劣等感の文明
私は原発事故を説明するため四千年前人類が母系氏族社会から家父長制男系氏族社会に遷移したことの帰結と主張した。風が吹けば桶屋が儲かる理屈を簡単に説明してみよう。
2011-10-28 14:35:30四千年前まで人類すべては母系氏族だった。結婚のない自由性交男女の集団社会にあって親子を定めるものは母子だけであり、これによって母系社会が成立する。人類誕生以来、数百万年これが続いた。ところが四千年前、突如母系社会が崩壊を始めた。その理由は何か?
2011-10-28 14:37:25それは生産力の増大により人口が増えたこと。人は集団でなければ生きられない事情がある。人口が増えれば部族間にトラブルが増え戦争が起こりやすくなる。戦争という局面にあって男が大きな役割を果たし部族の信頼を集めるようになり子育てという負荷を持つ女性に比べて生産力の高い男性が主導権を持つ
2011-10-28 14:40:16部族の主導権を持った男性が行うことは自らの権威を高め私財と権力を蓄積することだ。そして自分の死後それを托す者は自分の子でありたいと願うようになる。→違うと言う人いるか? ところが乱交では我が子を特定できない。そこで我が子を定めるために母を囲うようになる。これが最初のハーレム原形
2011-10-28 14:42:14男性部族長は特定の女の操を奪い貞操を要求する。これで我が子を特定でき自分の私財や権力を我が子に移譲することが可能になる。貞操を破ろうとするのが女の自然感情だが無理強いするために恐怖で縛ることが必要になる。そこで思想的規範として登場した旧約聖書に、夫を裏切った妻に投石死刑を定めた
2011-10-28 14:46:57人を刑罰で殺害することを定めたのは旧約聖書だ。その原点は、男性部族長が妻を暴力死刑の恐怖で支配するためのものだった。これが家族の原点。家族は部族長の権力私財継承のシステムだった。最初はハーレムの一夫多妻制、やがて妻の権利向上とともに一夫一婦制に収斂もイスラムでは未だに一夫多妻制
2011-10-28 14:49:55母系氏族社会はこうして男系氏族に変遷してゆく。しかし男性が権力を掌握しても女性に絶対に敵わないものがある。それは出産である。命を作り出す能力こそ人間最高の力であり男性がどれほど頑張っても絶対得られないゆえ男は女に対して無限のコンプレックス持つ。男の活動はすべて女性への劣等感に支配
2011-10-28 14:52:27男は女を畏れ、それに対抗する虚構の権威を構築してゆく。最初に壮大な神殿を造り自ら神官に収まり女をひれ伏させようとする。世界のすべての文明が必ず壮大な神殿を造りたがる原理はここにある。次に権威を高める暴力装置を作る。それが国家と軍隊だ。これも人類すべての普遍原理、すべて女性へ劣等感
2011-10-28 14:54:51国家は発展し宗教も固定する。生産力は上がり、国家には既成事実の歴史が成立するようになるが、その本質はすべて虚構にすぎない。真実は人間存在だけだからだ。国家がどれほど権威を持とうと女性の出産能力に勝てない。人は実存だが国家も権威も財産も虚構にすぎないから。男たちの劣等感は増幅される
2011-10-28 14:56:55男たちは女性への限りないコンプレックスをバネにして国家を拡大させ自分たちの権威を高める力を持とうとする。軍事において圧倒的な実力を得ようとし限りなき強力な武器を求め科学技術開発を導入するようになる。それが四千年を経て原子力になったのだ。原発の本質はこの意味で女性の出産に対する畏れ
2011-10-28 14:59:12そうして男系氏族社会の行き着いた先が高度管理、科学技術国家ということになった。その最期の技術こそ原子力である。そしてそれがチェルノブイリ・福島で破綻した。これは男性社会の終焉を示すものだ。事故により人類は壊滅的打撃を被るが、このことを深く考察する人々によって男系国家社会は終焉する
2011-10-28 15:01:51そもそも男系氏族社会、国家社会の原点は「部族長が自分の子に権力私財を移譲するため母を拘束する」というものだ。これが家族の本質であり、女性貞操の本質だ。現在、社会の隅々を見渡せば女性の貞操と家族制度が根底から崩壊していることが見えるはず。もはや貞操家族など存在しない。自由性交の時代
2011-10-28 15:04:09人々を拘束する貞操家族が崩壊すれば、生まれてくる子の父は誰でもよくなる。問題の本質は、母が子育て可能な環境を整備することだけだ。当然、親子は母子によって定まり、四千年ぶりに母系氏族社会が復活する必然性を意味している。こうなると子育て女性は団結し連帯して子育て環境を充実させてゆく
2011-10-28 15:06:05