のツイッターアカウントはこちら

仮野忠男氏は、元毎日新聞論説委員で、『亡国のインテリジェンス』日本文芸社 という、インテリジェンス関連の研究者・評論家との対談本を出版しています。

この書籍は、総勢19人ものインテリジェンスの関係者と対談したもので、これほど多くの研究者・評論家との対談本は、ほとんど前例はなかったはずです。

それだけでも、手に取る価値はあるかな、と思います。

尚、この書籍は、仮野忠男氏が雑誌「経済界」で連載していた『インテリジェンスの今を読み解く』を元にしたものです。

仮野氏のツイッターアカウントはこちら

余談ですが、黒井文太郎氏も、インテリジェンス関係者との対談本を出版しています。

『インテリジェンスの極意!』宝島SUGOI文庫 です。

対談相手は、北岡元氏・太田文雄氏・佐藤優氏・春名幹男氏・大森義夫氏・茂田宏氏・孫崎享氏などですね。

特に、北岡元氏・大森義夫氏・茂田宏氏・孫崎享氏あたりは、きちんとインテリジェンスの話をしていますね。

この書籍は、雑誌「ワールド・インテリジェンス」の記事を元にしています。

桐島 / 相良 @krsmnry
「随時更新」とはしていますが……
桐島 / 相良 @krsmnry
私なら、北岡元先生と山本武利先生で、上位2人を固めますけど。

北岡元氏は、現在は駐エチオピア公使ですが、『インテリジェンス入門』『インテリジェンスの歴史』慶應義塾大学出版会、『仕事に役立つインテリジェンス』PHP新書 などの著書がある、現代日本最高峰のインテリジェンス研究者です。

1998年には、外務省・国際情報局国際情報課に勤務するなど、インテリジェンスの実務家出身の研究者でした。

『仕事に役立つインテリジェンス』は、心理学的な視点から情報分析の難しさを扱った、インテリジェンス初心者に最適な書籍ですし、『インテリジェンス入門』も、インテリジェンス・サイクルの理論的な考察を中心とした、初心者にも安心して薦められる入門書です。

是非、ご一読ください。

山本武利・早稲田大学名誉教授は、メディア史研究の視点からインテリジェンスの研究もしています。

『第2次世界大戦期日本の諜報機関分析』(編著)柏書房、『特務機関の謀略』吉川弘文館、『ブラック・プロパガンダ』岩波書店、『日本兵捕虜は何をしゃべったか』文春新書 などの著書があります。

関連サイト

山本研究室

20世紀メディア研究所

NPO法人 インテリジェンス研究所

西村幸祐の仕事-対談:保坂正康(評論家)vs 山本武利

ついでですが、実務家出身の研究者としては、警察庁警備局外事第一課の勤務経験があり、現在は高知県警本部長を務めている小林良樹氏がいます。

小林氏は、慶應義塾大学勤務時代に、『インテリジェンスの基礎理論』立花書房 を出版しました。

『インテリジェンスの基礎理論』は、小林氏のインテリジェンス理論についての講義録で、恐らく、日本人が日本人向けに書いた、初めての本格的なインテリジェンスの教科書です。

手堅い内容なので、初心者に安心して薦められるのが良いですね。

小林良樹研究室

桐島 / 相良 @krsmnry
うっかり説明文読んでませんでしたが、「インテリジェンスに関する著作で有名な人物」でしたか。それだと、何人か疑問符が付くやもしれぬ、とか思いましたが、まあ定義しだいかな?
桐島 / 相良 @krsmnry
「国会図書館サーチ」で検索しましたけど、(インテリジェンス関連の雑誌記事では)仮野忠男氏の存在感は相当大きいですよ?
桐島 / 相良 @krsmnry
「インテリジェンスを知りたければこの人をチェック!」ですけど、よくよく見ると、手元の仮野忠男著『亡国のインテリジェンス』の対談相手を並べているだけみたいですね。 順番も、ほぼ同じです。
桐島 / 相良 @krsmnry
佐藤優氏、手嶋龍一氏、東郷和彦氏の最初の3人以外は、完全に『亡国のインテリジェンス』によってますね。

参考までに、『亡国のインテリジェンス』の対談の順番を記しておきますね。

中西輝政氏
大森義夫氏
田中均氏
永野秀雄氏
岡崎久彦氏
手嶋龍一氏
北岡元氏
小谷賢氏
太田文雄氏
金子将史氏
落合浩太郎氏
信田智人氏
春名幹男氏
奥田泰広氏
大原俊一郎氏
柏原竜一氏
山添博史氏
コウ・ヨンチョル氏
高橋博氏

桐島 / 相良 @krsmnry
早くも「順番の謎」が解けてしまって、面白くありません。
桐島 / 相良 @krsmnry
「どういう基準でああいう順番なんだろう?」という疑問が、あっさり解消されたので、もうこのネタを続ける必要性は全くありませんね。
桐島 / 相良 @krsmnry
まがいものに騙されるな!真の知識人一覧! - NAVER まとめ http://t.co/niXABvtf8Z  「インテリジェンスを知りたければ~」の人のまとめらしいですけど、「真の知識人w」の響きには、つい失笑してしまいますね……
桐島 / 相良 @krsmnry
どうやら佐藤優氏支持者のようですが、まあ、私もエンターテインメントとして佐藤優氏は好きですけど。
桐島 / 相良 @krsmnry
私の中では、佐藤優氏はあくまでも「作家」ですね。読んでいて面白いですが、それ以上ではありません。

コメント

桐島 / 相良 @krsmnry 2014年1月29日
うっかり、北岡元先生の部分の補足で、先生のサイトをあげ忘れていました…… 「HKのホームページ」(http://www006.upp.so-net.ne.jp/hk-inteljpn/index.html) 「文献・資料紹介」はとても参考になりますね。
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